2015年08月07日「靴職人と魔法のミシン」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 アマゾンKindleでベスト100にランクインしてる本です。楽天KOBOとかGoogleでは10冊ランクインしてました。夏休みは読書ですよ、読書!

 






 さて、アダム・サンドラーの主演なんですけど。ニューヨークのロウアーで育った靴職人に次々と起こる奇跡。。。ま、父と子の再生物語なんですけどね。

 この人の主演つうことなら、『50回目のファースト・キス』はええわな。つうと、『きみに読む物語』とどんどん広がって止まらなくなるわけで。。。



 靴職人マックスはユダヤ人。靴職人の4代目。腕はいいけど、生真面目で押しが弱く、つまり、自分に自信がなくて、なにをするにも消極的。恋人どころか、友人すらいない。

 ま、ひと言でいえば、「さえない中年男」なわけ。

 唯一話を交わすのは隣で床屋をやってるジミーだけ。このジミーの役やってるのがスティーヴ・ブシェミつう役者。

 私、この役者、大好きでしてね。参考までにティム・ロスがベスト。セカンドベストは2人いて、ビリー・ドラゴ(知ってる?)とこの人なの。。。


『レザボア・ドッグス』(クエンティン・タランティーノ監督)に出てたよね。

『ONE PIECE』のサンジのモデルらしいよ。。。

 物語は、ある日、愛用のミシンが壊れちゃって、地下にある古い古いミシンで靴の修理をすることになったわけ。で、試しに履くと、「靴の持ち主」に変身しちゃうのよ。

 その日から、毎日、靴を修理しては「変身遊び」に興じちゃう。当然、いろんな経験をするわけでね。するってえと、植物系から動物系へと少しずつ変わっていくんです。

 こんなお話をつくったのは『カールじいさんの空飛ぶ家』で脚本書いたトム・マッカーシー。おとなの小さな奇跡物語。このくそ暑い中にはとっても清々しい作品だと思うね。 


 8月です。夏休み。「通勤快読」で勉強しましょう。今日のメルマガでご紹介する本は「寺院消滅 前編」(鵜飼秀徳著・日経BP社・1728円)です。