2016年12月04日渋谷天外さんと出逢ったーーー。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 木曜日は大阪でした。出版パーティで挨拶するためだけに大阪入り。。。かと思いきや、やっぱ、「必然」つうのはありまんな。

 ここ数日、写真をアップしてますけど、『聖の青春』の主人公、村山聖さんの足跡巡りみたいなことしてました。アパートまで乗り込んで「ストーカーか!」つうノリですけど、「ご縁」なんでしょう。


右から天外さん、私、鈴木先生、天外さん令夫人。帰り際、「これどうぞ」。ビンゴの賞品(ダンヒルのベルト)を私に譲ってくれましてん。太っ腹やなーー。。。ありがとうございます!


渋谷久代さんの最新CDどす。滝由女路(たきゆめじ)の芸名で19000超の舞台出演!

 ご縁つうのは不可思議なものでしてね。求めても求めても得られないのが「ご縁」なんでしょうね。でも、求めなくても気づいたら手に入れている。それも「ご縁」なのかもしれません。

 公園から2階を眺めてたら、ガラッと開いて、「見ますか?」と声をかけられたわけでね。このひと声あればこそでしてね。

 そういう意味では「渋谷天外」さんとの遭遇も鈴木和宏先生のおかげ。


どうすれば「利益」「資金」を残せるか、マーケと税務の立場から実際の指導例で描かれてますからわかりやすいのよ。

 鈴木先生と渋谷天外師匠の「ご縁」は大学時代だそうです。席が前後してたらしいんですね。たしかに50音順だとそうなりますわな。

 鈴木先生は大阪原原のメンバーでしてね。税理士界のブルース・ウィルス言われてまんねん。とことん面倒を見る先生ですし、毎週、税務対策のセミナーとか勉強会をしてはりまっせ。浪花の人情税理士ゆうてね。
 この鈴木先生を引きずり込むつうか、紹介してくれたのが大阪原原のHさん。彼とは星回りが一緒。270万人に1人くらいの確率らしいです。ま、原原に10人くらい入会させてますからね。なにかしらご縁があるんでしょうな。

 さて、渋谷天外師匠は藤山寛美逝去後の「新生松竹新喜劇」の代表・座長としてご活躍中です。92年に3代目渋谷天外襲名。その前には在京テレビ局中心にあちこちのドラマ等々に出演されてましたな。

 最近だと2日から始まった「神野美伽特別公演 松竹新喜劇参加公演」でしょうね。1部は喜劇、2部は歌謡ショーつう構成です。



 神野さんゆうたら、いまや演歌の女王でしょ。7月22日に日経新聞元社長が郷土長崎県の集まりに呼んでくれましてね。そのイベントでメインのショーが彼女でした。ほかにも有名なシャンソン歌手、ソプラノ歌手、演歌歌手などが出演されてましたけど、群を抜いてましたよ。
 この時、彼女が披露した「酔歌」に痺れました。吉幾三さんの作品ですけど、「ソーラン節」を加味するのが彼女のオリジナル。哀しい曲なのに盛り上がるんですよ。もち、ケータイにダウンロードしてます。

 そうそう、単館スタートから全国展開している『この世界の片隅に』に渋谷天外師匠は特別出演されてます。ひと声だけなのでほとんど「ウォーリーを探せ」状態ですけど、見つけてみようと思います。


東京では新橋演舞場で「二月喜劇名作公演」。中村梅雀さん、波野久里子さん、市川春猿さん、山村紅葉さんのほか、ヅカの大和悠河さんも出演。これは行かなくちゃ。。。

 松竹新喜劇つうと、先代先々代の渋谷天外、寛美もそうですけど、きら星のように名優がしのぎを削ってましたよね。
 とくに私が好きだったのは、ほかにミヤコ蝶々、石井均(西川きよしさんの師匠)、曽我廼家明蝶・・・。
 明蝶はテレビドラマ「姿三四郎(50年前放送)」の住職役をいまでもよっく覚えてます。柔術の達人なのよ。で、強くて思い上がってた三四郎を池の中に投げ飛ばして、「鉄壁の不動心」と諭すわけ。まあ木鶏の境地ですわな。
 前回、原原講義で「鉄壁の不動心」つうパワポが1枚あったと思うけど、実はこのセリフなんだよね。

 あと、なんといっても浪花千栄子。古い人にはオロナイン軟膏(大塚製薬)のCMに出てた人ゆうたらわかるかな(わからんかー)。

 で、やっぱ『悪名』の女大親分(実在の女傑・麻生イト)ですな。
 「約束にそむいたらタダおかないよ。私はねシルクハットのとうちゃんとはちょっとばかりわけが違う。子分も2000人からいるんだからね」
 ところが、 女郎を足抜けさせて、八尾の朝吉(勝新太郎)は仕置きを覚悟で戻ってくるわけ。

 「このバカが。なんで戻ってきた。バカ正直もええ加減にさらせ!」
 何度もステッキを打ち下ろすんだよね。 
 「わいのど根性が強いか、それともあんたのど根性が強いか、ど根性比べじゃ」
 音を上げない朝吉に女親分も打ち疲れましてね。
 「わし、おまえに敗けた。いまにええ男になるやろう。うん、名も売れる男になるで。起きられたらな、このステッキにすがって帰れ」
 砂浜に残された朝吉がつぶやくのよ。
 「わいが死んでも、わいのど根性は死なへんわい! 名が売れる? 何ぬかしてんねん。そんなもんどうせ悪名やないけ。あほんだら!」

 因島の女大親分に一目置かれ、朝吉は任侠界で男を売ります。ご存じ今東光原作。女親分役なのよね。

 それと高田次郎さんですなあ。御年85歳? いやあ若い。この役者さん、大好きでんねん。むかし、白雪劇場つうのがありましてね。酒造の白雪ですわな。で、フジ・関テレがつくってたのが「船場」「どしょっぽね」「どてらい男(やつ)」とかね。
♪おとこあるけばぁぁ つきめにあ〜たるぅぅ ぼやぼやするなよぉぉ♪
 で、この高田次郎さんがいつも意地悪な番頭役。それはもう憎々しげな演技をするわけですよ。名バイプレーヤーですわな。立命館出身のインテリ役者ですな。

 稀代の名優は、ただいま藤山寛美の孫(藤山扇治さん)を仕込んでるらしいっす。新橋演舞場「朗らかな嘘」で主演。場内を爆笑させた喜劇俳優ですわな。藤山直美さんの子供かいな、と思いきや、伯母さんらしいっす。祖父にも伯母さんにもよー似てはりまっせ。