2016年10月17日若宮八幡・大須観音・伏見稲荷大社。。。その2

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 昨日の続きです。名古屋原原の翌日は大阪なんですね。で、たいてい、京都に寄ってます。近鉄で奈良に入る。あるいは京都から奈良に入ることも少なくありません。

 けど、京都に行くことが多いんですよね。


伏見稲荷大社です。正月3が日で280万人の参拝客ですよ。

外人さんばっか。神社は無料とよう知ってますんや。


ほら、玉と鍵。

玉はなにか? 鍵はなにか? 原原でお話した通りです。社稷を思う農耕民族ならではの大切な道具ですよ。


 さて、原原の「まくら」の「まくら」でお話しましたね。小千谷市貝と長崎の「鎮魂花火」「精霊花火」。ただいま休止してますが、かつて、「中年焚き火同好会」なんてのをやってましてね。テントと焚き火とウィスキー。そんだけ。だれもしゃべらないけど盛り上がる、つう謎の集まり。。。まさに拝火教。ゾロアスター=ツアラトゥストラですよ。

 火を見るとなぜか心落ち着く。魂が落ち着く。火を見ていると集中する。「8分の1ゆらぎ」だからでしょうか。めらめらめらめら。それもあるでしょう。焚き火を前に饒舌な人なんて見たことありません。寡黙になって、みな、ぼんやりしてます。アルファ波に満たされています。

 火の魅力つうか魔力ですね。火とは光です。

 空海は、あらゆる宗教における神や悪魔は大日如来の顕現だ。で、大日如来の身体は宇宙そのものだ、と述べてますが、この大日如来をサンスクリット語では「バイローチャナ=毘盧遮那仏(東大寺の大仏さん)」といいますが、これが「光」のことなんです。

 室戸岬の御厨人窟で空海が修行してるとき、口に明星(金星)が飛び込んできた、といいますが、その星こそ「光明遍照」でしょうね。これ、バイローチャナの漢語訳です。

 もち、天照大神は太陽神=光そのものです。太陽の帝国ですよ。

 さて、きれいな花火が上がりますと、「たまやー」「かぎやー」と通は叫びます。江戸の花火師の屋号ですね。で、この玉と鍵は、稲荷神社の神使であるお狐さんがくわえてますよね。注意してご覧ください。


やっぱり秦氏創建だけのことはあります。賀茂の両大社と同じ流造だもん。

 で、今回の目的はこの伏見稲荷大社のなかにある某神社に用がありましてね。そこに行かねばならなかったわけで。。。大変なのよ。千本鳥居をくぐって行くんは。

 なぜかつうと、混み混みで亀の速度つうこともありますけど、それ以上に時間がかかるのは、外人観光客がそこかしこで人の流れを止めて記念撮影しとるからなんや。。。で、千本鳥居なんてもんちゃうからね。1万本超なんやから。

 千本鳥居から三つ辻を過ぎまして、さらに四つ辻まで行きますと、茶屋があるのね。俳優の西村和彦さんの実家があります。店員さんも美形が多いっすね。


8割が外人さん。

京都市街が一望できます。頂上ではなにも見えませんよ。

 水が美味しいこと美味しいこと。息が切れますよ。277メートルくらいしかないけど、そこそこ急峻だもんね。




この神社に用があったわけ。11月8日の「火焚祭」に間に合いそうです。

 11月8日は東京原原がありまして来られないのよ。ま、今年最後の伏見稲荷でしょうね。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「100万回生きたねこ」(佐野洋子著・講談社・1,512円)です。