2007年02月11日「昭和脇役名画館」 鹿島茂著 講談社 2400円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 「日経のBizPlus」に連載中の「社長の愛した数式」が好評で1日5万人を軽く超えるアクセスがあり、日経が驚いているそうです。自慢ではありません。
 「BizPlus」には20人近くの執筆者で計18万人の読者がいるのですが、小生のコラムがダントツ人気なのです。けっして自慢ではありません。
 これ以上に毎日新聞のウエブ「おとなの仕事 相談室」のほうがアクセスが多いんですよね。いったい、何人くらいに読まれてるか気になるところです。いやいや、けっして自慢ではありません。

 日経のBizPlus連載「社長の愛した数式」が更新されています。ここ数回は「トヨタシリーズ」です。同時に毎日新聞Webサイト「中島孝志の おとなの仕事相談室」も更新しています。ぜひアクセスしてくださいね。


 さてさて、こういうの、好きですなぁ。明日締切といわれても、たぶん、読んじゃうと思う。ウソウソ、締切はちゃんと守ります。でも、隠れて読んじゃう。

 この本、ゴールデン街で盛り上がった映画談をそのまま原稿にした感じ?
 けど、気持ち、わかるなぁ。映画好きって、脇役に五月蠅いんだよね。
 だいたいスターさんを選ぶのは、だれだって似たようなもんなんだ。「通」は脇に注目するわけ。もう主役なんて見てない。だって、主役ってたいてい大根だもん。
 脇にどれだけ強烈な人間を配置するかで、スターさんも光り輝けるってわけね。ほら、闇深ければ光強しってヤツだよ。

 なんとも、いい脇役選んでますなぁ。油断すっと、主役を食っちゃいかねない脇ね。

 岸田森さん(「傷だらけの天使」にもレギュラーで出てたね。ストリップ嬢を演じる中山麻理さんのたわわなオッパイを涎垂らして見てた役ね)。
 成田三樹夫さん(「仁義なき戦い」の松岡、「兵隊ヤクザ」の憲兵。この人、東大入学してすぐ辞めちゃったんだよね。NHKの将棋番組にもよく出演してました。4段の腕前!)。
 天知茂さん(「昭和ブルース」だぜ。眉間で演技してたね)、伊藤雄之助さん(この前紹介した「日本のいちばん長い日」では特攻隊を送り出す野中大佐役でした)。
 佐々木高丸さん(渋いねぇ。「2・26事件」の西田税役ね。学生時代に観たなぁ。この人、超インテリでフランス文学の翻訳も何冊かしてるし、共産党の方々が好きなあの「インターナショナル」の作詞もしてるのね)。

 なんといっても三原葉子さん。スタイル抜群(もちろん、若い頃の話だけど)。「グラマラスボディ」という言葉はこの人のためにある。
 私、この人の顔、大好きです。「プレイガール」にもゲスト出演してたし。「聖獣学園」にも出てました。赤線、青線、黄線シリーズにも出演してたんじゃないかな。この人の出演ビデオ、DVDはプレミアです。

 これに潮健児さん(カッパの三平の「いたち男」。古いなぁ、オレも)とか入ってたらまたまたいいね。

 なになに、3000本以上のプログラム・ピクチャーから厳選した36本だと。東映ヤクザ映画、日活ロマンポルノ、新東宝怪奇映画。もうたまりまへんなぁ。

 ほかに、荒木一郎さん、ジェリー藤尾さん、吉澤健さん、川地民夫さん(裕次郎の隣に住んでたんだよ)。芹 明香さん(私、この人の顔覚えてない)、渡瀬恒彦さん(この人は脇じゃないでしょ。けど、脇をやらせても巧い。いい役者)。

 昔の映画、しかも脇役なら、私も負けないくらい知ってまっせ。続編、出ないかなぁ・・・。
 いま、昔の映画とチンドン屋さんにはまってます。