2019年06月26日応神天皇陵よーやくみっけ(その2)

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 応神天皇陵から父上の仲哀天皇陵まではチャリで15分くらいでしたね。ただし、私は徒歩もめちゃ早いですが、チャリともなりますと暴走族並みです。それで15分。いやもっとかかったかも。迷子の時間が30分はありましたからね。

応神・仲哀父子の陵を参拝できた。これで十分といえば十分なんですけど、葛井寺と辛国神社が藤井寺にありますし、3年前にトーハクで葛井寺の国宝を拝見したことがありますから、ちょいと伺おうと思います。

 まずは辛国神社。



 幸国とは、かつてこの地を収めていた物部氏の一支族。役小角の弟子。呪術者の韓国広足を輩出した幸国連に由来している、とのこと。



 近世にかけて「春日社」と称し、明治になって「辛国神社」と改称されたそうです。





 参拝してたら、これぞ「ザ・オーサカ」やんけ、というスーパーウルトラど派手爺さんに遭遇。思わずカメラを向けようとして止めましたがな。

 いかんいかん。偏見や。見世物ちゃうんやから。

 いったいどうなってたかつうと、全身、金金金、まっ金金。こんな衣装(?)どこに売ってるんやろか。オーサカのおばちゃんのヒョウ柄も霞みまっせー。

 思わず注目してたら、これがちゃんと賽銭あげて参拝しまんねん。当たり前やがな。

 けど、感動。思わず話しかけてしまいましたがな。

「おっちゃん、ファッショナブルやのー」(ちょっと泉州河内のイントネーションつうインチキ関西弁使ってしまいました)
「そうか、ありがと」
「いれてまんなー。その衣装どこで売ってまんのや」
「衣装とちゃう。礼装や。どこでも売ってるんちゃうか」

 さすがですなー。恵比寿さんやな。

 葛井寺ですな。藤井寺にあんのに。 


 
 本尊千手観音坐像は奈良時代。毎月18日以外は開扉されない秘仏。胸前で合掌する2本の手を中心に1039本の大小脇手が円形に展開。現存する千手観音像としては最古。トーハクで拝見しました。創建は8世紀頃。



「お百度参り」する方が多いんでしょうな。辛国神社にもありました。



 近鉄藤井寺の線路に沿って行けば土師ノ里駅に着きますわな。なんか雲行きも怪しくなってきましたからね。はよ、チャリ返さなあかん。

 で、そろそろかいな、というときに、あれ、これ、なんなん? 
 沢田八幡神社? 境内に近鉄南大阪線が横切ってる? まさか? けど、あれ、踏切だよね。電車来そうやん。待ってみよ。

 1922年、大阪鉄道が布忍駅-道明寺駅を開通。町内を通らないよう、仲姫皇后陵の堤に沿って走らせたとか。そうそう。朝、陵の周囲をぐるりと走りましたけど、土師ノ里駅にいちばん近いとこに出てきました。

 境内に線路が横切ってる神社は坂田神明宮があるそうです。こちらは北陸本線。滋賀県米原市宇賀野に鎮座。元伊勢の伝承坂田宮(内宮)と式内社論社の岡神社(外宮)からなるそうです。



 ほら、電車来たよーん。



 線路近くで撮るとこんな感じ。