2018年08月28日ほなさいなら。。。
8月23日から3日間開催された経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(カンザスシティ連銀主催)は世界中が注目しました。
みなさんもニュースで内容はきっちり押さえているか、と思います。
結論は「今後も段階的な利上げを続けていく」「物価上昇率が(目標の)2%を超えて過熱する兆候は見えない」とするものでした。
「FRBの利上げは大型減税などで改善している景気が台無しになる」と直前、トランプ大統領が釘を刺したことに対して、「インフレが加速することもなさそうだから、段階的=緩やかな利上げを続けていく」と回答しています。
十人十色。事実は1つですが、解釈は無尽蔵にできます。
市場はどうかというと、「9月の利上げは確定してるけど、12月は利上げ幅が少なくなるかもしれないし、もしかすると上げないかもよ。19年後半で利上げは止まるかんね。いずれにしても利上げの加速はないかんね。だってインフレが加速しないからね」
つまり、利上げはトランプの指示通り、クドローが注文した通り、「抑制」されていくことになりそうっすね。結果、円は4日ぶりに反発。翌日も円はわずかに高く、ドル指数は下落。
で、金価格反発。1200ドルを切って1180ドル台まで下落してましたけど、ようやく1200ドル台(前日比1.5%高)に戻しました。
ボリンジャーバンドと大循環MACD、RSIでドル指数をチェックしますとなお下落傾向にあります(ドル指数は下落してもドルは買われるかもしれませんよ。ヘッジファンドはドル買いですから)。
トランプは米中貿易摩擦でおわかりの通り、関税戦争だけでなく為替戦争も仕掛けています。すなわち、ドル安にして国内の輸出産業にゲタを履かそう、というわけです。いまさらですけどね。少なくとも中間選挙まではそういうポーズを演じなければならんわけ。
現状を見ますと、FRBは段階的=継続的に利上げを続ける、とのこと。せっかく大減税さらに法人税を下げ、海外に逃げたアメリカ企業を「レパトリ減税」で国内に回帰させよう、とトランプ様が努力しとるのに、企業経営もしたことのない連中が「利上げゲーム」で台無しにするとは何ごとか!
先週かな、「安倍3選までは円安ドル高。中間選挙以降はドル安円高」と書いたと思います。キャンペーンは10月には終わりますから、9月末〜10月早々にはドル円為替はガラッとシフトしてるかもしれません。
FRBとしては、ITバブルショック、リーマンショック、チャイナショック(原因はアメリカですけど)等に続く「リセッション」に見舞われたとき、利下げできる余裕を残しておきたい、つう気持ちもあって、「利上げ利上げ」と舵取りしてるわけでね。
一方、トランプはトランプで票田の製造業を元気づかせたい。V字回復させたい。で、「利下げ利下げ」「関税関税」「ドル安ドル安」と言うわけ。敵対する「国際金融資本=グローバルユダヤ」を儲けさせてなるものか、という意識もあります。
元来、不動産屋ですから金利が低いほうがいいんだかんね、つう判断もあるでしょうし、なんたって普通預金の金利は0.5%程度でしょ。いまのままでも儲かるじゃないけ、つう気持ちもあると思います。
FRBは2.9%(2.875%)で政策金利は頭打ちにします。このままのスピードですと3.375%までいきますよ。完全にイールドカーブが逆転してしまいます(いまでも金利差はほとんどないんすから)。
図でおわかりの通り、政策金利水準は中立金利+インフレ率です。かつては5-5.5%もありましたが、現在の中立金利は下げに下げてきています。この低金利でリセッションに見舞われたら、金利で対処は無理。かつての世界恐慌再演となることは必至です。
一方、ダウもナスもSP500は絶好調。とくにナスとSP500は最高値更新です。米朝、米中、イランにトルコにロシアゲート・・・大暴落してもおかしくないのに、市場では「上値が重い」。どこがやねん。30キロくらい重りつけて競泳しとるようなもんやんけ。
日本株も米国株も中国関連銘柄は冴えない株価だと、いいます。これからも乱高下を繰り返すと思いますよ。だからこそ銘柄投資じゃないの。
トヨタはトランプ当選以来、メキシコから北米市場にシフトを決めただけでなく、EV戦略も鑑みて中国市場にも積極的に進出。日産もホンダも右に倣え。
ただ一つ、北米市場からさっさと撤退。中国市場にも見切りを付けた銘柄がしばらく株価を上げてました。「逆バリ経営」でトヨタ、日産をインド市場で凌駕するあの会社です。以前、本にも書きましたが、「トヨタ、日産が進出してこない市場で勝負する」「進出してきたらほかの市場をまた開拓する」と鈴木修さんはよくおっしゃってました。
こういう視点が大企業になっても必要だと思いますし、投資家のセンスはこうでなくっちゃ、とつくづく思います。
「中国製造2025は絶対に阻止する!」とするトランプ。「アメリカの横暴に屈しない!」とする習近平。米中貿易摩擦は米中為替戦争へと発展してますが、竜虎が戦うレッドオーシャンは捨てて、ブルーオーシャンでしたたかに勝ち抜いていこう、とするスズキの戦略は要注目です。
同様に、中国関連銘柄は年初から比較すると下落幅が大きい、とメディアは書いてますが、うつむき加減の銘柄だけではありません。いま、アメリカではシェールオイル、シェールガスを採掘するにしても、リグ建造が間に合わない状況です。いちばん重要な部品はシームレスパイプです。新日鐵住金の製品でないとコスパが悪くて話にならんのです。キャタピラー同様、中国関連銘柄にグルーピングされているようですが、これは北米関連銘柄でもあります
ま、いろいろ多角的に考えましょうや。「中島孝志の銘柄研究会」はええよん。「こんなに深くて内容が濃いとは思いませんでした」とみなゆうとりまんねん。
みなさんもニュースで内容はきっちり押さえているか、と思います。
結論は「今後も段階的な利上げを続けていく」「物価上昇率が(目標の)2%を超えて過熱する兆候は見えない」とするものでした。
「FRBの利上げは大型減税などで改善している景気が台無しになる」と直前、トランプ大統領が釘を刺したことに対して、「インフレが加速することもなさそうだから、段階的=緩やかな利上げを続けていく」と回答しています。
十人十色。事実は1つですが、解釈は無尽蔵にできます。
市場はどうかというと、「9月の利上げは確定してるけど、12月は利上げ幅が少なくなるかもしれないし、もしかすると上げないかもよ。19年後半で利上げは止まるかんね。いずれにしても利上げの加速はないかんね。だってインフレが加速しないからね」
つまり、利上げはトランプの指示通り、クドローが注文した通り、「抑制」されていくことになりそうっすね。結果、円は4日ぶりに反発。翌日も円はわずかに高く、ドル指数は下落。
で、金価格反発。1200ドルを切って1180ドル台まで下落してましたけど、ようやく1200ドル台(前日比1.5%高)に戻しました。
ボリンジャーバンドと大循環MACD、RSIでドル指数をチェックしますとなお下落傾向にあります(ドル指数は下落してもドルは買われるかもしれませんよ。ヘッジファンドはドル買いですから)。
トランプは米中貿易摩擦でおわかりの通り、関税戦争だけでなく為替戦争も仕掛けています。すなわち、ドル安にして国内の輸出産業にゲタを履かそう、というわけです。いまさらですけどね。少なくとも中間選挙まではそういうポーズを演じなければならんわけ。
現状を見ますと、FRBは段階的=継続的に利上げを続ける、とのこと。せっかく大減税さらに法人税を下げ、海外に逃げたアメリカ企業を「レパトリ減税」で国内に回帰させよう、とトランプ様が努力しとるのに、企業経営もしたことのない連中が「利上げゲーム」で台無しにするとは何ごとか!
先週かな、「安倍3選までは円安ドル高。中間選挙以降はドル安円高」と書いたと思います。キャンペーンは10月には終わりますから、9月末〜10月早々にはドル円為替はガラッとシフトしてるかもしれません。
FRBとしては、ITバブルショック、リーマンショック、チャイナショック(原因はアメリカですけど)等に続く「リセッション」に見舞われたとき、利下げできる余裕を残しておきたい、つう気持ちもあって、「利上げ利上げ」と舵取りしてるわけでね。
一方、トランプはトランプで票田の製造業を元気づかせたい。V字回復させたい。で、「利下げ利下げ」「関税関税」「ドル安ドル安」と言うわけ。敵対する「国際金融資本=グローバルユダヤ」を儲けさせてなるものか、という意識もあります。
元来、不動産屋ですから金利が低いほうがいいんだかんね、つう判断もあるでしょうし、なんたって普通預金の金利は0.5%程度でしょ。いまのままでも儲かるじゃないけ、つう気持ちもあると思います。
FRBは2.9%(2.875%)で政策金利は頭打ちにします。このままのスピードですと3.375%までいきますよ。完全にイールドカーブが逆転してしまいます(いまでも金利差はほとんどないんすから)。
図でおわかりの通り、政策金利水準は中立金利+インフレ率です。かつては5-5.5%もありましたが、現在の中立金利は下げに下げてきています。この低金利でリセッションに見舞われたら、金利で対処は無理。かつての世界恐慌再演となることは必至です。
一方、ダウもナスもSP500は絶好調。とくにナスとSP500は最高値更新です。米朝、米中、イランにトルコにロシアゲート・・・大暴落してもおかしくないのに、市場では「上値が重い」。どこがやねん。30キロくらい重りつけて競泳しとるようなもんやんけ。
日本株も米国株も中国関連銘柄は冴えない株価だと、いいます。これからも乱高下を繰り返すと思いますよ。だからこそ銘柄投資じゃないの。
トヨタはトランプ当選以来、メキシコから北米市場にシフトを決めただけでなく、EV戦略も鑑みて中国市場にも積極的に進出。日産もホンダも右に倣え。
ただ一つ、北米市場からさっさと撤退。中国市場にも見切りを付けた銘柄がしばらく株価を上げてました。「逆バリ経営」でトヨタ、日産をインド市場で凌駕するあの会社です。以前、本にも書きましたが、「トヨタ、日産が進出してこない市場で勝負する」「進出してきたらほかの市場をまた開拓する」と鈴木修さんはよくおっしゃってました。
こういう視点が大企業になっても必要だと思いますし、投資家のセンスはこうでなくっちゃ、とつくづく思います。
「中国製造2025は絶対に阻止する!」とするトランプ。「アメリカの横暴に屈しない!」とする習近平。米中貿易摩擦は米中為替戦争へと発展してますが、竜虎が戦うレッドオーシャンは捨てて、ブルーオーシャンでしたたかに勝ち抜いていこう、とするスズキの戦略は要注目です。
同様に、中国関連銘柄は年初から比較すると下落幅が大きい、とメディアは書いてますが、うつむき加減の銘柄だけではありません。いま、アメリカではシェールオイル、シェールガスを採掘するにしても、リグ建造が間に合わない状況です。いちばん重要な部品はシームレスパイプです。新日鐵住金の製品でないとコスパが悪くて話にならんのです。キャタピラー同様、中国関連銘柄にグルーピングされているようですが、これは北米関連銘柄でもあります
ま、いろいろ多角的に考えましょうや。「中島孝志の銘柄研究会」はええよん。「こんなに深くて内容が濃いとは思いませんでした」とみなゆうとりまんねん。