2017年06月27日「安倍降ろし」に見る木っ端役人たちの奸計

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 いまや主役は10代ですね。陸上のハキム選手、卓球の張本選手。勝ったら話題、負けたらもっと話題になりそうですけど、負けない。強い強い。藤井四段は怒濤の29連勝。扇子はバカ売れ。勝負飯まで特集される始末。棋界はすっかり藤井聡太四段ブームです。

 おかげで将棋セットが飛ぶように売れてるとか。ケータイゲームでも人気でしょうね。テニス、卓球に続いて、町の将棋道場に通う人たちも激増します。

 たった1人の天才が世の中を変えます。



 将棋はパースペクティブ。ああ出ればこう出る。ああなればこうなる。

 ま、ロジカルにいくら考えてもイレギュラーが多いのがこの世界。「賀茂の水、双六の賽、山法師、これぞわが心にかなわぬもの」と白河法王が嘆くのも当然でね。囲碁の世界チャンピオンに3連勝したAIが唯一敗北した原因・・・誤作動でした。棋譜にない手を打たれてパニックを起こしたからです。

 人間の世界はここがちがう。AIもまだまだです。


思わぬアイドル誕生。快獣ヒフミン。。。

村山聖九段の生まれ変わりやろか。。。

 藤井四段。記録にも残るでしょうが、記憶にも残る棋士ですよ。


 一寸先は闇といえば、政治の世界も同じ。

 トランプは政界とメディアを敵に回して孤軍奮闘。大統領選へのロシアのサイバー介入云々で非難されてますけど、ならば、一方的にヒラリーを持ち上げて世論操作してきたメディアは公平かつ公正だと言うんかいな。

 ハッカーはロシアではなくイスラエルでしょ。しかもどうして「ワシントン・ポスト」の記者にインタビューすんのかね。このメディアは民主党支持でしょ。選挙中も反トランプキャンペーンを懸命にやってたとこざんしょ。日本の視聴者んなこた知らずに聞いてるわけでね、池上某も罪な人だよなあ。つうか、あの人、アンカーマンだから詳しい事情なんぞ知らんわな。

 英国は英国で、メイさんも風前の灯火。ブレグジットとトランプ勝利のあと、いきなりオランダ、フランス、イタリアそしてドイツで「現状維持」が圧勝。

 やっぱナショナリストよりグローバリストなわけ? 国益よりも大切なものがあるわけね?

 さて、文科省のような三流官庁に足を掬われるとは支持率の高さに油断していたとか、死んだふりしてた小沢一郎さんを見くびっていたとか、いうより、まったくの「言いがかり」でしょうな。トランプと叩かれる構造は同じ。

 経済よりも政界のほうが一寸先は闇。一連のトランプ叩きつうかトランプ降ろしを見た輩が、「いまこそ安倍降ろしのチャンス!」と仕掛けてるんでしょうなあ。

 しかし、結果は真逆・・・加計学園と京産大だけで済んでた獣医学部新設がこれからオープンに加速されるでしょう。獣医業界も卒業生が増えて競争社会となり、自然淘汰の法則が適用されるなど、ホントの岩盤がぶち壊されることになるでしょう。藪をつついたら蛇が出てきちゃったわけで、マーケットを混乱させたくない獣医さんたちから票とカネをもらってた政治家はつるし上げを喰らいそうですなあ。。。

 森友学園、加計学園それぞれの認可については、前者は近畿財務局のミス(豊中市に売却した土地に土中ゴミがあることを報告していない)、後者は委員会方式で正式に獣医学部設立が認可されたわげ、安倍さんに飛び火するマターではないと思うよ。38年ぶりに認可された、国際医療福祉大医学部についても大騒ぎすべきでしょうが、どうしてしないんでしょ?

 もしあるとすれば、前者の場合、「嵌めよう」と最初から考えて近づいてきた人物を受け容れてしまったこと。よくも悪しくも育ちの良い人が育ちの悪い連中のやることを理解できるはずがありません。脇が甘いつうことでしょうけど、それもねえ。。。

 日本のメディアも相変わらずのようで、「獣医は余ってる」「獣医学部など増やす必要なし」とのことですけど、大都市のペット獣医は余ってるでしょうけど、鳥インフルだとか狂牛病等々の伝染病研究スタッフ、とくに公務員はぜんぜん足りんわけでしょ。

 しかも、そもそも加計学園が獣医学部を申請してたのはここ1、2年の話ではありません。20年間です。

 いま文科省のぺえぺえにつくらせた文書にしても、2015年6月の段階で申請してたのは全国で加計学園のみ(京産大の申請はずっと後)。第1次安倍政権の時も加計学園は申請(小泉政権の時も申請してました)してますからね。

 文科省は52年間新設を認めてこなかった。門前払い。

 岩盤規制を打破しようとする内閣府の指示(閣議決定)に対して、規制(許認可権)を続けることで権力を維持し、手心を加えてもらいたければ天下りを入れなさい、という利権を守りたい文科省は、閣議で決められた「期限」までに回答できず、結果、唯一申請していた加計学園が認められることになったわけで、そこには安倍さん云々という話などそもそもありえないわけです。

 で、いま、安倍さんを引きずり降ろしたいのはだれか? 民進党のレンポーさん? 10倍も支持率が違うわけで話にならん。つまり、政党間の争いつうより役人の深謀遠慮、自民党内で跡目争い、中国・北朝鮮の工作・・・そして反トランプ勢力の仕掛け、とみるべぎでしょう。

 つまり、安倍政権の対抗軸は自民党内反主流派+野党+天下りゼッタイ死守の役人、つう図式になります。

 シナリオを書いてるのは財務省でしょう。なぜ? 消費税率アップを2回もリスケされちゃって、このままだと3回目、いや、安倍さんの目が黒いうちは消費税率は封印されちゃうよ、つう危機感。早い話が、国益よりも省益優先。経済よりも財政優先。いかにも役人が考えそうなことです。

 彼らにしてみれば、永遠に官僚機構の支配権を官房副長官=官邸に横取りされ、上から下まで「蜜」を吸えなくなった、つう怨念が反安倍政権へのマグマになってるわけでね。

 安倍政権が逆風のいまこそチャンスと踏んだのでしょう。消費税率アップにどんだけ固執してるか恐ろしいくらいですな。で、狂言回しとして、去年、「そんなに退職金が欲しいのか?」と国民の前で恥をかかされた「天下り斡旋担当」のキーパーソン「見栄晴くん」を引っ張り出したわけ。

 ロシアゲートは6月9日に終焉済み、と私は判断してます。詳しくは原原でお話しましたけど、6月9日にダウ最高値更新(ナスダック暴落)は金融業界と手打ちした結果。別に、翌週の利上げのおかげではありませんよ。
 で、トランプのリスタートが始まります。いよいよ本格的なトランプラリーかな、と考えてますけどね。

 ダウだけでなく、基本、国際経済は強気相場ですよ。日本(個人投資家)だけが弱気のようでね。リスクを極端に怖れる国民性ですからしかたありません。堅実、誠実、独立自衛、他人に迷惑かけない・・・立派な国民性ですよ。

 北朝鮮問題、北にあまりにも緩い南朝鮮。共産党大会を前に勝負に出ざるをえない習近平。トランプの弾劾騒ぎ・・・日本を取り巻く状況は厳しくなるばかり。財務省にコロッと騙されるような連中に政治を任せられないのは当然です。

 安倍さんの説明を要求する野党ですが、もちろん、どんな説明をしようと、「納得できない」「誠実でない」「ごまかしている」とコメントするに決まってます。民進党の某議員など、日本獣医師政治連盟から献金を受けて国会質問をしてるわけで、そのうち、「贈収賄疑惑」が持ち上がりますよ。

 議事録はすべて公開されてます。メディアも読めばわかるでしょうけど、どうしても安倍政権を潰したい。トランプを潰したい勢力プーチンを潰したい勢力の「使い走り」でしょう。
 
 さて、安倍さんとしてはどうするか?

 「憲法改正」を争点にした解散総選挙でしょ。

 いやいや、改正に必要な「3分の2」を占めている現状を変えたくないはず? 来年の通常国会で最優先で審議する予定?

 そうかなあ。憲法論議をいちばん避けたいのは野党のはず。民進党なんて割れますから。当然、共産党との選挙協力も萎みます。ここは「消費税増税反対」+「憲法改正」を争点に解散総選挙に打って出るべしですよ。

 民進党ではドジョウはいまだに財務省大好き。増税大賛成ですからね。憲法改正で追い込んでやればよろしい。

 それにしても、某経済新聞が、かつて公約で反対してたのに、首相になるや、いきなり「消費税増税」を決め、選挙でボロ負けした上島竜平似の政治屋と、自民党税調の野田毅会長を同時に紙面に載せたのはやはり財務省の仕掛けなんでしょうか。アメリカの意向に忠実なメディアですからね。消費税増税の提灯インタビューには呆れたなあ。

 なるほど、そういうことか・・・。ド素人でもわかる手打ったらあかんがな。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「仕事をシンプルにする『数字力』」(中島孝志著・745円・三笠書房)です。