2015年10月19日シリア難民問題、すべての原因はアメリカにある。。。
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
10月の原原行脚がこの日曜で軽く終わりまして、「軽く」という意味は出雲(奇数月のみ)の講義がないんです(出雲は、私ではなくゲスト講師としてパナソニックの名物男が講義し大喝采だったそうです)。
「ひよこクラブっていつ募集するんですか?」
「黄金の卵を産むぴーぴーピーヨコちゃん倶楽部ね」
「それそれ、いつからやるんですか?」
「1月9日スタート。11月になったらブログで案内しよっかな」
「ボクは博多から参加しますよ」
実は、名古屋、大阪でも同じでした。東京でしかやんないの。しかも1回こっきり。スピ研と同じ。
「1000人くらい集まるんじゃないですか?」
「そうかなあ」
「お金のことはみな関心がありますよ」
「ムリムリ。会場はいつものとこだもん」
「ボク、予約しますから」
参加費もなにも決めてないのにね。すごいなあ。。。これが一部の声か全体の声か。まあ、そのうちわかるっしょ。
で、名古屋、大阪、博多の二次会、三次会、四次会。。。胃がへろへろのへたへた。鈍痛の嵐。日曜は芝居「くちづけ」の楽日なのに観られず。チケがパー。
1週間は断食しなくちゃならんでしょうな。週末は新潟ですけど呑めませんね。ザンネン。。。
さて、あちこち旅をしておりまして、政治経済についてほとんど書けませんでした。つうことで、少し長くなりますよ。
IS(イスラム国)に去年8月から攻撃してなんの成果も上げられないアメリカ軍に対して、ロシア軍(空軍)は9月末からたった3日間(!)でシリア内に巣くう拠点を50箇所も空爆。いまや、ISは青息吐息。
おそらく年内にカタがつくはずです。
アメリカ軍はなにをしてたんでしょ。どうして? なぜ?
不思議に思うのは当然です。日本のメディアしかチェックしてなければなおさらそうですわな。
実は、アメリカ軍はISなど攻撃してませんでした。攻撃する芝居を懸命に続けていただけです。
なぜか? ISは元もとアメリカ(CIAと国防総省は犬猿の仲。この件では利害が一致)がつくったものだからです。
アメリカが的にかけているのはシリアのアサド政権です。日本で報道されるアサドの評判は「狂犬」「変人」「おかしいヤツ」とめちゃくちゃ。医師であり、軍人であり、超インテリの元首に対して、いくらなんでもひどいっすよね。
しかし、アサドを抹殺したいアメリカにしてみれば、「坊主憎けりゃ」の感情に走るのは理解できます。
でね、なにより重大な疑問。これ、日本のメディアもひと言もいわないの。
それはなにかつうと、アメリカが、いかにシリア国内に巣くうISを攻撃するつう大義名分を掲げているとはいえ、シリアという国の領土、領空、領海を無視して、どうしてシリア国内で勝手に戦争をおっぱじめることができたの?
国連はアメリカにシリア国内でのIS掃討作戦を要請したの? となれば、国連軍が組織されてもおかしくありません。
さて、国連軍はシリアに出張っているのでしょうか? そして、シリアのアサド政権は許可したのでしょうか?
実は・・・いずれも許可など受けていません。つまり、アメリカはアメリカのために、アメリカの都合で、勝手に他国の領土で戦争を繰り広げているわけよ。
いま、シリアからトルコ、レバノン、ヨルダンあるいはギリシャ、イタリア、さらにセルビア、ハンガリーからドイツ、フランス、さらにはイギリスへと、400万人もの「難民」が逃げ出していますよね(日本はお金だけ出すという、いつものコース)。
ひと言で言うならば、アメリカがロシアの何分の一かの本気でISを攻撃していたら、難民はヨーロッパに広がることなどありえなかった、ということです。
では、ロシアはどうでしょうか?
「あのプーチンのことだ。好き勝手に攻撃してるにちがいない」
「クリミア半島を乗っ取ったようにシリアの原油をかすめ取ろうとしてるんだろう」
いずれも間違いです。しかし、これまたテレビや新聞しか見なければ、「プーチン=悪者」と思いこんじゃうのはムリもありません。
ロシアはアサド政権の要請を正式に受け、満を持してシリア国内に進駐しました。もちろん、攻撃対象は反アサド勢力であるISやアルカイダ系勢力です。
このロシアの「蛮行」に対して、アメリカは非難囂々となるどころか沈黙。なぜなら、プーチンが訪米してオバマと交渉したからですね。
「ベトナムの二の舞じゃね? 来年は大統領選じゃね? さっさとけりをつけたほうがいいんじゃね? 南シナ海もきなくさいし、中東はオレが引き受けてやろうか?」
「よろしくね」
EUも表向きは非難する振りをしているだけです。いえいえ、アメリカのサボタージュで難民が押し寄せ、社会不安、経済不安で怒り心頭。ロシアの「蛮行」に拍手喝采のはず。かつてあれほどうるさかった飛行禁止区域云々などどこ吹く風。いまや、プーチン様様でしょう。
もちろん、プーチンはロシアの国益を最大限に図ったにすぎません。
ロシア内の反政府勢力=チェチェン武装勢力の主軸をシリア国内で潰したい、という目的があります。シリア経由レバノン、イスラエル、キプロス向けガス輸送ラインの安全確保、そしてシリア=地中海での海軍基地租借、という目的があります。
これから、アメリカでは次期民主党大統領候補ヒラリー・クリントン(前国務長官)が議会公聴会で反アサド勢力に武器を横流ししていたんじゃね、という疑惑が取り上げられます。対応を間違えると候補から引きずり降ろされます。
ISを殲滅すれば、プーチンは中東での覇権を求めます。米中対立の後はいずれ米ロ対立になります。アメリカの都合で、日本の樺太・シベリア開発はまたまた遅れるかもしれまへんな。
さて、今日のメルマガでご紹介する本は「胡椒 暴虐の世界史」(マージョリー・シェファー著・白水社・2,592円)です。
「ひよこクラブっていつ募集するんですか?」
「黄金の卵を産むぴーぴーピーヨコちゃん倶楽部ね」
「それそれ、いつからやるんですか?」
「1月9日スタート。11月になったらブログで案内しよっかな」
「ボクは博多から参加しますよ」
実は、名古屋、大阪でも同じでした。東京でしかやんないの。しかも1回こっきり。スピ研と同じ。
「1000人くらい集まるんじゃないですか?」
「そうかなあ」
「お金のことはみな関心がありますよ」
「ムリムリ。会場はいつものとこだもん」
「ボク、予約しますから」
参加費もなにも決めてないのにね。すごいなあ。。。これが一部の声か全体の声か。まあ、そのうちわかるっしょ。
で、名古屋、大阪、博多の二次会、三次会、四次会。。。胃がへろへろのへたへた。鈍痛の嵐。日曜は芝居「くちづけ」の楽日なのに観られず。チケがパー。
1週間は断食しなくちゃならんでしょうな。週末は新潟ですけど呑めませんね。ザンネン。。。
さて、あちこち旅をしておりまして、政治経済についてほとんど書けませんでした。つうことで、少し長くなりますよ。
IS(イスラム国)に去年8月から攻撃してなんの成果も上げられないアメリカ軍に対して、ロシア軍(空軍)は9月末からたった3日間(!)でシリア内に巣くう拠点を50箇所も空爆。いまや、ISは青息吐息。
おそらく年内にカタがつくはずです。
アメリカ軍はなにをしてたんでしょ。どうして? なぜ?
不思議に思うのは当然です。日本のメディアしかチェックしてなければなおさらそうですわな。
実は、アメリカ軍はISなど攻撃してませんでした。攻撃する芝居を懸命に続けていただけです。
なぜか? ISは元もとアメリカ(CIAと国防総省は犬猿の仲。この件では利害が一致)がつくったものだからです。
アメリカが的にかけているのはシリアのアサド政権です。日本で報道されるアサドの評判は「狂犬」「変人」「おかしいヤツ」とめちゃくちゃ。医師であり、軍人であり、超インテリの元首に対して、いくらなんでもひどいっすよね。
しかし、アサドを抹殺したいアメリカにしてみれば、「坊主憎けりゃ」の感情に走るのは理解できます。
でね、なにより重大な疑問。これ、日本のメディアもひと言もいわないの。
それはなにかつうと、アメリカが、いかにシリア国内に巣くうISを攻撃するつう大義名分を掲げているとはいえ、シリアという国の領土、領空、領海を無視して、どうしてシリア国内で勝手に戦争をおっぱじめることができたの?
国連はアメリカにシリア国内でのIS掃討作戦を要請したの? となれば、国連軍が組織されてもおかしくありません。
さて、国連軍はシリアに出張っているのでしょうか? そして、シリアのアサド政権は許可したのでしょうか?
実は・・・いずれも許可など受けていません。つまり、アメリカはアメリカのために、アメリカの都合で、勝手に他国の領土で戦争を繰り広げているわけよ。
いま、シリアからトルコ、レバノン、ヨルダンあるいはギリシャ、イタリア、さらにセルビア、ハンガリーからドイツ、フランス、さらにはイギリスへと、400万人もの「難民」が逃げ出していますよね(日本はお金だけ出すという、いつものコース)。
ひと言で言うならば、アメリカがロシアの何分の一かの本気でISを攻撃していたら、難民はヨーロッパに広がることなどありえなかった、ということです。
では、ロシアはどうでしょうか?
「あのプーチンのことだ。好き勝手に攻撃してるにちがいない」
「クリミア半島を乗っ取ったようにシリアの原油をかすめ取ろうとしてるんだろう」
いずれも間違いです。しかし、これまたテレビや新聞しか見なければ、「プーチン=悪者」と思いこんじゃうのはムリもありません。
ロシアはアサド政権の要請を正式に受け、満を持してシリア国内に進駐しました。もちろん、攻撃対象は反アサド勢力であるISやアルカイダ系勢力です。
このロシアの「蛮行」に対して、アメリカは非難囂々となるどころか沈黙。なぜなら、プーチンが訪米してオバマと交渉したからですね。
「ベトナムの二の舞じゃね? 来年は大統領選じゃね? さっさとけりをつけたほうがいいんじゃね? 南シナ海もきなくさいし、中東はオレが引き受けてやろうか?」
「よろしくね」
EUも表向きは非難する振りをしているだけです。いえいえ、アメリカのサボタージュで難民が押し寄せ、社会不安、経済不安で怒り心頭。ロシアの「蛮行」に拍手喝采のはず。かつてあれほどうるさかった飛行禁止区域云々などどこ吹く風。いまや、プーチン様様でしょう。
もちろん、プーチンはロシアの国益を最大限に図ったにすぎません。
ロシア内の反政府勢力=チェチェン武装勢力の主軸をシリア国内で潰したい、という目的があります。シリア経由レバノン、イスラエル、キプロス向けガス輸送ラインの安全確保、そしてシリア=地中海での海軍基地租借、という目的があります。
これから、アメリカでは次期民主党大統領候補ヒラリー・クリントン(前国務長官)が議会公聴会で反アサド勢力に武器を横流ししていたんじゃね、という疑惑が取り上げられます。対応を間違えると候補から引きずり降ろされます。
ISを殲滅すれば、プーチンは中東での覇権を求めます。米中対立の後はいずれ米ロ対立になります。アメリカの都合で、日本の樺太・シベリア開発はまたまた遅れるかもしれまへんな。
さて、今日のメルマガでご紹介する本は「胡椒 暴虐の世界史」(マージョリー・シェファー著・白水社・2,592円)です。