2016年12月06日125円突破すんじゃね?
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
う〜ん、ドル高円安が続いてますね。もち、「調整」はあるでしょうけど、来年の大統領就任時までは、「利上げ」で変動はあっても、平気で乗り越えていくのでは?
つうのは、トランプはインフレ予測4%で弾いているからねえ。2%ではなく4%つうのは大きいっすよね。
ドル高。株高。金利高。いまのアメリカですよね。で、日本は円安。株高。金利0。つうことは、円ドルキャリーはどんどんばりばり。125円突破するんちゃう?
トランプ当選以降、つうか正確にはトランプ当選しそうやで←日銀の超円高対策による為替介入→トランプ演説でグロマネがアメリカ一極集中しちゃった、つうわけでね。トレードオフを平気で述べてますからいずれ修正するんでしょうけど、あんだけぶち上げたら当然ですわな。
英国のキャメロン&オズボーンのコンビが血祭りに上げられたのがこれからのヨーロッパの行く末を暗示してますわな。移民難民問題に中国経済の本格的凋落が加速して、ドイツもフランスもイタリアもトップ交代は確実。オーストリアなどその他ちっぽけな国々も同じ。
ユーロは本格的に自滅への道をまっしぐら。で、困るのはドイツとフランス。とくにドイツ。「ドイツ銀行危機!」がまたまた話題になりそうっす。
中国は人民元安で輸出好調? いえいえ、輸入最悪。ならば、輸出だって大変なわけでね。内需が育ってない貿易輸出国ですからね。円高でますます中国の対米輸出はますます増えていくはず。
けど、中国は為替操作国だから45%も関税かけちゃうかんね、とトランプは脅かしたわけっす。
あのね、中国からアメリカへの輸出にしたって、ホントは「日本製」なんすよ。中国製つうのも、最終品にしたのがたまたま中国にある工場だった、つうのが正確な意味でね。OECDの輸出金額統計はあくまでも「付加価値」。つうことは、明らかに輸出は日本によるモノ、ということになってます。
付加価値=GDPつうのはそういうことでしょ。
中国とアメリカは切っても切れないずぶずぶの関係でして。中国はダントツの対米輸出国ですし、アメリカはダントツの対中輸入国なのよ。
AIIBは対米輸出禁止を見込んでの「保険」だったかもね。ならば、アメリカはどうするか? 2つに1つでしょ。すなわちAIIBを潰しにかかるか、逆に自ら加盟して乗っ取るか。。。オバマは前者(バカ正直だよね)、トランプなら後者を選択すると思うな。習近平は怖くて寝られなくなるよ。
アメリカでは健全な中間層が滅びつつあるのはご存じの通りです。格差はどんどん開くばかり。ヒスパとか黒人はええんよ。オバマが8年間そうとうケアしてきたから。放っておかれたのがデトロイトにシンボライズされる「貧困白人層」(彼らがトランプを当選させたわけね)。安っすい安っすいノーブラ商品に群がる貧困層が中国製品の主要顧客でしてね。メイディンジャパンなんてセレブじゃないと買えません。
つまり貧困層社会はデフレなの。貧困層が45%も関税かけられた商品買えるわけないっしょ。デモが起こりまっせ。哀しいけど、これが現実。メイディンチャイナを支えてるのはアメリカの貧困層なんです。。。
中国もいよいよとなれば、外貨準備を日本と争ってるわけですから、米国債を売ればいいか? そうは問屋が卸さないわけ。
サウジも米国債処分したいんだよなあ。けど、敵国条項を適用されるリスクが怖いんよーー。
この土曜日に「ぴよこちゃん倶楽部」がありましてね。第2期のこの倶楽部は入らんとあきません。欠席してもきちんとまとめた速記録はあるしぃ、レジメもあるしぃ、ゲストと一緒に記念写真まで撮っちゃうしぃ、いたれりつくせり。もち、メンバーだけの特典ですけどね。
ゲストのI先生が「中国は米国債を売れません。売れない構造になってるの」と発言されました。「ほとんどの人が知らないで米国債危機だとかアメリカが滅びる、という本を書いている」と少々お冠でしたけどね。
私? もち、知ってましたよ。ああ、敵国条項のこと話すんだな。正確に言うと「国際非常時経済権限法(INTERNATIONAL EMERGENCY ECONOMIC POWERS ACT)」のことなんだけどね。「金なんかないんやから、ドルとの交換はもうしないかんね」つうニクソンショックの直後(1977年)から施行された法律なんすよ。
アメリカが安全保障上、経済防衛上、重大な脅威が発生した時、当該国が保有するアメリカの資産(もち米国債含む)について権利破棄、無効化できる、つうもの。たとえば、イラクのフセインにしてもリビアのカダフィにしても「資産凍結」されたでしょ(とくにヒラリー国務長官時代にカダフィの金資産が消えてます。いつものように「アメリカ的には合法でっせーー」と言い張って勝手に収奪したんちゃう?)。あれです、あれ。あれの米国債バージョンと考えればいいです。
中国が米国債売ったらドル暴落。ドル基軸通貨体制は崩壊する、つうけど、そういう素振りを見せた瞬間、中国は「敵対国」に適用されてしまいます。
アメリカ政府がいちばん大切に考えてるのは米国債。米国債を守るためなら何でもしまんねん。フセインを潰したのもカダフィを潰したのもそう。株式市場を潰してでも守り抜くのが米国債なのよ。
13年10月にアメリカがデフォルトするかどうかトラブったことがあったでしょ。結局は債務上限引上を超党派で合意したけど、あのとき、暴落したのは債券市場ではなく株式市場でした。
アメリカの格付けが下げられたあの時ですよ。本来は火元の米国債=債券市場が大暴落=金利暴騰せなあかんわな。でも、そうならなかった。
理由? 債券市場の方がはるかに大切だから。株なんて投資家=民間が損するだけでしょ。債券は機関投資家=年金基金とかだしぃ、発行体が政府・中央銀行ですからね。借用書なわけよ、債券てのは。額にしたって桁違いだもん。
そうそう、この敵国条項は日本のやくざもんにも適用されてますけど、んなもんどうでもええねん。あくまでも敵対しそうな国家とその元首が的なのよ。
大変な謀略国家ですよ、アメリカは。あらゆる意味で国益を守る。それが西部劇から続くアメリカの現実ですわな。ま、この点は1月のゲスト講師が詳しく講義してくれると思うけどね。
海兵隊の出動と同じく大統領令で施行できます。議会に諮らんでええねん。
さて、トランプが一筋縄でいかないのは、いままでの「常識」が通用しないこと。詳しいことは土曜の「ぴよこちゃん倶楽部」でお聴きの通りです。で、I先生が話さなかったことを少しだけ披露しておきたい、と思います。
共和党はドル安志向。民主党はドル高傾向。理由はそれぞれの党の基本スタンスがちがうからですね。
自由貿易最優先だから輸出しやすいように通貨安に誘導したい、いやいや、財政出動して景気を改善し、経済成長を加速したい。いろいろ考えますわな。
財政出動すれば国庫は空っぽ。とくりゃ、金利は上がります。グロマネもじゃんじゃん入ってきますわな。で、いまのようにドル高、株高、金利高。で、結局、財政出動した効果を打ち消してしまう。「マンデル・フレミング・モデル」の通りです。
けど、いま、トランプがやってることは、共和党の大統領のくせに民主党のお株を奪った政策をしそうなこと。たしかに小さい政府を志向してるでしょうけど、ドーンと財政出動しますわな。
もち緊縮財政でもドル高になったこともあります。クリントン政権がそうでした。けど、日本とユーロがアメリカ以上に緊縮財政で通貨安になっちゃったから、相対的にドル高になってたわけです。
レーガンとブッシュジュニアと、そしてFDRのいいとこどりをしたいのがトランプ政治なんでしょうな。つまるところ、「米国版アベノミクス」ってわけ。2兆ドルの国外資金環流作戦なんぞもブッシュのパクリですけど、これで確実にしばらくはドル高が続きそうでんな。。。
詳しくは、といっても、1月まで原原はないしぃ、「ぴよこちゃん倶楽部」もないしぃ。ま、「通勤快読」でも「ま・く・ら」でしょっちゅう話してますからね。それ聴いてちょ。。。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「空耳アワワ」(阿川佐和子著・555円・中央公論新社)です。
つうのは、トランプはインフレ予測4%で弾いているからねえ。2%ではなく4%つうのは大きいっすよね。
ドル高。株高。金利高。いまのアメリカですよね。で、日本は円安。株高。金利0。つうことは、円ドルキャリーはどんどんばりばり。125円突破するんちゃう?
トランプ当選以降、つうか正確にはトランプ当選しそうやで←日銀の超円高対策による為替介入→トランプ演説でグロマネがアメリカ一極集中しちゃった、つうわけでね。トレードオフを平気で述べてますからいずれ修正するんでしょうけど、あんだけぶち上げたら当然ですわな。
英国のキャメロン&オズボーンのコンビが血祭りに上げられたのがこれからのヨーロッパの行く末を暗示してますわな。移民難民問題に中国経済の本格的凋落が加速して、ドイツもフランスもイタリアもトップ交代は確実。オーストリアなどその他ちっぽけな国々も同じ。
ユーロは本格的に自滅への道をまっしぐら。で、困るのはドイツとフランス。とくにドイツ。「ドイツ銀行危機!」がまたまた話題になりそうっす。
中国は人民元安で輸出好調? いえいえ、輸入最悪。ならば、輸出だって大変なわけでね。内需が育ってない貿易輸出国ですからね。円高でますます中国の対米輸出はますます増えていくはず。
けど、中国は為替操作国だから45%も関税かけちゃうかんね、とトランプは脅かしたわけっす。
あのね、中国からアメリカへの輸出にしたって、ホントは「日本製」なんすよ。中国製つうのも、最終品にしたのがたまたま中国にある工場だった、つうのが正確な意味でね。OECDの輸出金額統計はあくまでも「付加価値」。つうことは、明らかに輸出は日本によるモノ、ということになってます。
付加価値=GDPつうのはそういうことでしょ。
中国とアメリカは切っても切れないずぶずぶの関係でして。中国はダントツの対米輸出国ですし、アメリカはダントツの対中輸入国なのよ。
AIIBは対米輸出禁止を見込んでの「保険」だったかもね。ならば、アメリカはどうするか? 2つに1つでしょ。すなわちAIIBを潰しにかかるか、逆に自ら加盟して乗っ取るか。。。オバマは前者(バカ正直だよね)、トランプなら後者を選択すると思うな。習近平は怖くて寝られなくなるよ。
アメリカでは健全な中間層が滅びつつあるのはご存じの通りです。格差はどんどん開くばかり。ヒスパとか黒人はええんよ。オバマが8年間そうとうケアしてきたから。放っておかれたのがデトロイトにシンボライズされる「貧困白人層」(彼らがトランプを当選させたわけね)。安っすい安っすいノーブラ商品に群がる貧困層が中国製品の主要顧客でしてね。メイディンジャパンなんてセレブじゃないと買えません。
つまり貧困層社会はデフレなの。貧困層が45%も関税かけられた商品買えるわけないっしょ。デモが起こりまっせ。哀しいけど、これが現実。メイディンチャイナを支えてるのはアメリカの貧困層なんです。。。
中国もいよいよとなれば、外貨準備を日本と争ってるわけですから、米国債を売ればいいか? そうは問屋が卸さないわけ。
サウジも米国債処分したいんだよなあ。けど、敵国条項を適用されるリスクが怖いんよーー。
この土曜日に「ぴよこちゃん倶楽部」がありましてね。第2期のこの倶楽部は入らんとあきません。欠席してもきちんとまとめた速記録はあるしぃ、レジメもあるしぃ、ゲストと一緒に記念写真まで撮っちゃうしぃ、いたれりつくせり。もち、メンバーだけの特典ですけどね。
ゲストのI先生が「中国は米国債を売れません。売れない構造になってるの」と発言されました。「ほとんどの人が知らないで米国債危機だとかアメリカが滅びる、という本を書いている」と少々お冠でしたけどね。
私? もち、知ってましたよ。ああ、敵国条項のこと話すんだな。正確に言うと「国際非常時経済権限法(INTERNATIONAL EMERGENCY ECONOMIC POWERS ACT)」のことなんだけどね。「金なんかないんやから、ドルとの交換はもうしないかんね」つうニクソンショックの直後(1977年)から施行された法律なんすよ。
アメリカが安全保障上、経済防衛上、重大な脅威が発生した時、当該国が保有するアメリカの資産(もち米国債含む)について権利破棄、無効化できる、つうもの。たとえば、イラクのフセインにしてもリビアのカダフィにしても「資産凍結」されたでしょ(とくにヒラリー国務長官時代にカダフィの金資産が消えてます。いつものように「アメリカ的には合法でっせーー」と言い張って勝手に収奪したんちゃう?)。あれです、あれ。あれの米国債バージョンと考えればいいです。
中国が米国債売ったらドル暴落。ドル基軸通貨体制は崩壊する、つうけど、そういう素振りを見せた瞬間、中国は「敵対国」に適用されてしまいます。
アメリカ政府がいちばん大切に考えてるのは米国債。米国債を守るためなら何でもしまんねん。フセインを潰したのもカダフィを潰したのもそう。株式市場を潰してでも守り抜くのが米国債なのよ。
13年10月にアメリカがデフォルトするかどうかトラブったことがあったでしょ。結局は債務上限引上を超党派で合意したけど、あのとき、暴落したのは債券市場ではなく株式市場でした。
アメリカの格付けが下げられたあの時ですよ。本来は火元の米国債=債券市場が大暴落=金利暴騰せなあかんわな。でも、そうならなかった。
理由? 債券市場の方がはるかに大切だから。株なんて投資家=民間が損するだけでしょ。債券は機関投資家=年金基金とかだしぃ、発行体が政府・中央銀行ですからね。借用書なわけよ、債券てのは。額にしたって桁違いだもん。
そうそう、この敵国条項は日本のやくざもんにも適用されてますけど、んなもんどうでもええねん。あくまでも敵対しそうな国家とその元首が的なのよ。
大変な謀略国家ですよ、アメリカは。あらゆる意味で国益を守る。それが西部劇から続くアメリカの現実ですわな。ま、この点は1月のゲスト講師が詳しく講義してくれると思うけどね。
海兵隊の出動と同じく大統領令で施行できます。議会に諮らんでええねん。
さて、トランプが一筋縄でいかないのは、いままでの「常識」が通用しないこと。詳しいことは土曜の「ぴよこちゃん倶楽部」でお聴きの通りです。で、I先生が話さなかったことを少しだけ披露しておきたい、と思います。
共和党はドル安志向。民主党はドル高傾向。理由はそれぞれの党の基本スタンスがちがうからですね。
自由貿易最優先だから輸出しやすいように通貨安に誘導したい、いやいや、財政出動して景気を改善し、経済成長を加速したい。いろいろ考えますわな。
財政出動すれば国庫は空っぽ。とくりゃ、金利は上がります。グロマネもじゃんじゃん入ってきますわな。で、いまのようにドル高、株高、金利高。で、結局、財政出動した効果を打ち消してしまう。「マンデル・フレミング・モデル」の通りです。
けど、いま、トランプがやってることは、共和党の大統領のくせに民主党のお株を奪った政策をしそうなこと。たしかに小さい政府を志向してるでしょうけど、ドーンと財政出動しますわな。
もち緊縮財政でもドル高になったこともあります。クリントン政権がそうでした。けど、日本とユーロがアメリカ以上に緊縮財政で通貨安になっちゃったから、相対的にドル高になってたわけです。
レーガンとブッシュジュニアと、そしてFDRのいいとこどりをしたいのがトランプ政治なんでしょうな。つまるところ、「米国版アベノミクス」ってわけ。2兆ドルの国外資金環流作戦なんぞもブッシュのパクリですけど、これで確実にしばらくはドル高が続きそうでんな。。。
詳しくは、といっても、1月まで原原はないしぃ、「ぴよこちゃん倶楽部」もないしぃ。ま、「通勤快読」でも「ま・く・ら」でしょっちゅう話してますからね。それ聴いてちょ。。。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「空耳アワワ」(阿川佐和子著・555円・中央公論新社)です。