2014年07月30日スノーデンの滞在期限がそろそろ切れそうです。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
♪業務連絡業務連絡♪・・・「青森ねぶた&恐山いたこツアー」にご参加の原原メンバーに告ぐ。。。集合場所を変更します。新幹線八戸駅から「本八戸駅北口ホテルルートイン前」とします。駐車場がありませんので完全路駐となりますが、バスを待ちかまえて10分間でで全員乗車します。真っ赤なポルシエならぬ真っ赤なバスです。
※K病院長(東京原原)のアドバイス感謝です。この人、いつも冷静で的確なのよ。心の主治医なんよお。
昨日、土用丑の日。デパでもスパでもウナギ、鰻、うなぎを待つお客さんで行列でしたがな。
やっぱ春は桜、秋は紅葉。土用丑の日はうなぎ。で、バレンタインデーはチョコ。ブームを仕掛けられたとしても黙ってのっちゃう。
この姿勢がいいですなあ。ごちゃごちゃ言うのは野暮。江戸っ子がいちばん嫌いなパソナですな。粋で鯔背でないとね。江戸っ子は。
私ゃ博多で2回食べたかんね。今回はパス。いつも2日酔いのときとか身体がパテてるときに食べるんです。20代のときからそう。なぜか効くのよ。
さて、今日の通勤快読でご紹介したのは佐藤優さんの『修羅場の極意』です。
世の中には正義を振り回したあげく、とんだドン・キホーテを演じる御仁がそこかしこにおりましてね。エドワード・スノーデンはその典型。ある日突然、正義に目覚め、良心に目覚め、神の声でも聞いたんでしょうな。
結果、祖国を裏切ることを選択したわけ。で、ただいまロシアに亡命中。
在留期限は明日までなんよお。で、「どうすんのかな〜?」と思ってたら、「も少しいい?」だって。延長申請したわけっす。
去年、香港からロシアに入る間際、アメリカがパスポートを無効にしたんで、5週間、空港に滞在せざるをえなくなった。空港を出たらロシアですけどね。空港内にいるかぎりは拘束されない。パスポートなくてもOK。
まるでトム・ハンクスの映画(『ターミナル』)ですわな。
で、1年間亡命が認められた。それからウェブサイトを立ち上げたり、メディアでインタビューに応えたり、いろんなことしてたのね。
この間、アメリカはスパイ罪と政府資産窃盗罪で訴追。終身刑となっています。
まあ、これで本望なんでしょうな。何年か経って後悔することになるのか、いや、これでいいと思うのか。どちらになるかは知りませんし、他人の人生なんの興味もござんせん。
上海喜福なんたらつうアメリカ企業の偽装食品なんてひどいもんですな。告発ではなく、記者がバイトに扮して内偵。そしてすっぱ抜いたわけでしてね。いくら中国でも常軌を逸する酷さですよ。内部告発しないのも中国人らしい。
それに比べて、某デパの総菜売場の偽装なんて可愛いモノ。5時間の偽装でしょ。
たしかに偽装は偽装。でも5時間。よっぽど正義に満ちあふれたパートのおばさんが告発したんでしょうね。で、職場そのものがなくなってしまいました。それも承知でしょうから、自爆テロみたいなもんですな。
「やめてよ。仕事がなくなるんだから」
「許さない。職を賭しても告発する」
まあ、クビになった腹いせにしたわけでもないっしょ。
小さな正義、大きな正義。正義にもいろいろあるわけでして。まあ、言えるのは正義なんてもんは、角度を変えるとちがった風景が見えてくるもんでね。
それをある方向だけの風景を固定して見てしまう。その人にはそれがすべての世界。ちっぽけな宇宙しかないわけ。偏狭な人ほど固定したがります。決めてかかりたがります。インテリジェンスのキャパが小さいからそうなります。
16世紀に登場する人物にトーマス・モアがいます。『ユートピア』の著者ですね。ラテン語で書かれた名著(有名な著つうこと。中身はなんだかなあ)ね。
この男なんざ、処刑されて当たり前ですよ。時の為政者ヘンリー8世相手に堂々と刃向かってるわけでね。そりゃカソリックだから離婚はできません。だからカソリックをやめてイギリス国教会をつくっちゃった。それに対して大法官つう立場で否定するわけでしょ。
後の人はトーマス・モアのことを「正義の人」と持ち上げますが、私からいわせりゃ、単なるKYですよ。最高権力者がそこまでする動機を慮らず、法律の字面だけ追いかけたKYに過ぎません。ま、法律の僕としてはそうせざるをえませんけど、踏み込みすぎましたね。
逆鱗に触れた、つうことです。
周囲を見てください。トーマス・モアみたいな人は必ずいますよ。
世の中でいちばん迷惑なのがこういう「理想主義者」。それに視野の狭さが加わったら最悪。「こういう連中にだけは関っちゃいけない」「君子危うきに近寄らず」というアドバイスもよっくわかりますね。
周囲の意見と自分が違うと、必ず自分のほうが正しい。周囲は間違ってる。うぬぼれと思い上がり。。。だから、こういう人って、決まって孤独なの。
孤高の存在なのに? いいえ違います。たんなる嫌われ者なのよ。1人だけ浮いてることに気づかない。「ギーク」ってヤツですよ。「変わり者」よりもっときつい意味なんですけどね。
プーチンはスノーデンを利用するかもしれませんが、顔も見たくないほど大嫌いっでしょうね。ご存じのように、プーチンはインテリジェンスの世界にいましたからね。
組織の掟を破る裏切り者は敵より悪い。これ、インテリジェンスの世界の第1ルールですから。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『修羅場の極意』(佐藤優著・中央公論新社)です。詳細はこちらからどうぞ。
※K病院長(東京原原)のアドバイス感謝です。この人、いつも冷静で的確なのよ。心の主治医なんよお。
昨日、土用丑の日。デパでもスパでもウナギ、鰻、うなぎを待つお客さんで行列でしたがな。
やっぱ春は桜、秋は紅葉。土用丑の日はうなぎ。で、バレンタインデーはチョコ。ブームを仕掛けられたとしても黙ってのっちゃう。
この姿勢がいいですなあ。ごちゃごちゃ言うのは野暮。江戸っ子がいちばん嫌いなパソナですな。粋で鯔背でないとね。江戸っ子は。
私ゃ博多で2回食べたかんね。今回はパス。いつも2日酔いのときとか身体がパテてるときに食べるんです。20代のときからそう。なぜか効くのよ。
さて、今日の通勤快読でご紹介したのは佐藤優さんの『修羅場の極意』です。
世の中には正義を振り回したあげく、とんだドン・キホーテを演じる御仁がそこかしこにおりましてね。エドワード・スノーデンはその典型。ある日突然、正義に目覚め、良心に目覚め、神の声でも聞いたんでしょうな。
結果、祖国を裏切ることを選択したわけ。で、ただいまロシアに亡命中。
在留期限は明日までなんよお。で、「どうすんのかな〜?」と思ってたら、「も少しいい?」だって。延長申請したわけっす。
去年、香港からロシアに入る間際、アメリカがパスポートを無効にしたんで、5週間、空港に滞在せざるをえなくなった。空港を出たらロシアですけどね。空港内にいるかぎりは拘束されない。パスポートなくてもOK。
まるでトム・ハンクスの映画(『ターミナル』)ですわな。
で、1年間亡命が認められた。それからウェブサイトを立ち上げたり、メディアでインタビューに応えたり、いろんなことしてたのね。
この間、アメリカはスパイ罪と政府資産窃盗罪で訴追。終身刑となっています。
まあ、これで本望なんでしょうな。何年か経って後悔することになるのか、いや、これでいいと思うのか。どちらになるかは知りませんし、他人の人生なんの興味もござんせん。
上海喜福なんたらつうアメリカ企業の偽装食品なんてひどいもんですな。告発ではなく、記者がバイトに扮して内偵。そしてすっぱ抜いたわけでしてね。いくら中国でも常軌を逸する酷さですよ。内部告発しないのも中国人らしい。
それに比べて、某デパの総菜売場の偽装なんて可愛いモノ。5時間の偽装でしょ。
たしかに偽装は偽装。でも5時間。よっぽど正義に満ちあふれたパートのおばさんが告発したんでしょうね。で、職場そのものがなくなってしまいました。それも承知でしょうから、自爆テロみたいなもんですな。
「やめてよ。仕事がなくなるんだから」
「許さない。職を賭しても告発する」
まあ、クビになった腹いせにしたわけでもないっしょ。
小さな正義、大きな正義。正義にもいろいろあるわけでして。まあ、言えるのは正義なんてもんは、角度を変えるとちがった風景が見えてくるもんでね。
それをある方向だけの風景を固定して見てしまう。その人にはそれがすべての世界。ちっぽけな宇宙しかないわけ。偏狭な人ほど固定したがります。決めてかかりたがります。インテリジェンスのキャパが小さいからそうなります。
16世紀に登場する人物にトーマス・モアがいます。『ユートピア』の著者ですね。ラテン語で書かれた名著(有名な著つうこと。中身はなんだかなあ)ね。
この男なんざ、処刑されて当たり前ですよ。時の為政者ヘンリー8世相手に堂々と刃向かってるわけでね。そりゃカソリックだから離婚はできません。だからカソリックをやめてイギリス国教会をつくっちゃった。それに対して大法官つう立場で否定するわけでしょ。
後の人はトーマス・モアのことを「正義の人」と持ち上げますが、私からいわせりゃ、単なるKYですよ。最高権力者がそこまでする動機を慮らず、法律の字面だけ追いかけたKYに過ぎません。ま、法律の僕としてはそうせざるをえませんけど、踏み込みすぎましたね。
逆鱗に触れた、つうことです。
周囲を見てください。トーマス・モアみたいな人は必ずいますよ。
世の中でいちばん迷惑なのがこういう「理想主義者」。それに視野の狭さが加わったら最悪。「こういう連中にだけは関っちゃいけない」「君子危うきに近寄らず」というアドバイスもよっくわかりますね。
周囲の意見と自分が違うと、必ず自分のほうが正しい。周囲は間違ってる。うぬぼれと思い上がり。。。だから、こういう人って、決まって孤独なの。
孤高の存在なのに? いいえ違います。たんなる嫌われ者なのよ。1人だけ浮いてることに気づかない。「ギーク」ってヤツですよ。「変わり者」よりもっときつい意味なんですけどね。
プーチンはスノーデンを利用するかもしれませんが、顔も見たくないほど大嫌いっでしょうね。ご存じのように、プーチンはインテリジェンスの世界にいましたからね。
組織の掟を破る裏切り者は敵より悪い。これ、インテリジェンスの世界の第1ルールですから。
さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『修羅場の極意』(佐藤優著・中央公論新社)です。詳細はこちらからどうぞ。