2015年07月21日宅間孝行さん初監督作品「同窓会」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 同窓会? わかった。不倫映画でしょ。高校時代つきあってたけど、卒業と同時に、どちらかが東京に出てって、自然消滅。。。焼けぼっくいに火がついて。。。

 ぜんぜんちゃうねん。


ラストシーン。。。「蒲田行進曲」に似てない?

 高校の映研時代から、ずっとカメラ小僧で追いかけてた美少女。彼女がホントに愛してたのは同級生のイケメン。寺の跡取り。この2人いっつも一緒。

 なんとかモノにして結婚してくれたものの、映画プロデューサーとして上り坂の男は女優と浮気。

 で、離婚。しばらくして、元妻が「3ヵ月」と宣告されちゃう。

 映画会社が破綻して進行中の作品はみんなパー。。「バイバイ」とぬいぐるみにメモを残して、女優はさっさと男を乗り換えちゃう。

 いきなりの人生どん詰まり。ま、よくあることです。上り坂の時ほど謙虚にならなくちゃいけない。人生のルールを間違えるとこうなります。

 「天罰だ。。。」

 男のつぶやきの通りでしょう。

 人生、どこかで歯車が狂うことってあります。もがけばもがくほど狂います。とことん狂わせればいいの、こういうときは。ムリしない。「狂うのがベストだ」ということです。狂わないとよけいにおかしくなるからわざと狂わせているわけでね。

 これが道理です。

 人生、勘違いこそスパイスですね。あるときは悲劇、あるときは喜劇。

 元妻のために必死になる元夫。元妻がいちばん愛してた男と会わせる仕掛け。それが同窓会。

 さて、この同窓会、どうなるんでしょう。。。

 元妻役は永作博美さん。アコムのCMに出てるっしょ。18年前のドラマ「青い鳥」で、トヨエツ演じる「駅長さん」をとことん応援する一途な女性役をしてた頃から好きなのよね。
 
 
 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「事件現場清掃人が行く」(高江洲敦著・飛鳥新社・1,546円)です。