2005年12月18日「レンタル彼氏」 酒井あゆみ著 幻冬舎 1575円
「女だって男を抱きたい。」という帯コピー。
たしかにね。
おばさんはヨン様に夢中だし、もっと上のばぁさまになると氷川きよしだし、相変わらず、ジャニーズの面々は人気あるし、ホストはテレビでチヤホヤされてるし。
まっ、男も女も考えてることは同じなのよ。
「いい女とチョメチョメ(古いねぇ)したいなぁ」
「いい男に朝まで抱かれたい」
ただし、それが大声で言えるかどうかが違うんだよね。文化的な厚味というか、社会の許容度というかね。
世の中、淋しいオンナが多すぎるんだな。いよいよ、ハマの舘ひろしさんの出番かな。うん、きっとそうだな。
さて、著者は元フーゾク嬢。これ、アサ芸と月刊現代に連載してたのをまとめたもの。「ウリセンで男を買ってるオンナ」たちへのインタビュー集なのね。
ウリセンていうのは、新宿2丁目界隈にあるバーで、そこに行くと、ずらりと若い男の子が並んでる。で、気に入った子を指名して飲んでもいいし、連れ出してもいいってシステムの店なわけ。
連れ出すということは、もち、セックスもありなわけ。
元々はホモの人たち向けの店だったらしいね。それがいまや、「男を抱きたい!」という女性が日に2、3人。週末になると、1人で、2人で、グループで飲みに、買いに来るんだってさ。
まいったなぁ。こういう店で働けないかな。年齢制限とかあるんだろうか。
でも、ほら、オヤジ好きの女の子っているじゃん。で、落語好きとか大衆演劇好きだとか、お酒やシャンソンが好きとか、そういうタイプならドンピシャ。お安くしときます。
実は私、この界隈で飲むことが少なくありません。顧問先が2社あるからね。
「変な店に入らないでくださいよ。いいですか、ここは2丁目。日本一ディープな場所なんですからね」といちいち注意されてます。
そんなに信用ないのかなぁ。まっ、いままでたくさん失敗してるからね。
そういえば、通りを観察するとたしかにありますねぇ。こりゃ、そうとうあるぞ。100軒や200軒では足りません。店の表に「会員制」とか「随時面接」とか書いてるの。
このドアを開けると、そこは魔界かぁ。未知との遭遇ができるのかぁ。ダメだ、ダメだと言われると、どうしても入りたくなっちゃう性格なんだよね。
今度、行ってみようかな。レポートしなくちゃ。400字詰め10枚でいいかな。
「彼と会う時間は、自分へのご褒美なんです。お金で割り切ってる関係で、特別な感情はまったくないです」と言うのは、30歳のファミレス店長さん。
もち、女性。
「出張ホストの彼と会ってる時のほうが楽(ホン彼と比較して)。毎日は買えませんけど、自分でいられる気がします。つきあいを深めていくと、逆に心を全部開けなくなっていくんですよ」だとさ。
そんなもんかぁ。やっぱ、ハマの舘ひろしさんの出番だな。
このインタビューに登場するのは、この店長の他に主婦、看護師、保育士、外資系企業OL、起業家、元風俗嬢たち。
この人たちを分類すると、どうも2タイプに分れるみたい。
1つはコンビニエントなセックスを楽しみたい、という性欲処理タイプ。風俗遊びをする男によくあるタイプ。でも、男と違う点は「やっぱり疑似恋愛を楽しみたい」という点だろうかね。
男の場合、相手のフーゾク嬢に疑似恋愛なんて求めないでしょ(求める?)。
もう1つは「オンナ力の再確認」のためかな。出張ホストを勃たせてたりイカセたりして、まだオンナとして魅力があるんだなと自信を深めたり、安心したりする。
後者の場合、どこがそんなに不安なのかというと、これも2通りあるような気がするな。夫や彼氏にオンナとして見られなくなったことへの反発と淋しさとかさ。
自分が求めても拒否されたりする。「ダンナがオンナとして見てくれなくなった。こんなことがあと何十年も続くんだろうか。いまなら、間に合うかもしれない」という焦りね。
年齢的な危機感もある。これが2つめの理由。
「年をとればとるほど、たとえ出会い系サイトでも相手にされなくなる。それまでになんとかしなくちゃ!」という焦り。
どちらも焦りなんだよ。オンナとしての賞味期限に対する焦りなんだよな。
だから、実際に男を買った感想というのが、「私みたいなおばさんにこんな可愛い男の子が愛してくれたんだ」という感謝というか、素直な喜び。それと「よかった。まだまだオンナとしてイケテるじゃん」という安心感。
つまり、彼女たちにとって男を買う行為ってのは「精神安定剤」なのよ。薬って中毒性があるし、どんどん強いものを求めるようになってくるでしょ。これと同じ。
「オンナ磨かせてもらってるんですよ。そうすると、不思議なもので、ナンパされるようになったり。この前、本屋で立ち読みしてたら、エンコーやってく?なんて声かけられちゃった。私、40歳っすよ」とはIT起業の女社長さん。
これはあります。恋してる女って、年齢に関係なくフェロモンがプンプンしてるもの。男も動物だから、このフェロモンに吸い寄せられちゃうのね。
たとえば、マリッジブルーの女性とか最高だよね(なにが!)。
それにしても、本書にもジャニーズを追いかけてる女性が登場するけど、どうしてこの人たちって結婚運がないのかね。
統計とったら面白いよ。理由はいろいろ考えられるけど、まっ、いずれ、心理学的に分析して説明してあげますよ。
でも、どうだろう。男でも女でも心の隙間を埋めたい人が多いんだよね。やっぱり、ハマの舘ひろしさんになんとかしてもらわなくちゃ。200円高。
たしかにね。
おばさんはヨン様に夢中だし、もっと上のばぁさまになると氷川きよしだし、相変わらず、ジャニーズの面々は人気あるし、ホストはテレビでチヤホヤされてるし。
まっ、男も女も考えてることは同じなのよ。
「いい女とチョメチョメ(古いねぇ)したいなぁ」
「いい男に朝まで抱かれたい」
ただし、それが大声で言えるかどうかが違うんだよね。文化的な厚味というか、社会の許容度というかね。
世の中、淋しいオンナが多すぎるんだな。いよいよ、ハマの舘ひろしさんの出番かな。うん、きっとそうだな。
さて、著者は元フーゾク嬢。これ、アサ芸と月刊現代に連載してたのをまとめたもの。「ウリセンで男を買ってるオンナ」たちへのインタビュー集なのね。
ウリセンていうのは、新宿2丁目界隈にあるバーで、そこに行くと、ずらりと若い男の子が並んでる。で、気に入った子を指名して飲んでもいいし、連れ出してもいいってシステムの店なわけ。
連れ出すということは、もち、セックスもありなわけ。
元々はホモの人たち向けの店だったらしいね。それがいまや、「男を抱きたい!」という女性が日に2、3人。週末になると、1人で、2人で、グループで飲みに、買いに来るんだってさ。
まいったなぁ。こういう店で働けないかな。年齢制限とかあるんだろうか。
でも、ほら、オヤジ好きの女の子っているじゃん。で、落語好きとか大衆演劇好きだとか、お酒やシャンソンが好きとか、そういうタイプならドンピシャ。お安くしときます。
実は私、この界隈で飲むことが少なくありません。顧問先が2社あるからね。
「変な店に入らないでくださいよ。いいですか、ここは2丁目。日本一ディープな場所なんですからね」といちいち注意されてます。
そんなに信用ないのかなぁ。まっ、いままでたくさん失敗してるからね。
そういえば、通りを観察するとたしかにありますねぇ。こりゃ、そうとうあるぞ。100軒や200軒では足りません。店の表に「会員制」とか「随時面接」とか書いてるの。
このドアを開けると、そこは魔界かぁ。未知との遭遇ができるのかぁ。ダメだ、ダメだと言われると、どうしても入りたくなっちゃう性格なんだよね。
今度、行ってみようかな。レポートしなくちゃ。400字詰め10枚でいいかな。
「彼と会う時間は、自分へのご褒美なんです。お金で割り切ってる関係で、特別な感情はまったくないです」と言うのは、30歳のファミレス店長さん。
もち、女性。
「出張ホストの彼と会ってる時のほうが楽(ホン彼と比較して)。毎日は買えませんけど、自分でいられる気がします。つきあいを深めていくと、逆に心を全部開けなくなっていくんですよ」だとさ。
そんなもんかぁ。やっぱ、ハマの舘ひろしさんの出番だな。
このインタビューに登場するのは、この店長の他に主婦、看護師、保育士、外資系企業OL、起業家、元風俗嬢たち。
この人たちを分類すると、どうも2タイプに分れるみたい。
1つはコンビニエントなセックスを楽しみたい、という性欲処理タイプ。風俗遊びをする男によくあるタイプ。でも、男と違う点は「やっぱり疑似恋愛を楽しみたい」という点だろうかね。
男の場合、相手のフーゾク嬢に疑似恋愛なんて求めないでしょ(求める?)。
もう1つは「オンナ力の再確認」のためかな。出張ホストを勃たせてたりイカセたりして、まだオンナとして魅力があるんだなと自信を深めたり、安心したりする。
後者の場合、どこがそんなに不安なのかというと、これも2通りあるような気がするな。夫や彼氏にオンナとして見られなくなったことへの反発と淋しさとかさ。
自分が求めても拒否されたりする。「ダンナがオンナとして見てくれなくなった。こんなことがあと何十年も続くんだろうか。いまなら、間に合うかもしれない」という焦りね。
年齢的な危機感もある。これが2つめの理由。
「年をとればとるほど、たとえ出会い系サイトでも相手にされなくなる。それまでになんとかしなくちゃ!」という焦り。
どちらも焦りなんだよ。オンナとしての賞味期限に対する焦りなんだよな。
だから、実際に男を買った感想というのが、「私みたいなおばさんにこんな可愛い男の子が愛してくれたんだ」という感謝というか、素直な喜び。それと「よかった。まだまだオンナとしてイケテるじゃん」という安心感。
つまり、彼女たちにとって男を買う行為ってのは「精神安定剤」なのよ。薬って中毒性があるし、どんどん強いものを求めるようになってくるでしょ。これと同じ。
「オンナ磨かせてもらってるんですよ。そうすると、不思議なもので、ナンパされるようになったり。この前、本屋で立ち読みしてたら、エンコーやってく?なんて声かけられちゃった。私、40歳っすよ」とはIT起業の女社長さん。
これはあります。恋してる女って、年齢に関係なくフェロモンがプンプンしてるもの。男も動物だから、このフェロモンに吸い寄せられちゃうのね。
たとえば、マリッジブルーの女性とか最高だよね(なにが!)。
それにしても、本書にもジャニーズを追いかけてる女性が登場するけど、どうしてこの人たちって結婚運がないのかね。
統計とったら面白いよ。理由はいろいろ考えられるけど、まっ、いずれ、心理学的に分析して説明してあげますよ。
でも、どうだろう。男でも女でも心の隙間を埋めたい人が多いんだよね。やっぱり、ハマの舘ひろしさんになんとかしてもらわなくちゃ。200円高。