2018年07月03日いま手を打たないと間に合わない「中国封じ込め」。。。

カテゴリー中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記」

 今日は東京原原のオーラスです。自由参加ですから、メンバーはゲストをお連れ下さい。

 株価がまさかの500円安。ダウが上昇。為替は円安。どして?2015年の再現でしょうか。いつか見た風景になったりして。。。



 米中関税戦争のタイムリミットは6日。それまでは様子見でまったく市場は動かないと思っていたのでは?
 株については現物ではなく先物売り。ドルを締め上げられては、中国の経済破綻は必至。人民元売りではなく中国売りが止まるかどうか。

 
15年8月の再現か?

 昨年からブログや本あるいは講義で「金価格は1350ドル-1250ドルで推移する」と述べてきました。そして直近では「金価格は1250ドルまで下がる!」と6/26に経済有料サイト(夢と希望とサムマネー)に書いた通りです。6/20に名古屋で講義し、翌日、大阪原原の講義中(6/21)に1260ドル台に突入。

 「さすがに1250ドルまで下がるとどこかの国がそっと拾うので下げ止まります」と述べたとおり、6/29に1247ドルの安値を付けてから上昇に転じています。6/16には1300ドル超だったのですから、これが底ではないか、と考えていましたが、今朝の相場では1241ドル。

 チャイナリスクで高騰しなければいけない金価格が下落する。どうして?



 「中国が金と人民元を売ってドルを買っているからにほかなりません。上海株価指数が3000を切り、対中投資が縮小均衡する中、人民元安で乗り切ろう、と中国は判断しています。金価格はいずれ上がります」と述べました。







 上海は2800を切りましたが、6/29に2800台へと持ち直しました。それがここに来て再び2800を切りました。金売り・元売り・ドル買いからドル売り元買いへと転じ、さらに、当局は国内の対外投資も引き締めて資金流出を必死に止めているのでしょう。

 今後、元売りが加速すれば15年8月の再現。世界株価同時暴落になります。

 今週6日は米中間の「関税問題」が回避されるのか、お互いにチキンゲームに突入するかの瀬戸際です。

 「ぎりぎりで回避されるだろう」という希望的観測が圧倒的ですが、破壊屋トランプはガチンコの関税戦争に突入してもかまわない、と考えているはずです。


中国大嫌いナバロ教授のシナリオ通り。

 何度も何度も書きましたか、トランプ政策は「金融から財政へ」「FRBから財務省へ」「貿易赤字から貿易黒字へ、そして財政黒字化へ」、つまり、レパトリ減税も含めて、いままで過剰な自由主義経済の下、過度にアメリカばかりが貪られ続けてきた「仕組み」を、いまここでチェンジしよう、とトランプは考えているのです。



 しかも、相手はこれまで世界一アメリカから貪り続け、今後も、アメリカの飯のタネとも言うべき、ハイテクから軍事技術まで貪り続けよう、としている中国です。報復として度肝が抜かれるほど高い関税をかけるぞ、と迫るのは中間選挙を前にして実利も高いのです。
  
 トランプはプーチンと会談して北朝鮮利権の分け前について話し合うはずです。もちろん、中国は外します。トランプはロシアをパートナーにして中国を封じ込めようと考えています。かつて、ニクソンが中国をパートナーにソ連を封じ込め、レーガン政権で潰したのと同じように・・・です。

 詳しくは今日の東京原原の「まくら」でお話します。お楽しみに。