2015年09月04日「6代目三遊亭圓生37回忌・5代目三遊亭圓楽7回忌追善落語会」レポを読んでくんなまし〜〜。。。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 プロデュースは当代の円楽さん。「笑点」出てる噺家さんね。

 ゲストが凄い。昼の部は圓窓、円丈、鳳楽、好楽、円橘、円楽。以上すべて三遊亭の面々。夜の部は桂歌丸、桂ざこば、春風亭小朝、立川志の輔、そして円楽・・・と来たら、こりゃ絶対「夜の部」ですわな(とくに好楽は大っ嫌いだしぃ。弟子は面白いんだけど)。



 満員御礼。よみうりホール。古いねえ。有楽町のビックカメラの入ってるビルの7階ですよ。古い。昔のそごうビル。で、6階から下を工事したんだよなあ。 


追善供養だからね。

 で、向こう側で線香売ってるのが日本香堂。♪青雲、青雲〜つうあの会社。お盆も終わったし、買う人いるんかなあ・・・と思ってたら、意外と売れてた。やっぱ年配のお客さんが多いからね。

 ここで線香立てたらたぶん奇妙なことになんだろな。


圓生のミニ写真歴史とか。。。

今日の香盤です。ただいま噺家に入門、前座修行中のKさん(現住所東京原原・本籍大阪原原)も会場にいました。こういう落語会はちゃんと押さえないとね。

 志の輔師匠が演じた「やかん」は同じタイトルでもいくつか噺がありましてね。今回の「やかん」は三遊亭一門が得意にしてたネタですわな。知ったかぶりの先生が愚者からいろんな質問を受けてすらすら回答すんだけど、「どうしてやかんつうの?」と聞かれて、ああだこうだと苦し紛れに解説するとこが妙味なんすよ。

 もう1つの「やかん」も大爆笑なんだよね。「旅の途中、持病の腹痛で苦しむ女将さん。やかんを舐めると瞬く間に治る。で、お付きのものが、やかんそっくりの武士を見つけます。で、その禿頭を舐めさせてもらったら瞬く間に。。。」つう噺がベースにあるわけ。
 これは演者を選びますわな。Kんならできる。いや、これこそ十八番になります。「金明竹」覚える暇あんならこれだけ演んなさいよ。50回やったら自分のモノになるんじゃね? ビジネスマンの前座はバイエルから始めるこたないわけでね。

 ま、詳しくは原原の二次会でお話しましょう。

 心配してた歌丸師匠ですが、2カ月も入院してたんで足が弱ってるみたいっすね。見た目カラカラに乾いてまして一瞬、即身仏か・・・ところが噺に入るとパワー全開。さすがの「紺屋高尾」にはぐうの音も出ませんでした。

 「歌丸師匠を人間国宝にする会」なんてもんが発足してるようですが、この人はそういうの嫌がるタイプじゃないかなあ。落語芸術協会会長ですし名人ですけどね。反骨精神はいまだ衰えず、ですもん。

 一噺家として舞台で死ねれば本望だ、と考えるような人ではないかしらん。

 で、トリは小朝師匠。歌丸さんの向こうを張って「真景累ヶ淵・豊志賀」の一編。

 当代の名人そろい踏み。贅沢なキャスティングでしたなあ。これからですと、10月から博多で落語大会がありますね。これも売れっ子がそろい踏みです。博多に1週間くらいいようかな。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「コールダー・ウォー ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争」(マリン・カツサ著・草思社・2376円)です。