2016年06月21日英国EU離脱でいちばん得する連中。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 花と咲くより踏まれて生きる
 草の心がオレは好き・・・。

 ま、草にはなれず・・・「オレが花だ!」つう意識だけは抜けない田舎者が、師匠の佐藤誠三郎から嫌われて教授にもなれず、結局、いちばん低次元なメディアの世界に進出。

 電波芸者しか通用しない業界だからインチキ男にピッタシ。

 けどね、人ってのは最期の最期に正味の価値が現れるもんでね。世界一の盗人なら石川五右衛門。「♪弁天小僧菊之助た〜俺のことだ〜」とまでは期待しないけどさ。

 どこまでいってもケチな男。挨拶せずに消えた。完璧に消えました。いったいどこに消えたんでしょ。湯河原の別荘? それとも家族みんなでホテル三日月?
 いずれにしてもすっかり過去の人。ひと月過ぎたら恩讐の彼方。ま、静かに余生をおくってください。水に落ちた犬まで叩きませんから。水に流して昔のことを根に持つ民族ではありませんから(だから何度も失敗すんだけど)。

 さて、海の向こうでは、離脱か残留か、それが問題だ・・・さすがシェイクスピアを生んだ土地柄です。ハムレットみたいなことしとりますなあ(私から見たら、国民あげてバカラ賭博に興じているとしか思えないんすけど)。

 バッカじゃなかろか、と感じるのは私だけではないでしょう。いったいだれのための離脱なの? だれのための残留なの?

 「残留でっせ〜。みなさん、よろしゅう頼んまっせ〜」とキャメロン首相は懸命です。一方、報道では、離脱派が勢いを増してたけど、バカが下院議員を暗殺したおかげで残留派が息を吹き返したとか。

 なんともはや・・・人のふんどしで相撲をとるしか脳のない連中だとは思っていましたが、ここまで知能も劣化していたとは、ま、予想通りです。



 で、このバカ騒ぎを少し俯瞰して眺めますと・・・。

 「おお、やっとるやっとる」
 「どちらが優勢かのう?」
 「いまのところ離脱派のようです」
 「うんうん、シナリオ通りに進んどるな」

 高みの見物を決め込んでる連中がいるはず。離脱でも儲かり、残留でも儲かる。まさにマネーゲーム。

 英国のEU離脱。先日触れた通り、スコットランドは英国EU離脱と同時に英連邦から離脱します。英国パワーは確実に削ぎ落とされます。

 英国は統一通貨ユーロには加盟してませんけど、ドイツ、フランスそして英国という大国によって、ヨーロッパ圏の政治経済軍事ブロックが構成されていることが、どれだけアメリカそしてロシアにとって目の上のたんこぶ、のどに刺さった骨であったか・・・。

 いま時、ヨーロッパから英国、フランス、ドイツが分離したら、その影響力は引き算では割が合わないほどネガティブに作用します。

 英国離脱で確実にEUは弱くなります。すなわち、ユーロ弱体を意味します。まさかの円、金、ドルはそのまま通貨に反映されますから、ユーロ弱体=ユーロ安・ポンド安=ドル高・円高・スイスフラン高となるでしょう。

 米国債が買われて金利はますます低下します。原油価格は下がります。円高で株価はさらに下がるかもしれません(今年は円高の株高となると考えてますけど)。

 で、アメリカが狙ってるのはその先です。英国の離脱問題はジャブに過ぎません。すなわち、中ロ+英国の金本位制阻止。アメリカが的にかけてるのはあくまでも中ロです。英国にはイエローカードを出したに過ぎません。

 一連のパナマ文書スキャンダルは、英国の虎の子「タックスヘイブン利権」の横取り宣言です。今後、グローバル・マネー・ロンダリングはわしら(デラウエアとか)がやるかんね、という宣言でもあります。

 残留派が勝てば、近々、英国はAIIBから離脱すると思います。習近平にしてみれば、ドル利上げ=人民元暴落も困るけど、これも困るでしょうなあ。李克強を追い出すつもりがご本人が失脚するかもしれません。

 アメリカ(=国際金融資本)は李克強のほうが与しやすし、と判断してるでしょうね。

 さて、この空騒ぎはいったいだれのため? 離脱、残留、どちらにしてもアメリカが強くなるだけでしょ。つまり、アメリカのための離脱騒ぎだと英国民は気づかなければいけない。

 4半世紀前、ジョージ・ソロスはポンド売りで英国経済を引っかき回しました。ソロス・カムバックにデジャブを見るのは英国民だけではないでしょう。

 離脱すれば、あっという間に英国は二流国家から三流国家に成り下がります(残留しても三流国家ですけど)。
 じり貧を選ぶか、どか貧を選ぶか。どちらを選択しても英国は没落するしかありません。

 問題は日本です。対岸の火事ではありませんよ。いま、日本を取り巻く状況は、安倍降ろしを画策する勢力が猛烈に巻き返しています(民進党のこと? こんなんどうでもいいっす)。国際金融資本=代理人はアメリカの一勢力。

 英国も日本も大海の小舟。しばらく翻弄される日々が続きそうです。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「向田理髪店」(奥田英朗著・光文社・1620円)です。