2015年04月26日「奈良お一人様ツアー(その3)」です。。。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 朝イチで隣の京都にある浄瑠璃寺を参拝。空いてます。1人もいません。

 最高ですね。京都といっても木津川でして。ここまて来たら知り合いの社長のとこに寄るという手もあるんですが。まあ、いずれ。
 船井幸雄さんのブレーンだった人でね。「本物技術」だとか「本物商品」なんてのはほとんどこの人から教えてもらってたはず。


真言律宗の寺院。ご本尊は阿弥陀如来と薬師如来。こちらには九体の阿弥陀如来(すべて国宝)がいらっしゃいます。

 だから九体寺ともいわれるわけでね。薬師如来は三重塔(国宝)にあります。四天王立像(木像)も国宝です。


薬師如来は東方浄瑠璃浄土をカバーしています。

 阿弥陀如来は西方極楽浄土なのよ。つうことは彼岸。じゃ、この世ではどうすんの? 東はどうすんの? で、薬師如来が生まれてくるわけです。

 人間というのは凄いですよ。仏教という仕組みの理屈を編み出しちゃうわけてね。

 とにかく交通の便はあまりよくない。ここまでよく訪ねてきたな、という感じ。けど、平城京や恭仁京、東大寺からは意外と近いんです。車で20分ですからね。

 境内は池を中心とした浄土式庭園と平安末期の本堂に三重塔。
 つまり、池を挟んで阿弥陀如来(彼岸)と薬師如来(此岸)が対面している、つうデザインになっとるわけで、三重塔から池を見下ろすと水面に九体の阿弥陀様が浮かんで見えるわけです。

 宇治平等院を彷彿とさせますな。

 藤原道長が恋いこがれた浄土。あの権力者が最期の最期には阿弥陀如来に恋結の情を抱いてすがったわけです。無常観たっぷりですな。

 さて、もう一度奈良に戻ります。ただし、50分くらいかかるかな。世界文化遺産第1号にまいりましょう。修学旅行のメッカ。


やっぱ記念撮影してた。たしか中学生の時に来てるはず。記憶無し。トホホ。。。

西院伽藍(五重塔と金堂)は絵になりまんな。柿食えば、でんなあ。柿の葉寿司売ってました。

 東院伽藍には夢殿があります。いまだけ秘仏救世観音像(飛鳥時代・国宝)が開帳されています。聖徳太子の等身らしいっすよ。ほんに美しいでんなあ。
 夢殿つうくらいですからね。ここで夢=政策を創造してたわけです。当時は「お告げ」で政治をしてたと思いますよ。お告げには私心がありませんからね。

 夢に格別の畏怖の念を抱いてましたから。それが聖徳太子ともなると格別でしょう。
 

エンタシスの柱で知られる中門です。左右には金剛力士像が睨みをきかせています。

 で、斑鳩の地から奈良市内に戻ります。


新薬師寺です。本堂と十二神将像は奈良時代のもの。国宝です。

聖武天皇の病気快癒を願って持統天皇が建立。
 

ご本尊薬師如来をガードするのは十二神将。私の守護神将は迷企羅神将です。

境内の櫻です。

 「新薬師寺って薬師寺の新バージョン?」とバカなことを聞く人がいますが、あちらは法相宗大本山。天武天皇が開基されたお寺さんですね。ご本尊は薬師如来です、ま、そういう寺名なんだから当然ですけど。
 で、新薬師寺の「新」は霊験「あらたか」から来てるんです。

 去年、興福寺来てますしね。また来月詣ります。今度は吉野方面かなあ。釣り竿持っていこっと。。。