2006年10月13日私のいちばん好きなDVD「コットンクラブ」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

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 これね、時々、観てるの。とくに締切に追われてる時とか。このDVD観ると癒されるんだなぁ。
 なんでだろ?
 ジャズだから? 1920年代が舞台だから? リチャード・ギアとダイアン・レインが絶妙だから? 
そのすべてなんだろうね。

 この中に「ミニー・ザ・ムーチャ」という歌を歌ってるキャブ・キャロウェイという指揮者兼シンガーが出てきます。映画ではラリー・マーシャルが演じてました。これ、そつさくり。首の振り方なんかクリソ(「20世紀西海岸でいちばんモテたのはこの湯浅卓です」で有名な湯浅さんも絶対、キャブ・キャロウェイのパクリだよ)。

 このラリー・マーシャルは何回も日本に来てんのね。理由は「ポポーギー&ベス」という黒人オペラにいつも登場してたから。「♪いつもそうとはかぎらない」なんて最高だよ。私、これDVDとCDの両方持ってるけど、彼がいちばん好き! テノールでね、聞いてごらん。
 参考までに本物のキャブ・キャロウェイが見たければ、
「エド・サリバンショー(ビートルズ登場版が発売)のDVDの2枚目に登場します。


コットンクラブ。

こんな雰囲気のクラブ。参考までに東京にもコットンクラブあんだよ。

キャブ・キャロウェイ。スマイリー・オハラも彼のバクリ。指揮者だけ、アレンジャーだけではダメだったんだね。
 
 時は1920年代よ。といえば、金融恐慌、それに禁酒法。となれば、ギャングだよね。
 ハーレムにある「コットンクラブ」は白人のために黒人のジャズを聴かせるナイト・スポットさ。正装した有名人だけが入れるの。
 コルネット奏者でピアニストでもあるディキシーは隣のクラブでジャズを演奏してるんだ。ある日、警官に扮したギャングがダイナマイトを投げこむわけ。
 狙われたのはダッチ・シュルツ。アル・カポネの知恵袋といわれた人間だよ。

 デ・ニーロの映画「アルカポネ」を観ると、ダッチは温厚で人を殺したことがない男として描かれてんだよね。けど、ここでは逆。すぐに切れる。すぐに殺す。こっちのほうが正確なんだろうね。
 で、ディキシーの機転で助かるの。それから、ダッチ付きの演奏家になるわけさ。
 けど、パシリみたいなもんよ。

 ダッチのパーティで、ディキシーはコットンクラブのオーナーでやっぱり暗黒街の顔役のオウニー・マデンと知り合う。彼の引きでハリウッドスターに上りつめるんだな。
 ダッチは凶暴で見境がないからね。このままでFBIに全員ねらわれると危機感を感じたオウニーとラッキー・ルチアーノがダッチを暗殺しちゃうわけ。
 
 暴力と酒と金とセックスにジャズ。人間の欲望がすべて入り交じった中で、いろんな人間の生き様が見られる映画。全編、好きな音楽がずらり。何回観ても楽しいね。
 リチャード・ギアの弟役は若き日のニコラス・ケイジが出てます。

 コッポラって、時々、こういう音楽をベースにした映画、作んだよね。昔、京都にいたときに観た映画もそうだったなぁ。ナスターシャ・キンスキーが主演してて、ファンタジックな映画。で、ラテン音楽がたっぷり。「♪カリオカ」が最高に良かったね。