2016年01月02日談志さんのこと。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 TBSでしたっけ。『赤めだか』つうドラマ。話題になりました。
 ニノ(嵐の二宮君)が良かったねえ。ジャニーズのメンバーは才能豊かですわな(V6の岡田君がいちばん好きだけど)。

 それにしても北野武さん演じる談志。はまりました。

 もともとハスキーなんでね。けど、この風体見てるとさもありなんつう感じがしますわな。途中から完全に談志師匠だ、と思いこんでましたよ。

 芸能レポーターを「ゴマの蝿」と呼んでたタケシさん。評論家をまったく認めず、「なんだかんだ偉そうにしてるけど、所詮、俺たちでメシ食ってんだろ!」と言い放ってた談志。
 どちらもあえての反骨心がエネルギーの素でしたよね。強い者にはとことん刃向かうけど弱い者にはめちゃく愛情深い。優しいけど偽悪を気取る照れ性のとこなんざよく似てます。顔かたちがまったくちがったって瓜二つか西瓜二つに見えますわな。


談春さんの傑作本が下敷き。

「不世出の噺家」つうより「奇才のプロデューサー」でないかい。芸能界のダ・ヴィンチだわな。

 いままで天才的な噺家つうのはそこそこいましたよ。「爆笑王」と呼ばれた三平。痴楽と小金遊好きだったなあ。談志より好きだったのが志ん朝でした。あの高音ですっきり通る艶っぽい声。「かなわねえや」と談志自ら語ってましたもん。

 けど、「革命家」は談志しかいませんな。

 ニノ演じる談春師匠は談志の何番目の弟子かわからんけど、いまやドラマでも大活躍。師匠との思い出をつづったエッセーはまだ読んでないし、これからも読まないけど(読んでない本が段ボール4箱分あんの)。 


談春師匠の弟弟子の志らく師匠。二つ目は同時。真打ちは志らく師匠に超されちゃう。「才能だけなら落語界随一」とは談志の見立て。

喬太郎さんも特別出演。談志の命令で1年間奉公した築地魚河岸の焼売屋のオヤジさん役。奥さん役が坂井真紀さん、娘役に清野菜名さん。チケは瞬時に蒸発。志の輔師匠と争うほど。TBSのPもよくわかってるなあ。

 DVD発売されるらしいから、見てない人は見てね。
 
 で、談志師匠。故人なんで敬称は略しますけど、少しだけご縁がありましてね。
 尊敬する武道家の知人に新橋駅前で手広く開業する歯科医のO先生がいらっしゃいまして。当時、30代半ばくらいかなあ。3人でよく呑んでました。

 いつも最後は銀座のバー。ここが談志の贔屓なのよ。ドラマの中でも出てきましたね。先代勘九郎と呑んでたとこ。

 私、子供の頃から落語大好きでしたが、O先生は談志の弟子で落語も巧いわけ。談志の物真似もしちゃうしね。で、このバーで談志と何回か遭遇しました。だいたい客も落語とか歌舞伎にめちゃくちゃ詳しい人ばかりなのよ。M商事の宇宙開発関連部門の課長さんとは落語から歌舞伎から美空ひばりのうんちく合戦までしてね。私がころりと負けました。

 面白かったなあ。。。いま思い出してもね。

 「中島さん、談志師匠の弟子にしてもらったら?」
 「とんでもない」

 もったいない話だよね。いまはどうか知らんけど、立川流は談志が家元。華道、茶道、踊りと同じく、家元に入会金と月謝を上納すれば弟子になれるつうシステム。

 なっときゃ良かったよ。直々にね。名前だけでも。。。けど当時もいまも志ん朝が好きでしてね。信じられないことに、談志の味がわからなかったわけ。まだね。だからスルーしちゃったわけでね。

 もち、噺家になんぞなれるわけがありません。

 談志の発想力。企画力。行動力。師匠小さんに、さっさと襲名させろ、と迫ったとか。この自信。で、志ん朝にはかなわねえや、という屈折した感情。

 で、参院議員を数か月で放り出しちゃう潔さ。政治家なんざ議員になりたくてなりたくて、議席を失うのが怖くて怖くて、有権者の靴の裏でも舐めちゃう連中。

 政務次官の時に2日酔いでしくじると、「うるせえ、議員なんぞ辞めてやら〜」。。。無責任なんじゃなくて、見切ったんだね。政治家の限界を。落語してえな〜と思ったのかも。。。


大晦日の横浜にぎわい座クライマックス寄席は立川志の輔一門。

 焼鳥屋でよく会う生志師匠も談志本を書いてますけど、ドラマを見て、2階から降りてくる間に弟子に次々に用事を言いつけるシーンでは、思わず直立不動になったとか。

 「洗脳はまだ解けていません!」

 師匠と弟子つうのはそういうもんです。口答えなんざできません。師匠が黒なら黒、白なら白つう世界です。

 「ドラマはいい談志師匠ばかりだった」

 外から見てもあれだけはちゃめちゃな人。近くにいる人はそら、想像を絶する仕打ちを受けてたと思いますよ。仕打ちつうより近づけば火傷しちゃうのよ。才気煥発つうのはそういうこと。

 ほんわかほっこり。。。なんてありえません。「オレたちが談志を親に選んだんだ。ほかのだれでもねえ!」つう志の輔師匠の言葉。痺れましたねえ。法然に対する親鸞のスタンスがまさにこれでした。
 

真ん中が志の輔師匠。右の太目が生志師匠。ガッテンして頂けました?

2015年度、紫綬褒章受賞。ドラマでは香川照之さんが演じてました。

 今回は珍しく新作。あっ、香盤撮るの忘れた。。。2015年の笑い納め。。。原原、スピ研、ひよこ倶楽部、通勤快読リスナーのみなさん、2016年は落語会やりまっせ〜〜。。。期待してや〜〜。