2019年08月16日「第2次プラザ合意」が始まった!

カテゴリー中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記」



 ずいぶん下がりましたな。世界的にリセッション入りか、といわれてますけど、トランプの都合で「暴落」してるわけでね。
 「どん底メルマガ」と「経済教室」でお話してきた通り、2020年から振り返ると「19年8-9月前半は絶好の買い場だったね」というスタンスは変わりません。



 「リセッション」と言っても、V字転回する方法はだれでもご存じでしょ? そうです、「米中貿易戦争」を止めることです。
 でも、止められませんよね。どうして? 習近平が失脚したくないからです。

 「米中貿易戦争」ですけど、ホントは「終わるはず」だったんですよ。

 「えっ、ホント?」とこのブログを読んで初めて知った人がたくさんいるかもしれまんけどね。原原メンバーとか私の講演会、メルマガ読者なら先刻ご承知。



 「冷戦が緩くなった」とトランプが呟けば高騰するし、「きつくなった」と呟けば暴落。「トランポリン相場」と言われるだけのことはありますね。



 5/1、劉鶴副首相とロバート・ライトハイザーUSTR代表が協議した結果、「合意」がまとまったんですよ。けど、翌日、習近平はドタキャンします。どうしてか? 党内を抑えられない、このままでは失脚する、と判断したからです。

 で、トランプに懇願するわけ。

 「要求はすべて呑む。そのかわり、制裁をすべて解除してほしい」

 もち、拒否しますわな。金正恩の懇願だって拒否したでしょ。同じです。ウソばかりついてきた習近平政権が約束を守る保証なんてありませんから。

 で、ご破算。

 激怒したトランプは延期していた2000億ドル分の制裁関税を5/10に引き上げます。上海総合指数は大暴落。中国も報復しましたよ。5/12にね。ダウは翌月曜日に617ドルの暴落。 

 ダウはどうなりました? 回復しました。高値になるとトランプの都合で暴落します。習近平には打つ手はありません。



 残った3000億ドル分の制裁関税も本来であれば、9/1から追加関税「25%の制裁」となるはずでしたが、クリスマス商戦に影響しないように延期。

 このレベルの関税制裁だと12%は元安にしないと中国はもちません。つまり、1ドル7.2元ね。
 「第4弾関税制裁」直後から、中国当局は見え見えの「為替介入」に入りました。やらなくちゃ即死ですからね。
 1ドル6.9元超の元安水準に設定したけど、こんなんで間に合うわけありません。オンショア元相場1ドル7.0324元。オフショア人民元は最安値更新。

 資産流出なんぞにかまってられないほど元安にしなくちゃ。それを待ち構えて「為替操作国」に指定するなんざ、トランプの嫌がらせはきついですよ。

 第2のプラザ合意が始まってるんです。もうバンザイするしかないわな。

 そうそう、文さんも国民にフェイク情報ばかり流さないでバンザイしたらどうなんかな。スワップもないんでしょ。IMFに管理されるの嫌でしょ。日本は助けないし、中国は助けられないし。国民的恥辱ですよ。

 日本は円高で大変? とんでもない。深夜配信の「経済教室メルマガ」に詳しく書いてあります。
 
 「原理原則研究会」と「ぴよこちゃん倶楽部」「どん底」「経済教室」のメンバーだけにお知らせすべきお話でしたけど、ほかにお知らせしたいことがあるのでブログに書いてしまいました。ごめんねー。