• 2025年9月17日(水)

    「浜木綿子 楽しく波瀾万丈 前編」 小玉祥子著 2,530円 

    ◎読売新聞夕刊 掲載(2025年7月14日)
    ◎毎日新聞朝刊 掲載(2025年8月4日)
    ――私の最初で、最後の本になります。
    私の人生は面白い。とはいえ、冒険がきらいで、派手なことが好きではありません。
    こんな私が70年以上もこの道を歩ませて頂けましたのは、全て皆様のおかげと感謝しかございません。(中略)
    「不幸に負けない。負けるのは最大の不幸」。
    私の好きな言葉です———(はじめにより一部抜粋)

    浜木綿子さんというと、もともとは宝塚娘役。舞台にテレビに大活躍。そして香川照之さんの実母・・・。
    『監察医・室生亜季子』シリーズ。文化庁芸術祭奨励賞(1962年・26歳)、ゴールデン・アロー賞演劇部門賞(1973年・37歳)、菊田一夫演劇賞大賞(1989年・53歳)。紫綬褒章(2000年・64歳)、菊田一夫演劇賞特別賞(2013年・77歳)。そして旭日小綬章(2014年・78歳)。
    宝塚歌劇団40期生で同期生に那智わたるさんとか。入団当初は娘役として春日野八千代、寿美花代(高島兄弟の実母)などを相手に『恋人よ我に帰れ』『青い珊瑚礁』などでの演技ぶりで活躍。『がしんたれ』、『がめつい奴』など外部出演も多かったようです。
    1989年(53歳)、『人生は、ガタゴト列車に乗って…』の井上マス役の演技で菊田一夫演劇賞大賞受賞。