2017年03月17日「彼岸花」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 暑さ寒さもエアコン次第、いやいや、彼岸までゆうてね。今日から彼岸の入りですわな。で、今日は博多原原です。先月に引き続き、1時間前から「投資研究会」を開催します。そうそう、来週末の出雲原原ですが、大阪の新メンバーが乱入します。よろしく。。。
 
 利上げでも円高。なぜ? 森友学園のせい? くだらんテーマにいつまで貴重な時間使う気なんやろね。平和ボケしとるわな。北朝鮮暴発前に法整備しとかなあかんこと仰山あるんちゃう? 株価と為替は今回の利上げなんて織り込み済み。問題は「予算教書」と「G20」。連休明けに大きく動くかも。サプライズがなければさらに円高必至。。。

 ミサイルはTHAAD配備までは北からも米軍からも中共からもありません。三つ巴の利害対立で面白いことになりそう。来週月曜のブログでヒントだけ。原原ではとくとお話しますけど。結論は、いずれも撃つに撃てない。なぜか?

 それにしても、オランダ右派はもっと伸びると思ってたけどね。FRBは政局混乱は無し、とつかんでいたでしょ。与党は比較第1党を維持できたけど労働党はガタガタ。日本で言えば、民進党の近接未来を見るようでんな。
 問題は来月のフランス。「ルペン敗北」とFRBは読んでるはず。でなきゃ利上げはできんわな。

 ヒラリーを担ぐ勢力はトランプ降ろしを諦めてないようです。それがわかってるから、北に大暴れさせてるわけで。ミサイル4発にしても、THAAD配備促進のために北とトランプ政権との共同謀議、自作自演の臭いがプンプンしてきてまんねん。

 いずれも詳細は原原です。


 さて、久しぶりの小津作品。『彼岸花』。やっぱ面白い。完璧な脚本。撮り方がまさに小津安二郎ですな。

 小津監督にとっては、この作品がカラーではお初となります。
 主演は佐分利信、田中絹代そして有馬稲子さん。けど、たぶん、この人が全部もってっちゃったなー。


枠の外に赤いケトルがあるっしょ。これ、平山家=有馬稲子さん、佐分利信、田中絹代の家庭=のテーブルにのってるの。小津監督は赤が好き。ラッキーカラーなわけ。

 山本富士子さん。大映所属女優が5社協定をかいくぐって松竹に出たわけですから。小津監督、そのために大映で撮らなくちゃならなくなったわけでね。

 けど、京都弁巧いっすね。ま、鴨沂高校出身だもんな。けど、祇園言葉はまた別ですけど、イントネーションは独特ですわな。

 男ってのは、建前世界で生きてるから、本音と齟齬を来すとパニックになっちゃうわけでね。友人の娘なら冷静にアドバイスできるけど、いざ、自分の娘となると頭に血が上っちゃう。そんな夫を見て妻は愛想を尽かすわけでもなく、そのうち気づくでしょ、と大人の態度。

 ここらへん、女は子供の頃から大人なのかもしれませんな。

 しかし、これほど笑える映画とは思いませんでしたなあ。昔、見てるのよ。で、DVDも持ってるの。けど、ニヤ、クスッ、ゲラゲラと腹を抱えて笑えたのは、やはり、「共鳴効果」でしょうな。映画館とか劇場、ホールで見てるからよ。自宅で見てたらここまで笑うことはありません。やっぱ、映画はでかいスクリーンで見るべきもんですな。

 コメディシーン担当は高橋貞二。33歳。愛車ベンツで第三京浜にて事故死。新婚の奥さんは2年後にガス自殺。有馬稲子さんの恋人を演じてる佐田啓二(中井貴一さんの御尊父)に続く二枚目スターだったんだけどね。ここらへんは団鬼六著『クズ屋さん』に詳しい。あの人、将棋やってなきゃ事故に遭ってるはずだったんだから。


有馬稲子さんはヅカガール。いい女優って中身は男だかんね。「告白」はショッキングでしたね。

 実は、横浜で上映会と山本富士子さんのトークショーがあったんすよ。このイベント、できるだけ参加してるんす。いままで浅丘ルリ子さん、若尾文子さん、司葉子さん、岸恵子さん・・・等々、往年の大スターがずらり。客もほとんど同世代。つうことは、70代後半から80代。女優顔負けの素敵なマダムもいれば、そうでない婆も。ホテル泊まって参加してるらしいよ。1000人超は入ってると思うな。

 相変わらず名画座が好きでね。日本の古い古い映画もいま渋谷とか池袋で上映してくれてるからね。やっぱ大きなスクリーンはええなあ。で、昔の女優はつくづく美しい。銀幕の世界に登場する人はやっぱ庶民とは違う。いまは普通だもんな。「女優」という看板も夏目雅子さんで終わったな。

 女優が格落ちしたんではなく、庶民が美人になったんでしょうね。資生堂か高須クリニックのおかげでしょうか。ま、「日本にはブスしかいない。けど大変なきれい好きである」と幕末のお雇い外国人イザベラ・バードも指摘してる通り。美人度はかなり低い民族なんすよ、わが大和民族は。

 山本富士子さん、元もと素封家のお嬢様ですけど、日銀の就職試験で落ちちゃった。試験は合格。面接で不合格。その理由が凄い。男子行員が仕事に身が入らなくなるから。
 たしかに。傾城の美女ですもん。あんな女性が近くにいたら土日も出勤したくなるけど、「和」を乱すことはたしか。わかるわかる。

 私? 美人、見慣れてるんで。原原もぴよこちゃんも美人ばかりなもんすから。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「フェラーリはクラウンよりも安かった! 3億円つかってわかった資産のつくり方」(鬼頭宏昌著・1,512円・ビジネス社)です。