2015年06月01日「ビリギャル」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
私、この世でいちばん尊敬するのは、自分を励まし続けられる人なのね。他人を励ますのって簡単。けど、自分を励ますのは難しいよ。
最後の最後まで見捨てない。最期の最期まで棄てない。これって、大変なことですから。
「死に様はどうだった?」
「死に様ではなく生き様をお教えしましょう」
『ラストサムライ』の最後のせりふですよ。どこかで諦める。諦観ですね。諦めない。とことん踏ん張る。往生際が悪い。往生するかどうかですからね。当たり前のことです。
自分を最後まで励ます。もう一人の自分がね。それは自分の「可能性」をもう一人の自分が信じているからできることでね。それは「信仰」なのよ。
「わたくし、工藤さやかはケーオー大学に入ります!」
テレビでCM、やんやとやっとるあれっす。映画を宣伝しとるのか、単行本を宣伝しとるのか、さっぱりわからんあれっす。
『王妃の館』を観るつもりが、上映時間、間違えちゃって。。。面白いっす。う〜ん、まいりました。
シナリオは原作にまことにまことに忠実に描かれてますな。けど、そこは映画。主人公さやかの母親=ああちゃん、父親、弟、妹との関係=ディテールがきちんと書き込まれてますな。
偏差値30の学年ダントツのビリギャルを指導する坪田先生はせりふも原作通り。まんまでした。偏差値30からケーオーを目指すとこがええんでね。偏差値70ならなんでもないことでしょ。
「のびしろですね〜!」
そう、じゅんいちダビッドソンがいうとおり。どこまでのびしろをのばせるか、に価値があるわけですね。
事実は、中学受験もしとるわけだし、小学4年の学力ってことはないでしょうし、もともと地頭がいいんでしょ。けど目覚めて方向性を切り替える、目標を設定して突き進む、大きな壁を前にして絶望感で心が揺れ動く。なんとか軌道修正してゴールに向かって歩み始める、、、ここに共感、共鳴、感動するわけっしょ。
別にケーオーでなくても、東大や京大でも、明治や法政でも、専門学校でも、パティシエ教室でも、アスリートでも、職人の世界でもなんでもいいわけ。描ける「夢」をもっていることに意義があるんじゃないかなあ。。。
手を伸ばせば届くものを、だれも「夢」とはいわんよな。高嶺の花だから「夢」なわけでね。なんとかゲットしたいと願う姿が人を成長させるし、そんな姿が周囲の人に影響というか波紋を広げるわけよ。
「共鳴効果」ってヤツね。共鳴ってバイブレーション、つまり、波動が響き合うってこと。周囲にはいい影響も悪い影響も及ぼします。
勉強ってのは1人でやってもいいけど、同じ夢を描くなど周囲を巻き込むとどんどん改善していきます。共鳴効果ってのはそういうものです。
「先生と初めて会った日からもう10年が経ちます。よく笑う変わった先生だな、と思いました。
『君みたいな子が慶應行ったらおもろいよね』
先生のこの一言で全てが始まり、そして私の人生はすこい速さで広がっていきました。」
これ、ホンモノのさやかさんの手紙の冒頭なんだけど。彼女は大学も卒業してウェディングプランナーという仕事を見つけ、去年結婚して、という人生を歩んでいらっしゃるわけね。坪田先生のほうは相変わらず崖っぷちの子どもたちを指導する毎日。天職なんでしょうな。
Where there is a will,there is a way.
willがなければwayなんか見つからない、ということっすね。仕事の極意ですな。
「ボクもイチローみたいになれるかなあ」
「なれるかどうかわからない。けど、なろうと思わなければ絶対になれないよ」
このCM大好きなのよ。で、父親役やってたのが田中哲司さん。映画でもさやかの父親役。で、長男にプロ野球選手を夢見てるのよ。このCM見てオファーしたんじゃないかなあ。ドンピシャの役だよね。
担任教師からずっと「ゴミ」と呼ばれてたさやかさん。
そうそう、私もそう呼ばれてたっけ。すっかり忘れてたけど。私のいい加減さってのは子どもの頃からだからね。昨日今日の話じゃないのよ。
高校行かずに吉祥寺の「曼陀羅(ジャズバー)」に入り浸ってたり、そのまま朝になると予備校に潜り込んでたからね、高校の出席日数が足りなくなっちゃって、卒業できなくなりそうだったの。けど、いい先生でね。厳しいけど、いろいろ学校と掛け合ってくれましてね。体育の単位は校庭30周で許してもらった。けど、親も呼び出されてこんこんと叱られましたよ。
「遅刻して早退するか、はたまた欠席か。まる1日教室にいたことがない。まじめな子どもたちには迷惑なゴミです」
「いいえ、ゴミじゃありません。うちの息子は、うちの息子は・・・ホコリです」
おあとが宜しいようで。。。けど、ホントの話なのよん。
そうそう、昨日の「私がいちばん好きな唄」で紹介したサンボマスターの「♪可能性」ってこの映画の主題歌だから。
さて、今日のメルマガでご紹介する本は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著・KADOKAWA/アスキー・メディアワークス・1620円)です。
最後の最後まで見捨てない。最期の最期まで棄てない。これって、大変なことですから。
「死に様はどうだった?」
「死に様ではなく生き様をお教えしましょう」
『ラストサムライ』の最後のせりふですよ。どこかで諦める。諦観ですね。諦めない。とことん踏ん張る。往生際が悪い。往生するかどうかですからね。当たり前のことです。
自分を最後まで励ます。もう一人の自分がね。それは自分の「可能性」をもう一人の自分が信じているからできることでね。それは「信仰」なのよ。
「わたくし、工藤さやかはケーオー大学に入ります!」
テレビでCM、やんやとやっとるあれっす。映画を宣伝しとるのか、単行本を宣伝しとるのか、さっぱりわからんあれっす。
『王妃の館』を観るつもりが、上映時間、間違えちゃって。。。面白いっす。う〜ん、まいりました。
シナリオは原作にまことにまことに忠実に描かれてますな。けど、そこは映画。主人公さやかの母親=ああちゃん、父親、弟、妹との関係=ディテールがきちんと書き込まれてますな。
偏差値30の学年ダントツのビリギャルを指導する坪田先生はせりふも原作通り。まんまでした。偏差値30からケーオーを目指すとこがええんでね。偏差値70ならなんでもないことでしょ。
「のびしろですね〜!」
そう、じゅんいちダビッドソンがいうとおり。どこまでのびしろをのばせるか、に価値があるわけですね。
事実は、中学受験もしとるわけだし、小学4年の学力ってことはないでしょうし、もともと地頭がいいんでしょ。けど目覚めて方向性を切り替える、目標を設定して突き進む、大きな壁を前にして絶望感で心が揺れ動く。なんとか軌道修正してゴールに向かって歩み始める、、、ここに共感、共鳴、感動するわけっしょ。
別にケーオーでなくても、東大や京大でも、明治や法政でも、専門学校でも、パティシエ教室でも、アスリートでも、職人の世界でもなんでもいいわけ。描ける「夢」をもっていることに意義があるんじゃないかなあ。。。
手を伸ばせば届くものを、だれも「夢」とはいわんよな。高嶺の花だから「夢」なわけでね。なんとかゲットしたいと願う姿が人を成長させるし、そんな姿が周囲の人に影響というか波紋を広げるわけよ。
「共鳴効果」ってヤツね。共鳴ってバイブレーション、つまり、波動が響き合うってこと。周囲にはいい影響も悪い影響も及ぼします。
勉強ってのは1人でやってもいいけど、同じ夢を描くなど周囲を巻き込むとどんどん改善していきます。共鳴効果ってのはそういうものです。
「先生と初めて会った日からもう10年が経ちます。よく笑う変わった先生だな、と思いました。
『君みたいな子が慶應行ったらおもろいよね』
先生のこの一言で全てが始まり、そして私の人生はすこい速さで広がっていきました。」
これ、ホンモノのさやかさんの手紙の冒頭なんだけど。彼女は大学も卒業してウェディングプランナーという仕事を見つけ、去年結婚して、という人生を歩んでいらっしゃるわけね。坪田先生のほうは相変わらず崖っぷちの子どもたちを指導する毎日。天職なんでしょうな。
Where there is a will,there is a way.
willがなければwayなんか見つからない、ということっすね。仕事の極意ですな。
「ボクもイチローみたいになれるかなあ」
「なれるかどうかわからない。けど、なろうと思わなければ絶対になれないよ」
このCM大好きなのよ。で、父親役やってたのが田中哲司さん。映画でもさやかの父親役。で、長男にプロ野球選手を夢見てるのよ。このCM見てオファーしたんじゃないかなあ。ドンピシャの役だよね。
担任教師からずっと「ゴミ」と呼ばれてたさやかさん。
そうそう、私もそう呼ばれてたっけ。すっかり忘れてたけど。私のいい加減さってのは子どもの頃からだからね。昨日今日の話じゃないのよ。
高校行かずに吉祥寺の「曼陀羅(ジャズバー)」に入り浸ってたり、そのまま朝になると予備校に潜り込んでたからね、高校の出席日数が足りなくなっちゃって、卒業できなくなりそうだったの。けど、いい先生でね。厳しいけど、いろいろ学校と掛け合ってくれましてね。体育の単位は校庭30周で許してもらった。けど、親も呼び出されてこんこんと叱られましたよ。
「遅刻して早退するか、はたまた欠席か。まる1日教室にいたことがない。まじめな子どもたちには迷惑なゴミです」
「いいえ、ゴミじゃありません。うちの息子は、うちの息子は・・・ホコリです」
おあとが宜しいようで。。。けど、ホントの話なのよん。
そうそう、昨日の「私がいちばん好きな唄」で紹介したサンボマスターの「♪可能性」ってこの映画の主題歌だから。
さて、今日のメルマガでご紹介する本は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴著・KADOKAWA/アスキー・メディアワークス・1620円)です。