2006年06月19日映画「佐賀のがばいばぁちゃん」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 こんな時、映画なんか観てていいんでしょうか。FIFAワールドカップ「日本vsクロアチア戦」やってんだよね。
 そのためか、館内のお客さんはわずか4人。当たり前だよね。どうぞ、非国民とお呼びください。

 さて、佐賀のがばいばぁちゃん。原作をそっくりなぞってます。違うとこといえば、いまの洋七(三宅祐司さん)が狂言廻しになって、昔の徳永くん(映画では岩永くん)を励ましたりするところ。
 このシリーズ、4冊も読んでるから隅々までわかってるんだけどさ、やっぱりおもしろいね。

 原作は10数年前に洋七さんが自費出版したんだよね。3000冊作って配った。なかなか好評なんで、もう1度、刷ったのね。で、講演会で即売。あっという間に売切れ。
 そしたら、あるおばちゃんが「映画かテレビにしたら?」って。
 そんなこと言われてもねぇ。すると、そのおばちゃん。署名運動します!だって。
 結局、27000人くらい集めたのね。だから、最後のエンドロールには協力者の名前、団体がずらり。佐賀県あげて作った映画だよ、これ。「草の根」というのはこういうことなのよ、ホントはね。

 ストーリーについては、「通勤快読」で何冊も紹介してるから、そちらをご参照ください。まったく同じです。 
 豆腐屋さん役の緒形拳さん、紳助の友情出演とかいろいろあるけど、子役が光ってますな。


 今夏、今秋の映画はいいのがラインナップされてます。夏は「花田少年史」。これ、若貴の少年時代の映画じゃないからね。人気コミックの映画化だよ。それと、楽しみなのは浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」がいよいよ上映されること。主役は堤真一さん。これ、見物ですよ。

 ここからはおまけ。

 クロアチア戦は0vs0のドロー。勝ち点1。首の皮1枚でつながってます。最後の望みの綱はブラジル戦に勝つことって、これ、めちゃハードル高いでんがな。
 それと結局、「ブラジルvsオーストラリア戦」も見ちゃったんだけどさ。いったい、このグループFでどうして日本がブラジルに次いで2位になれるわけ?

 日テレ解説者の武田修宏さんなんか、FIFAのランキング表まで出して力説してたけど、ブラジルとのゲーム見てたら、だれだってオーストラリアは強いってことがわかるよね。
 FIFAのランキングってさ、国際試合、親善試合が多いと、自然と上位に来るようにプログラミングされてるわけ。必ずしも実力が反映されているわけではないんだよね。ドイツより日本が上位だとか、日本よりオーストラリア、クロアチアが下位だってこともそのせいなのね。
 その点、NHKの解説者(残念ながら井原じゃなかったけど)は現場でゲームをよく見て勉強してるから、見通しも正確。ワールドカップが始まる前から、「チェコがいい線いきますよ」って力説してたもんね。さすが!

 ブラジルは決勝進出が確定! となると、対日本戦では第一線の選手は出してこないかもね。怪我したら困るもの。消化試合だもんね。ロナウドなんか、休ませるだろうな。