2019年01月15日第2のプラザ合意で消費税増税は吹っ飛びます。
毎週月曜日に連載してる「有料投資サイト」の原稿を1日遅れでアップします。あちらは莫大な原稿料を頂戴してますんで、1日遅れはご勘弁を。
ま、少しは役に立つと思います。
「経済投資だけじゃなくて、映画にイベント、ミュージカルとか落語、神社仏閣巡りにB級グルメも楽しみにしています」つうお叱りのメールもたくさん届いてます。たまに映画と経済予測がごっちゃになったりしてるのはそういうことなんすよ。
投資、経済、政治、軍事等の情報はブログではなくメルマガで独立させることにします。基本はあくまでも原理原則研究会。「ぴよこちゃん倶楽部」「中島孝志の銘柄研究会」「投資メルマガ」はすべて原原から派生した作品ですもんね。
さて、原稿を引用します。
・・・・・引用・・・・・
今年の相場は簡単には勝たせてくれませんよー。米中貿易戦争、ロシア、イラン、北朝鮮のリスク。リスクといえば、なによりトランプ大統領のリスクこそ充ち満ちています。中東、アフガンからいよいよ撤退。マティス国防長官が政権から去った後、戦争するもしないもトランプの勝手となりました。金正恩がいちばんビビってると思います。
みなさんご推察の通り、今年はいまだかつてない大波乱・乱高下必至です。ファンダメンタルズはもちろん、過去のデータをなぞるチャート分析も効き目はありません。政治、軍事、地政学、社会リスクまで網羅したインテリジェンス勝負となります。気を引き締めて臨みたいと思います。
トランプの圧力と市場の要求に四面楚歌。利上げ論者(FRBパウエル議長)が外堀を埋められ、年2回の利上げ予定がいきなりストップ。これ以上株価を下げると「不景気の張本人」としてFRBの歴史に悪名を残しかねませんからね。
「半年くらいは様子見できる」と強がりを言うしかありませんでした。
前任のイエレンを私は臆病者だとずっと思ってました。16年に4回利上げする計画も株価暴落を怖れて年末に1回だけ。アリバイづくりで実施しただけ。17年も3回しかできませんでした。ま、イエレンの前任であるベン・バーナンキは「バーナンキ・ショック」に懲りて在任中は利上げできませんでしたけどね。
当時、理事だったパウエルは「金融政策正常化」を一貫して主張してましたから、何も考えず4回の利上げ。市場の声など聴かず、世界の状況も顧みず、「今年も2回やるぞ」という姿勢にリスクマネーは背を向けた、ということです。
けど「資産縮小は続ける」と発言してます。いずれトランプに止められるでしょ。結果、辞任に追い込まれるのではないでしょうか。
パウエルの宗旨替えで金価格はこれから半年間、下落もしくは揉み合いが続きそうですが、そこはトランプのこと、またまたVIXを急騰させて金価格をV字回復させる事件には事欠かない、と思います。
それが北朝鮮、イランへの圧力になるか、あるいは米軍撤退を嫌がる軍産複合体の暴発という形で現れるか、要注目です。
利上げが停止する半年間、バレル70ドルまで原油価格が上昇してもおかしくありません。原油生産量はサウジの首根っこを押さえたトランプ次第です。去年は46年ぶりにアメリカが世界最大の原油生産国家に返り咲いた記念すべき時です。サウジもロシアもライバル国家。彼らの採算ラインを超えないあたりで生産調整をするのではないでしょうか。
まあ、去年の42ドルがどん底。50ドルまで上昇してもバンザイです。まして70ドルまで上昇したらウハウハですわな。けど、サウジとロシアは採算ラインを切ってます。
さて、原油価格が上昇するとどうなるか?
シェールオイルのリグが盛んに稼働するようになります。ジャンクボンドと低格付け債が飛ぶように買われます。利上げ状況ではこれらの債券は「売り」ですから景気の下押し圧力になるだけですもんね。
原油採掘ビジネスが盛んになるとどうなるか? 原油会社はもちろん、重機、エンジニアリング会社、鉄鋼会社とくにシームレスパイプの独占企業が儲かります。
今年の原油生産はOPECとロシアは価格を上げようと減産基調と発表されてますが、売り物がこれしかないわけですから、内緒でがんがん生産しますよ。アメリカは生産増を予定しています。となると、50ドル割れ? シェール採掘の採算ラインはいまや25-40ドル前後。70ドルまで上がれば笑いが止まりません。
目先円安ドル高に戻す(1ドル110円程度)でしょうが、人民元安政策に対抗するため、トランプは「第2のプラザ合意」を仕掛け、これがきっかけとなって円高ドル安に大転換します。といっても、104-108円。IMFが予測している1ドル98円までは行かないでしょう。
いつなのか? 米中貿易戦争停止が切れる3月1日かもしれませんし、衆参ダブル選挙が終わった8-9月かもしれません。「消費税停止」を1つの公約として安倍政権は解散総選挙に打って出るでしょうが、円高急騰で日経平均株価は大幅下落。結果、消費税増税は停止に追い込まれます。
当然、金価格は跳ねるでしょうね。
第2のプラザ合意で日本経済は一時的にはショックを受けるでしょうけど、1985年とは環境が違います。ジャパン円は1971年のドルショックから一貫して円高を生き抜いてきたのです。いまごろ、円高で経営が揺らぐような輸出企業はありません。逆に円高こそ、国民経済を活性化します。円高で潤う企業はたくさんあるのです。
日本は内需国家です。高度経済成長期も今以上に内需国家でした。農業を捨て、輸出で生きると舵を切って、いまや、GDPの25%を占めるサムスン減速で青息吐息の韓国経済とは違います。
円高で株価急騰という銘柄も少なくありません。最高の業績を上げたのに株価低迷。それが円高で揉み合いから脱出している銘柄も少なくありません。このあたりは今日と明日の講演でお伝えしたいと思います。ご関心のある方はぜひご参加ください。また、昨日深夜に配信した「投資メルマガ(https://foomii.com/00129)」では具体的にリストアップしていますのでご確認頂ければと思います。
金投資をベースにディフェンシブ銘柄とオテェンシブ銘柄を使い分けて投資する。リスクヘッジと一攫千金を狙って「オプション取引(26日スタートの投資勉強会で徹底的にやります)」を仕掛けるスタンスで臨むべきでしょうね。
・・・・・引用終了・・・・・
まあ、こんなとこです。今日は大阪で講演。明日は名古屋原原、明後日は大阪原原。左足指打撲をカバーして歩いてたら右足に大きなマメ。まあ、バチが当たったのでしょう。
神様、お許し下さいませませ。
ま、少しは役に立つと思います。
「経済投資だけじゃなくて、映画にイベント、ミュージカルとか落語、神社仏閣巡りにB級グルメも楽しみにしています」つうお叱りのメールもたくさん届いてます。たまに映画と経済予測がごっちゃになったりしてるのはそういうことなんすよ。
投資、経済、政治、軍事等の情報はブログではなくメルマガで独立させることにします。基本はあくまでも原理原則研究会。「ぴよこちゃん倶楽部」「中島孝志の銘柄研究会」「投資メルマガ」はすべて原原から派生した作品ですもんね。
さて、原稿を引用します。
・・・・・引用・・・・・
今年の相場は簡単には勝たせてくれませんよー。米中貿易戦争、ロシア、イラン、北朝鮮のリスク。リスクといえば、なによりトランプ大統領のリスクこそ充ち満ちています。中東、アフガンからいよいよ撤退。マティス国防長官が政権から去った後、戦争するもしないもトランプの勝手となりました。金正恩がいちばんビビってると思います。
みなさんご推察の通り、今年はいまだかつてない大波乱・乱高下必至です。ファンダメンタルズはもちろん、過去のデータをなぞるチャート分析も効き目はありません。政治、軍事、地政学、社会リスクまで網羅したインテリジェンス勝負となります。気を引き締めて臨みたいと思います。
トランプの圧力と市場の要求に四面楚歌。利上げ論者(FRBパウエル議長)が外堀を埋められ、年2回の利上げ予定がいきなりストップ。これ以上株価を下げると「不景気の張本人」としてFRBの歴史に悪名を残しかねませんからね。
「半年くらいは様子見できる」と強がりを言うしかありませんでした。
前任のイエレンを私は臆病者だとずっと思ってました。16年に4回利上げする計画も株価暴落を怖れて年末に1回だけ。アリバイづくりで実施しただけ。17年も3回しかできませんでした。ま、イエレンの前任であるベン・バーナンキは「バーナンキ・ショック」に懲りて在任中は利上げできませんでしたけどね。
当時、理事だったパウエルは「金融政策正常化」を一貫して主張してましたから、何も考えず4回の利上げ。市場の声など聴かず、世界の状況も顧みず、「今年も2回やるぞ」という姿勢にリスクマネーは背を向けた、ということです。
けど「資産縮小は続ける」と発言してます。いずれトランプに止められるでしょ。結果、辞任に追い込まれるのではないでしょうか。
パウエルの宗旨替えで金価格はこれから半年間、下落もしくは揉み合いが続きそうですが、そこはトランプのこと、またまたVIXを急騰させて金価格をV字回復させる事件には事欠かない、と思います。
それが北朝鮮、イランへの圧力になるか、あるいは米軍撤退を嫌がる軍産複合体の暴発という形で現れるか、要注目です。
利上げが停止する半年間、バレル70ドルまで原油価格が上昇してもおかしくありません。原油生産量はサウジの首根っこを押さえたトランプ次第です。去年は46年ぶりにアメリカが世界最大の原油生産国家に返り咲いた記念すべき時です。サウジもロシアもライバル国家。彼らの採算ラインを超えないあたりで生産調整をするのではないでしょうか。
まあ、去年の42ドルがどん底。50ドルまで上昇してもバンザイです。まして70ドルまで上昇したらウハウハですわな。けど、サウジとロシアは採算ラインを切ってます。
さて、原油価格が上昇するとどうなるか?
シェールオイルのリグが盛んに稼働するようになります。ジャンクボンドと低格付け債が飛ぶように買われます。利上げ状況ではこれらの債券は「売り」ですから景気の下押し圧力になるだけですもんね。
原油採掘ビジネスが盛んになるとどうなるか? 原油会社はもちろん、重機、エンジニアリング会社、鉄鋼会社とくにシームレスパイプの独占企業が儲かります。
今年の原油生産はOPECとロシアは価格を上げようと減産基調と発表されてますが、売り物がこれしかないわけですから、内緒でがんがん生産しますよ。アメリカは生産増を予定しています。となると、50ドル割れ? シェール採掘の採算ラインはいまや25-40ドル前後。70ドルまで上がれば笑いが止まりません。
目先円安ドル高に戻す(1ドル110円程度)でしょうが、人民元安政策に対抗するため、トランプは「第2のプラザ合意」を仕掛け、これがきっかけとなって円高ドル安に大転換します。といっても、104-108円。IMFが予測している1ドル98円までは行かないでしょう。
いつなのか? 米中貿易戦争停止が切れる3月1日かもしれませんし、衆参ダブル選挙が終わった8-9月かもしれません。「消費税停止」を1つの公約として安倍政権は解散総選挙に打って出るでしょうが、円高急騰で日経平均株価は大幅下落。結果、消費税増税は停止に追い込まれます。
当然、金価格は跳ねるでしょうね。
第2のプラザ合意で日本経済は一時的にはショックを受けるでしょうけど、1985年とは環境が違います。ジャパン円は1971年のドルショックから一貫して円高を生き抜いてきたのです。いまごろ、円高で経営が揺らぐような輸出企業はありません。逆に円高こそ、国民経済を活性化します。円高で潤う企業はたくさんあるのです。
日本は内需国家です。高度経済成長期も今以上に内需国家でした。農業を捨て、輸出で生きると舵を切って、いまや、GDPの25%を占めるサムスン減速で青息吐息の韓国経済とは違います。
円高で株価急騰という銘柄も少なくありません。最高の業績を上げたのに株価低迷。それが円高で揉み合いから脱出している銘柄も少なくありません。このあたりは今日と明日の講演でお伝えしたいと思います。ご関心のある方はぜひご参加ください。また、昨日深夜に配信した「投資メルマガ(https://foomii.com/00129)」では具体的にリストアップしていますのでご確認頂ければと思います。
金投資をベースにディフェンシブ銘柄とオテェンシブ銘柄を使い分けて投資する。リスクヘッジと一攫千金を狙って「オプション取引(26日スタートの投資勉強会で徹底的にやります)」を仕掛けるスタンスで臨むべきでしょうね。
・・・・・引用終了・・・・・
まあ、こんなとこです。今日は大阪で講演。明日は名古屋原原、明後日は大阪原原。左足指打撲をカバーして歩いてたら右足に大きなマメ。まあ、バチが当たったのでしょう。
神様、お許し下さいませませ。