2006年08月09日あぁ、シャンソンが泣いている!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 なにげなく衛星テレビをつけて仕事してたら、あれ、どこかで聴いた音楽に唄。なんだ?
 あれ、知った顔が何人か・・・。けど、なんで永六輔さんがいんの?
 そうか、シャンソンか? けど、どうしていま? だって、これ、8/6の昼過ぎだもの。慌てて新聞をチェック。「シャンソンの夕べ〜第44回パリ祭から〜」だって。そっか、パリ祭の時、NHKホールでイベントやってたのか。

 出演者はシャンソン界の大御所たち(失礼ながら敬称略しちゃいいます)。
 石井好子(83歳),芦野宏、戸川昌子、菅原洋一、前田美波里・・・山本リンダもシャンソン唄ってるもんね。ROLLYもそうだ。永六輔まで唄ってる。遠藤泰子はラジオで共演してる。
 ほかにもたくさん。日本中のおもだったシャンソン歌手を集めた感じ(まっ、出てない人も多いけどさ)。

 シャンソンて聴いたことある? シャンソニエに行ったことある? というか、好き?

 いま、シャンソニエでシャンソン教室なんかやってるとこ、かなりありますよね。たいてい、先生が課題曲を指定して、おばさま方が唄の練習してんの。で、土曜の午後あたりにシャンソニエでお披露目しちゃうの。

 私、何回か、そんな場面に遭遇しちゃって大変でしたもの。ほら、やっぱ、お金を出して唄う人とお金をもらって唄う人って、ものすごい差があるからね。

 といって、プロのシャンソン歌手だから「味」とか「華」があるってわけじゃないけど。シャンソンの勉強なんかしなくたって、生き方が「シャンソン」みたいな人、いるじゃん? そのほうがよっぽど魅力あんだよ。

 NHKはシャンソン界の大御所、ボス、その系列下の歌手をたくさん集めたけど、はっきり言って、私、この人たちの歌なんて聴く気起こりません(ごめん!)。
 横浜の行きつけのシャンソニエじゃ某男性大物シャンソン歌手が2回公演するよって誘われたんだけど、どちらも行かなかった。この人の唄も唄い方も声も雰囲気も嫌いだから。
 なぜなんだろう? つまんねぇの。文部科学省推薦みたいな唄。もち、NHKは好きだろうね。

 ほかにも大御所と言われる歌手がたくさんいんだろうけど、魅力がないのはどういうわけだ? みな、業界ボスだから、シャンソン習いに来てるおばさま方にとっては大スターだろ?


日本シャンソン界を代表する芦野宏さん。

芦野さんが館長を務める「日本シャンソン館」(渋川市)

 イベントが終わったら、若手歌手は大御所に挨拶してた。やっぱ、この世界も序列がうるさいんだろうな。なんか息苦しそうな感じ。MIKAKOなんてもっと唄えばよかったのに。

 ところでさ、シャンソンて、いま、マーケットをおばさんたちが支えてんだろうね。どこのシャンソニエ行ってもおばさんばかりだもの。
 「そこの若い人!」なんて呼ばれてんだからさ。
 銀座の○○、○○くらいじゃないかな、男性客ばっかというのは。

 どうしておばさんばかりなんだろうね。なぜ若い人がそっぽ向いてるんだろうね。悪いけど、きっと、それ、大御所たちの唄がつまんないからだよ。まじめで、楽譜に忠実で、基本的で、冒険をしなくて、だからださくて、くさくて、で、歌心みたいなものが伝わってこなくて。この人たちがシャンソンを殺してるんだろうなぁ、きっと。
 いままでのシャンソンのスタイルをぶっ壊す歌手が出てこないかな(なまいきなことばかり言って、ごめんね)。

 群馬県の渋川に「日本シャンソン館」があんだよね。ライブイベントなんかもやってるらしいよ。今度、いってみよっかな。

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