2006年06月05日「哀愁」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
この映画、大好きです。
いま、書店に行くと、DVDが500円で売ってんの、知ってる? 著作権が何年だどうしたこうしたってんでもめてんだけど、著作権切れを背景に価格破壊で名作をドーンと出してるわけ。
で、私はいまのうちに買っとこうかってなわけです。せこいね、どうも。
けどさ、これ、とっくにDVD持ってんだよね。でも、2枚買っちゃった。「心の旅路」も2枚買っちゃった。
なんで、2枚なのかね。よくわかんないけど、まっ、だれかに上げればいいよね。
さて、Vivien Leigh(ビビアン・リー)主演の「Waterloo Bridge」ですな。
邦題では「哀愁」。「Random Harvest」(「心の旅路」)同様、女心の一途さに感動してしまいます。今時、こんな女性いるの・・・いますよね、います、います、失礼しました。たくさんいます!
いい男にいい女だから絵になるんだよ。猫ひろしと魔邪だったらどうする?「ニャー!」「やっぞ、やっぞ」で会話になるか!
時は1939年、戦時下のロンドン。戦地に向かう前、Waterloo BridgeにRobert Taylor(ロバート・テイラー)演ずる壮年の将校Royがcharm(お守り)を持って追憶に浸っています。
さて、どんな追憶か。時間は先の大戦にまでに遡ります。
英国陸軍の大尉Royはこの橋の上でballerinaのMyra(Vivien Leighの役)と出会います。空襲警報の鳴るなか、ハンドバッグを落として中身が散乱。車道に飛び出した彼女を助けてお守りを拾ってあげます。
「軍人のあなたが持っていたほうが」
彼女はお守りを彼に渡します。すると、その後、上司との約束をすっぽかして劇場にRoyがやってきちゃうわけさ。おきまりのように、ディナーに誘う。そしてラストダンス。音楽はスコットランド民謡の「蛍の光」だよ。
2人は猛烈に愛し合い、翌日には上司に承諾を得て婚約します。軍隊の場合は、上司の許可が必要なんですね。
ところが、式前日の深夜に彼は出征してしまうんです。
Royの母親とはじめて会う、という日に喫茶店で新聞を見ると、そこには彼が戦死したという知らせがありました。彼女はショックで倒れちゃうわけ。
身内のいない彼女だもの、生活のために娼婦に身を落とすしかないよね。いまみたいに、ネットで仕事探せるわけじゃないからさ。
ところが、Waterloo駅で商売をしていると、死んだはずのRoyが帰ってくるんです。新聞欄は違う人だっただよ。こういう悲劇は日本でもたくさんありました。
戻ってきたら、愛する奥さんは弟の嫁さんになってたとかさ。ここらへん、映画の「瀬戸内少年野球団」みたいだよね。
彼はMyraと再会し、彼女を生まれ故郷に連れて行きます。
「今度は君に幸せになってもらいたいんだ」
あの出会いのお守りをRoyは彼女に渡すのさ。けど、彼女にしてみれば、元娼婦ということが彼に知られないか、と幸福のなかにも不安を隠せないんだよ。
よせばいいのに、Myraは自分の汚れた過去を彼の母親に告白しちゃうの。ここらへんがバカ正直というか、愚直というか、不器用なんだよ。
で、彼女は手紙を残して去っていきます。
あとを追うRoyはLondonに来て、Myraの友人とあちこちを探しますけど、見つかりません。
Royは直感します。
「もういい。彼女はもうどこにもいないんだ」
そのとき、霧深いWaterloo BridgeでMyraは車に飛び込んでしまうんです。そして、車道にはあのときと同じようにお守りが転がってる・・・。
思い出のWaterloo Bridgeに佇んだRoyの耳に聞こえる言葉は、Myraとの思い出ばかり。
「だれかほかに好きな男がいるんだね? これだけ時間が経ったんだ。君がボクと同じ気持ちでいると考えるほうが間違ってたんだね」
「いいえ、わたしにはだれもいないわ。あの時、あなたを死ぬほど愛したの。いままで、ほかの人に心を奪われることなんてなかったわ・・・これからだって、ずっとそうよ」
男と生まれたからには、1度でいいからこんなセリフを言われてみたい?
私? もう何人の女性からいわれたか、数え切れないね(嘘。ごめん)。
いま、書店に行くと、DVDが500円で売ってんの、知ってる? 著作権が何年だどうしたこうしたってんでもめてんだけど、著作権切れを背景に価格破壊で名作をドーンと出してるわけ。
で、私はいまのうちに買っとこうかってなわけです。せこいね、どうも。
けどさ、これ、とっくにDVD持ってんだよね。でも、2枚買っちゃった。「心の旅路」も2枚買っちゃった。
なんで、2枚なのかね。よくわかんないけど、まっ、だれかに上げればいいよね。
さて、Vivien Leigh(ビビアン・リー)主演の「Waterloo Bridge」ですな。
邦題では「哀愁」。「Random Harvest」(「心の旅路」)同様、女心の一途さに感動してしまいます。今時、こんな女性いるの・・・いますよね、います、います、失礼しました。たくさんいます!
いい男にいい女だから絵になるんだよ。猫ひろしと魔邪だったらどうする?「ニャー!」「やっぞ、やっぞ」で会話になるか!
時は1939年、戦時下のロンドン。戦地に向かう前、Waterloo BridgeにRobert Taylor(ロバート・テイラー)演ずる壮年の将校Royがcharm(お守り)を持って追憶に浸っています。
さて、どんな追憶か。時間は先の大戦にまでに遡ります。
英国陸軍の大尉Royはこの橋の上でballerinaのMyra(Vivien Leighの役)と出会います。空襲警報の鳴るなか、ハンドバッグを落として中身が散乱。車道に飛び出した彼女を助けてお守りを拾ってあげます。
「軍人のあなたが持っていたほうが」
彼女はお守りを彼に渡します。すると、その後、上司との約束をすっぽかして劇場にRoyがやってきちゃうわけさ。おきまりのように、ディナーに誘う。そしてラストダンス。音楽はスコットランド民謡の「蛍の光」だよ。
2人は猛烈に愛し合い、翌日には上司に承諾を得て婚約します。軍隊の場合は、上司の許可が必要なんですね。
ところが、式前日の深夜に彼は出征してしまうんです。
Royの母親とはじめて会う、という日に喫茶店で新聞を見ると、そこには彼が戦死したという知らせがありました。彼女はショックで倒れちゃうわけ。
身内のいない彼女だもの、生活のために娼婦に身を落とすしかないよね。いまみたいに、ネットで仕事探せるわけじゃないからさ。
ところが、Waterloo駅で商売をしていると、死んだはずのRoyが帰ってくるんです。新聞欄は違う人だっただよ。こういう悲劇は日本でもたくさんありました。
戻ってきたら、愛する奥さんは弟の嫁さんになってたとかさ。ここらへん、映画の「瀬戸内少年野球団」みたいだよね。
彼はMyraと再会し、彼女を生まれ故郷に連れて行きます。
「今度は君に幸せになってもらいたいんだ」
あの出会いのお守りをRoyは彼女に渡すのさ。けど、彼女にしてみれば、元娼婦ということが彼に知られないか、と幸福のなかにも不安を隠せないんだよ。
よせばいいのに、Myraは自分の汚れた過去を彼の母親に告白しちゃうの。ここらへんがバカ正直というか、愚直というか、不器用なんだよ。
で、彼女は手紙を残して去っていきます。
あとを追うRoyはLondonに来て、Myraの友人とあちこちを探しますけど、見つかりません。
Royは直感します。
「もういい。彼女はもうどこにもいないんだ」
そのとき、霧深いWaterloo BridgeでMyraは車に飛び込んでしまうんです。そして、車道にはあのときと同じようにお守りが転がってる・・・。
思い出のWaterloo Bridgeに佇んだRoyの耳に聞こえる言葉は、Myraとの思い出ばかり。
「だれかほかに好きな男がいるんだね? これだけ時間が経ったんだ。君がボクと同じ気持ちでいると考えるほうが間違ってたんだね」
「いいえ、わたしにはだれもいないわ。あの時、あなたを死ぬほど愛したの。いままで、ほかの人に心を奪われることなんてなかったわ・・・これからだって、ずっとそうよ」
男と生まれたからには、1度でいいからこんなセリフを言われてみたい?
私? もう何人の女性からいわれたか、数え切れないね(嘘。ごめん)。