2017年11月22日11月前半の株価低迷はいつものこと。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 忘れないうちに・・・今週末土曜は新潟原原です。幹事のH先生から嬉しいご提案がありました。「明治の大商家で愉しむ新潟古町芸妓の舞はいかが?」つうものです。

 古町はご存じのように、祇園、新橋と並び称される花柳界。200年前、日本海最大の北前船寄港地として新潟はめちゃ賑わっておりました。当時、人口日本一は新潟ですからね。

 訪れる人々を遊ばせた「元祖おもてなし」の街であります。

 200年の伝統を誇る「古町芸妓の舞」を「日本遺産」に認定された商家「旧齋藤家別邸」で満喫しようかいな、というご提案。小夏ちゃんが登場するかどうかはわかりませんけど、乞うご期待。週末の新潟原原には東京から8人参加するらしいけど、ホンマかいなーー?

 いずれにしても午後1時30分に「旧齋藤家別邸」に現地集合です。行形亭(いきなりや)の隣ですからわかると思うけど。

■新潟駅万代口バスターミナル2番線から
・新潟市観光循環バス(日中 1時間10分おき)
・朱鷺メッセ先回り「北方文化博物館新潟分館入口」下車徒歩2分。
・白山公園先回り「北方文化博物館新潟分館前」下車徒歩1分。


 さて、先週まで連日の株価下落。ここに来て反騰。出雲原原で「いつまで下がるんですか?」つう質問。「来週から上がりますよ」と回答。



 「Sell in May」という言葉がありますけど、半年後の「November」も「Sell」なんすよ。なんたってヘッジファンドの決算直前なんでね。どうしても短期投資になりますからここで現金化せなあかんねん。コスパサイコーのポジションでもいったんクリア。ファンドの宿命ですな。

 「Sell!」「Sell!」「Sell!」つう声が多けりゃマーケは下落します。で、11月後半には逆回転して「Buy」が増えるから上昇する、つうパターンですね。毎度毎度の行事ですが、3月、6月、9月、12月という決算期から45日を遡れば2月、5月、8月、11月のそれぞれ初旬やなーとわかりますよね。

 この時期、いい銘柄で株価が下落することはよくありますよ。「下がったらめっけもん。買うに決まってまっせ」と私がよく言うのもこういうカラクリがあるからです。



 さてさて、16連騰のあと6日連続下げ。しかも相場は上がったり下がったり。1日の振り幅が1000円とか700円とかですからね。大きな振り子がぶーらぶら。ボラが激しく揺れ動いてる、つうことです。

 外国人とクジラの戦い。アベノミクスの正体は「外人買い」ですよ。

 先日も書きましたが、9月から10月末の日経平均株価は11.7%の上昇。同時期のダウは6%上昇。つまり、日経平均のほうが上昇率が大きかったわけね。で、1年前の日経平均は16000円。ダウは18000円。直近の株価はそれぞれ22000〜23000円、23000ドル前後。日本株の上昇率45%、ダウ32%。こちらもやはり日本株のほうが高いとわかります。

 「FRBのテーパリングに1月は利上げでドル高必至。円安はますます進むから日経平均株価はさらに上昇する!」「VIXもひと桁の低空飛行。投資チャンスがやってきた!」とエコノミストたちは一斉に上方修正しました。
 「あれれ」と思ったので、日経新聞に掲載された某エコノミストのインタビュー記事。



 「来年3月末には21500円」という予想はすでに崩れていますが、半年前の予測ですからまあよしとして、「利上げによるドル高で(相対的に)円安になる」という思考法はすべてのエコノミストと同じ。つまり、これが経済学の常識なのでしょう。
 しかし現実はどうかといえば、円高に触れています。これだけ日銀が量的緩和を続けていてもです。



 「為替と株価の相関は薄れている!」と経済新聞は書いていますが、日銀16兆円、GPIF30兆円のETF爆買いがあるからこそ薄れてるわけで、やはり米国長期金利=日米金利差=為替と株価の正の相関関係は強いと思います。


FRB利上げでも円高ドル安。日経新聞が問わずに語った記事は要注目。

 利上げで短期金利は上がっても長期金利は下げ基調。なぜなら、米国債を買いまくっている勢力がいるからです。政府をまったく信用していない新興国だけではありません。新興国の代表=中国の共産党幹部の日本国債爆買いが「タマ」がないので買えなくなり、米国債爆買いへとシフト。さらに日本の金融機関の爆買いが加わり、米国債の価格上昇、金利下落。

 トランプは誠に不思議な大統領で、「所得税大減税政策」「大規模な財政出動」「海外企業のよる環流資金の無税化」など、トランポノミクスが進めばドル買い=ドル高になるのに、共和党(マケイン上院議員の邪魔)と民主党に反対され、政策がなかなか実現できません。そのおかげでトランプがホントに願っている「ドル安」を実現させているのです。戦略として仕掛けているとしたら「かなりのタマ」です。偶然にしてはできすぎていますので、きっと計算尽くなのでしょう。

 今後、相変わらず、米国債務上限引き上げ問題も出てくるでしょう。マケイン率いる共和党上院議員がまたぞろ反対するでしょう。そして、彼らと「取引」してまとめていくことになります。北朝鮮との戦争懸念、核攻撃ではなく通常兵器による攻撃への転換、FRB資産縮小=日銀化等々、目を離せないことばかりです。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「金田一秀穂の 心地よい日本語」(金田一秀穂著・1,296円・KADOKAWA)です。