2019年04月26日「VICE」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
政治家には「悪党」が多いけど、というか、「悪党」と言われるくらいの人物でなければ政治なんぞやっちゃいけませんよね。
「国益」を死守するには命がけで「悪」に徹して欲しいもんすよ。でなければ、国民はまくらを高くして寝られません。
悪いヤツほどよく眠る、といいますけど、悪党が高鼾で寝られちゃ困るわけでね。
ディック・チェイニーのように心臓が何回も止まるほどストレスを感じて政治をしてもらいたいわけ。
平和? 不戦? 平和を死守、維持するために戦争するわけでね。
「戦争を放棄します」
「中国の属国になってもかまいません」
「沖縄を盗られてもいいです」
平和でありさえすれば・・・。バカなコメンテーターがTVで話してました。この人、歴史を知らんまだなあ。中国がどういうことしてきたか。
中国だけじゃなくて、蒙古襲来の時もそうでしたけど、戦争するとき、いちばんキツイ最前線に送られるのは「隷属した国の男たち」ですよ。大切な自国民は兵隊にしません。いちばん裏切りそうなヤツら、いてもいなくてもいいヤツら、自分の国を売る根性なし・・・いのいちばんに送ります。
粛清する手間が省けますからね。
「いま現在良ければいい」とする国民の言うことなんぞ聞くより、未来を見据えて国益を全うする視点を持ってもらいたいわけ。
悪党ニクソン、悪党ディック、女好きケネディは、少なくともただの女好きクリントン、ただの強欲婆ヒラリーとは違って「国益」を最優先しましたよ。おかげでくだらないことで失脚しましたけどね。
映画の中にこの2人の名前が出てきます。実は12年9月21日 (金)のブログでこの『フェア・ゲーム』紹介してんのよね。ついでなんで紹介しておきます。
・・・・・引用開始・・・・・・
ショーン・ペンとナオミ・ワッツという2人のオスカー受賞者が共演した映画『フェア・ゲーム』(2010年公開)。フェア・ゲームつうのは「公平な闘い」なんて意味ではありません。「格好の標的(攻撃目標)という意味。
ナオミ・ワッツ演じるヴァレリー・プレイムの名前から「プレイム事件」として全米では知られてます。ウォーターゲート事件など吹っ飛んでしまう空前のスキャンダル=大統領の犯罪。ブッシュはじめ、逮捕された政府高官や委員会でのプレイムの発言など実際のシーンを効果的に映像に取り入れてます。
03年にブッシュ・ジュニアが「大量破壊兵器の保持」を理由にイラクに宣戦しました。終わってみたらそんなものどこにもない。完全な言いがかり。ただ石油が欲しかっただけ。
で、ジョーはイラクの核兵器開発疑惑についてニジェールで調査。なんの証拠も出てこない。プレイムもCIA工作員としてイラク内外の科学者を調査、やはり核や大量破壊兵器の開発計画はなんにもない。そりゃそうですよ。91年にパパ・ブッシュがイラクを攻撃して工場は破壊し尽くされ、開発しようにもできないわけ。経済破綻に経済制裁。資金もない。
ホワイトハウスは知ってました。けど、どうしても戦争したい。もうおっぱじめちゃった。大量破壊兵器がないと困る。でも、どこにもない。いつもの手ですね。
国民? バカなメディアを使えばどうにでもなります。
アメリカの凄いとこは、共和党に反対する民主党びいきの記者やメディアもいるから情報操作を徹底できない。大本営発表メディアしかない日本とはそこが違う。
ホワイトハウスはジョーの報告書を徹底的に握りつぶします。ジョーはNYタイムズに大統領の嘘を弾劾する文章を載せちゃう。
ホワイトハウスを向こうにまわして全面戦争。ホワイトハウスはメディアを使ってジョー・プレイム夫妻を徹底攻撃します。
国民の関心を逸らすため法律で禁止されてるけど、プレイムがCIA工作員(公務員)だ、という秘密情報をメディアにリークします(後にリチャード・アーミテージ国務副長官は自分がやったと告白)。
『VICE』では、「リークしろ」とディックが指示してますよ。
このニュースは即刻、世界中に流れます。非難囂々。CIAの評判悪いから。殺し屋と思われてるから。世界中で工作してた彼女の作戦はすべてご破算。
ジョーは記者会見を開いて、ホワイトハウスの違法性を訴えます。
03年、CIAは司法省に機密情報漏洩に関する調査を依頼します。ウォーターゲート事件でニクソンは辞任しましたからね。政府も捜査を支持するしかない。
パトリック・フィッツジェラルド特別検察官はディック・チェイニー副大統領の首席補佐官ルイス・リビーを偽証と嘘誓、司法妨害で起訴します。リビーは辞任。ブッシュは巧く逃げ切りましたけど史上最悪のバカ大統領という烙印を押されました。
07年、リビーは有罪で実刑判決、けどブッシュが大統領権限で執行猶予に減刑。もちろん世論の反発を招きます。
ディックについては「暗雲(cloud)」という表現を使いましてね。これが流行語になりました。
大統領の嘘でイラクは戦争に巻き込まれ、フセインは処刑され、無辜のイラク国民は殺害され、騙された若い米兵には犠牲者続出。
ブッシュが得たものはなにか? 大量の原油を奪えた? とんでもない。イラク原油に対するメジャーの取り分はそんなにありませんでした。
いったいなんのための戦争? ボロ儲けしたのは武器商人、その背後にいる大統領も含めた政府高官だけ。
基本、アメリカという国はこういう国です。ヤンキーは人がいいけどね。
・・・・・引用終了・・・・・
ところで、映画館はkino cinema。4/12、横浜みなとみらいにオープンしたこじんまりとしたとこ。55席しかないんす。小さい小さい小さいハコです。
とてもいいのは1階がそこそこ広いTSUTAYA。カフェが広いんだわ。本読みながらスタバでお茶してまんねん。
ついつい買っちゃうんだよね。アマゾンで買えば荷物にならんのにね。
「国益」を死守するには命がけで「悪」に徹して欲しいもんすよ。でなければ、国民はまくらを高くして寝られません。
悪いヤツほどよく眠る、といいますけど、悪党が高鼾で寝られちゃ困るわけでね。
ディック・チェイニーのように心臓が何回も止まるほどストレスを感じて政治をしてもらいたいわけ。
平和? 不戦? 平和を死守、維持するために戦争するわけでね。
「戦争を放棄します」
「中国の属国になってもかまいません」
「沖縄を盗られてもいいです」
平和でありさえすれば・・・。バカなコメンテーターがTVで話してました。この人、歴史を知らんまだなあ。中国がどういうことしてきたか。
中国だけじゃなくて、蒙古襲来の時もそうでしたけど、戦争するとき、いちばんキツイ最前線に送られるのは「隷属した国の男たち」ですよ。大切な自国民は兵隊にしません。いちばん裏切りそうなヤツら、いてもいなくてもいいヤツら、自分の国を売る根性なし・・・いのいちばんに送ります。
粛清する手間が省けますからね。
「いま現在良ければいい」とする国民の言うことなんぞ聞くより、未来を見据えて国益を全うする視点を持ってもらいたいわけ。
悪党ニクソン、悪党ディック、女好きケネディは、少なくともただの女好きクリントン、ただの強欲婆ヒラリーとは違って「国益」を最優先しましたよ。おかげでくだらないことで失脚しましたけどね。
映画の中にこの2人の名前が出てきます。実は12年9月21日 (金)のブログでこの『フェア・ゲーム』紹介してんのよね。ついでなんで紹介しておきます。
・・・・・引用開始・・・・・・
ショーン・ペンとナオミ・ワッツという2人のオスカー受賞者が共演した映画『フェア・ゲーム』(2010年公開)。フェア・ゲームつうのは「公平な闘い」なんて意味ではありません。「格好の標的(攻撃目標)という意味。
ナオミ・ワッツ演じるヴァレリー・プレイムの名前から「プレイム事件」として全米では知られてます。ウォーターゲート事件など吹っ飛んでしまう空前のスキャンダル=大統領の犯罪。ブッシュはじめ、逮捕された政府高官や委員会でのプレイムの発言など実際のシーンを効果的に映像に取り入れてます。
03年にブッシュ・ジュニアが「大量破壊兵器の保持」を理由にイラクに宣戦しました。終わってみたらそんなものどこにもない。完全な言いがかり。ただ石油が欲しかっただけ。
で、ジョーはイラクの核兵器開発疑惑についてニジェールで調査。なんの証拠も出てこない。プレイムもCIA工作員としてイラク内外の科学者を調査、やはり核や大量破壊兵器の開発計画はなんにもない。そりゃそうですよ。91年にパパ・ブッシュがイラクを攻撃して工場は破壊し尽くされ、開発しようにもできないわけ。経済破綻に経済制裁。資金もない。
ホワイトハウスは知ってました。けど、どうしても戦争したい。もうおっぱじめちゃった。大量破壊兵器がないと困る。でも、どこにもない。いつもの手ですね。
国民? バカなメディアを使えばどうにでもなります。
アメリカの凄いとこは、共和党に反対する民主党びいきの記者やメディアもいるから情報操作を徹底できない。大本営発表メディアしかない日本とはそこが違う。
ホワイトハウスはジョーの報告書を徹底的に握りつぶします。ジョーはNYタイムズに大統領の嘘を弾劾する文章を載せちゃう。
ホワイトハウスを向こうにまわして全面戦争。ホワイトハウスはメディアを使ってジョー・プレイム夫妻を徹底攻撃します。
国民の関心を逸らすため法律で禁止されてるけど、プレイムがCIA工作員(公務員)だ、という秘密情報をメディアにリークします(後にリチャード・アーミテージ国務副長官は自分がやったと告白)。
『VICE』では、「リークしろ」とディックが指示してますよ。
このニュースは即刻、世界中に流れます。非難囂々。CIAの評判悪いから。殺し屋と思われてるから。世界中で工作してた彼女の作戦はすべてご破算。
ジョーは記者会見を開いて、ホワイトハウスの違法性を訴えます。
03年、CIAは司法省に機密情報漏洩に関する調査を依頼します。ウォーターゲート事件でニクソンは辞任しましたからね。政府も捜査を支持するしかない。
パトリック・フィッツジェラルド特別検察官はディック・チェイニー副大統領の首席補佐官ルイス・リビーを偽証と嘘誓、司法妨害で起訴します。リビーは辞任。ブッシュは巧く逃げ切りましたけど史上最悪のバカ大統領という烙印を押されました。
07年、リビーは有罪で実刑判決、けどブッシュが大統領権限で執行猶予に減刑。もちろん世論の反発を招きます。
ディックについては「暗雲(cloud)」という表現を使いましてね。これが流行語になりました。
大統領の嘘でイラクは戦争に巻き込まれ、フセインは処刑され、無辜のイラク国民は殺害され、騙された若い米兵には犠牲者続出。
ブッシュが得たものはなにか? 大量の原油を奪えた? とんでもない。イラク原油に対するメジャーの取り分はそんなにありませんでした。
いったいなんのための戦争? ボロ儲けしたのは武器商人、その背後にいる大統領も含めた政府高官だけ。
基本、アメリカという国はこういう国です。ヤンキーは人がいいけどね。
・・・・・引用終了・・・・・
ところで、映画館はkino cinema。4/12、横浜みなとみらいにオープンしたこじんまりとしたとこ。55席しかないんす。小さい小さい小さいハコです。
とてもいいのは1階がそこそこ広いTSUTAYA。カフェが広いんだわ。本読みながらスタバでお茶してまんねん。
ついつい買っちゃうんだよね。アマゾンで買えば荷物にならんのにね。