2018年02月17日伊東秀広先生のメール。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 去年の「ぴよこちゃん倶楽部」ゲスト講師であり、「ハマの蕎麦屋で蕎麦焼酎を飲む会(会員2人)」のお仲間である伊東秀広先生からメールが届きました。

 原原とぴよこちゃんメンバーに知らせて、つうことしでしたが、まあ、知っといたほうがいいと思うんでブログにしました。

「バーナンキプットという言葉があります。
 ベン・バーナンキFRB元議長は恐慌研究の第一人者であり、暗黒の木曜日を迎えないにはどうすればよいが熟知していたとされます。相場が下落すれば、バーナンキ議長の発動する金融緩和策で市場を支えてくれるだろうという期待や安心感が下落リスクを軽減するプット・オプションと同じような役割を果たすことを意味しています。

米国の長期金利上昇が今回の相場下落の主因と言われますが、下落の本質はゴルディロック相場において、広義のプットを空売りしてきた人々の損失回避の行動が下げを増幅させているのです。

NYダウはリーマンショック後の安値6469$からは途中、月足二段下げ18351〜15370$で起きて軽微の調整以外、下げらしい下げなく9年間上がり続け、26616$まで記録しました。

これとは対照的に、恐怖指数と呼ばれるVIX(1552)は358万円からただの9100まで下げ続けました。

VIXはディープアウトのプットオプションと同じで、空売りしておけば常に取れると思っていましたし、VIX指数を空売りするETFであるVIXベア(2049)は2105年に開発され、4485〜40150へと上がり続けましたが、今回の下落で一気に1144まで下げ、96%の元本が消失し、償還されました。

リーマンショックの下げを増幅させた商品は企業倒産保険といえるCDSをAIGが大半を引き受けていたことにあり、AIGの株価は295$から一気に1$となりました。CDSが下げを増幅させる原因だったのです。

今回のNYダウの下げの本質はNYダウのプットワラントや24000$のプットを空売りしたファンドがあまりにも多すぎたことにありました。

アウトのプットやコールを売る売り方は別名『保険屋』ともいわれます。いかなる保険もそうですが、何も事故が起きない平時は保険屋が常に儲かりますが、非常時にはその分の支払いをせねばなりません。プットやワラントの空売り損失は青天井であり、損失回避のために先物を売りつなぐ行為である再保険が連鎖的に起きることになります。

(実践チャート指南)
日経平均は今週21632以下で引けると高値から5陰連・その前からは6陰連となります。しかも2/2〜2/5は23092〜22967に週足で窓を開けていますから、今週陰線で終わると並び黒がでることになります。

週足の並び黒の出た記録をさかのぼると、96年22750を記録した時以来であり、この時は22750〜19920まで11週下げ、7週小戻しした後に17019まで下落しました。

今回の下落初波動は24129〜20950までありましたが、さらなる下落は19239〜24129の上げ過程で残した週足の窓19933〜20122を意識する近辺までと考えています。

日経平均の月足28〜30ケ月急落サイクルは今回も生きていました。リーマンショックの安値6994と東日本大震災の下値8135は30ケ月、東日本大震災の下値と2013年の12415の急落安値との間は28ケ月、そこから28ケ月後は、20952からのカタールの投げ売りによる安値16901です。

ここからとった28ケ月後は2017年12月、30ケ月後は2018年2月ですので、ここに向かって急落が起きるとした通りです。

NYの月足は5陽連の陰線引っ掛けの天井足、週足で今週24191以上で引けても、週足で二段下げに至る足と読みます。ナスダックも4陽連からの陰線引っ掛け足で、底値で出る陰々引っ掛けの買い線と正反対の売り足です。こちらも6875以上で今週引けても週足で二段下げに至る足と読みます。

為替ドル円の年足は2年連続の陰線で陰の陰孕みでしたが、今年は昨年の安値107.33を割ってきましたので、年足で二段下げする形であり、さらに99円所にトライする足となりましょう。それはアメリカが株安によって利上げを躊躇う未来を暗示しているように思えます。
 
アメリカではVIX指数が操作されていたという内部告発がありましたが、保険商品がいい加減ではヘッジ手段が限定されます。この操作に絡むポジションの損失カバーが、もう一度入る展開を予測します。」

 つうことだそうです。勉強してちょ。。。