2003年04月28日いま、そこにある危機

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わたしのせいではありません

 いよいよゴールデン・ウィークですね。

 けど、今年はSARSのおかげで海外旅行は激減。かわりに、国内旅行が盛んだとか。東北では、まだ桜が満開でしょうな。

 わたしはいつものように、こういう時は仕事です。どこに行っても混んでるし、車も渋滞。だから、仕事、仕事。休みはあとできっちり取ります。

 北朝鮮が何も仕掛けてこなければ、10月〜11月はノルウェーです。

 そのためでもありませんが、この4月にはバカみたいにたくさんの本を出してしまいました。弁解ですが、これは出版社の都合であって、わたしの作為ではありません。

 「4月は本が一番売れる時期ですから、この出版不況の中、やっぱり4月ですよ、4月!」というわけで、一挙に4月に出てしまったのです。




一波乱あるかも

 連休中は株価はあまり動かないものですが、今回はそうでもないようですね。

 本日、一挙にバブル後の新記録を更新してしまいました。

 もちろん、安値ですよ。これはもしかすると、この間隙をぬって、一波乱あるかもしれませんね。

 ダウもナスダックも上がってきています。ということは、日本マーケットの1人負け。

 考えてみれば、政治は不安定、経済はもっと不安定、経済対策となると、もっと不安定で不透明、社会はSARSに北朝鮮を抱え、前門の虎、後門の狼。八方ふさがりという言葉は、いまの日本のためにあるようなものです。

 ところで、「3月危機」とか「4月危機」とか、新聞は月末になると必ず、「危機、危機」と書き連ねてきましたが、いつもどこかに消え去り、「どこに危機があったの?」と感じている日本人は少なくないのではないでしょうか。

 まだまだ「本格的な危機」ではないんでしょうね、ホントのところは。

 日本人の体質として、クビまでどっぷり浸からないと気づかない、いや、認めないところがあります。頭の上をテポドンが何発も飛び交って、はじめて、北朝鮮にもっと早く手を打っておけば良かったと気づくように、マーケットの株価が7千円を切った段階で、はた、と気づくんでしょうな。

 いま、マーケットの足を引っ張っているのは金融機関です。国際金融業務に必要な自己資本比率8%を割りかねません。そのために、時価会計から簿価会計も選べるようにというセイフティネットも準備するんでしょう。

 株価よりも、志気の低下のほうが主な原因だと思うのですが、どうでしょう。