• 2021年10月11日(月)

    「忘れじの外国人レスラー伝 前編」 斎藤文彦著 924円 

    かつて日本で活躍した外国人レスラー10人の人生を、知られざるエピソードも交えながら、なるべく簡潔に描いたのが本書。
    10人はいずれも故人ではあるけれども、本書を読んだり、彼らの試合の映像を観たりしていると、まるでまだ生きているような気がしてくるから不思議。
    人間は2度死ぬというが、彼らの生き様が我々の記憶に残り続けている限り、決して2度目の死を迎えることはない。
    生と死をも超越するのがプロレスなら、やはり「一番スゲエのはプロレスなんだよ」という言葉は正しかった、と言える。
    プロレス=八百長という陳腐な思考では計り知れない価値が、ここにある・・・とのこと。