2007年05月09日「ビヨン・the・シー 夢見るように歌えば」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 ケビンといえば、ケビン・コスナーじゃなくて、いまやケビン・スペイシーでやんしょ。
 で、ケビン・スペイシーなら、助演男優賞をとった「ユージュアル・サスペクツ」とか主演男優賞の「アメリカン・ビューティ」を紹介すべきなんだろうね。

 けど、これ、好きなんです。


やっぱやり過ぎかもね。過ぎたるは・・・っていうもんねぇ。

 ボビー・ダーリンの伝記映画なんだけど、こりゃ、完璧に「ケビン・スペイシー・ショー」になってますなぁ。
 歌も巧いし、踊りもできる。芝居はむろんのこと・・・となれば、ここまでやっちまうのもわかりますな。調子に乗って、ベガスでホントにディナーショーまでやったつうんだから、役者という生き物は遠慮をしらない。

 さて、ボビー・ダーリンというと甘い声でシナトラと双璧でしたね。
 私がいちばん好きなのは「マック・ザ・ナイフ」ですな、やっぱ。ウテ・レンパーのカバーを持ってるけど、やっぱ、いいよ。ボビーのは「エド・サリバンショー」で歌ってるヤツを持ってますけど、名曲だからね、シャンソン歌手ならずともたくさんの人が歌ってますね。

 タイトルにもなってる「ビヨン・the・シー」てのは、「ラ・メール」のことね。いま、CMでも流れてますよ。

 さてと、ボビーは複雑な家庭に生まれてね。15歳の時に心臓病で長生きできない、と医者からは見放されてんの。結局、37歳で死ぬんだけど、その波瀾万丈の半生をケビン・スペイシーがみごとに演じてます。つうか、彼、製作、脚本、監督までしてんだから、ものすごく入れ込んでるわけ。

 ボビーの曲はビルボードTOP40に入るヒットだけでも22曲。TOP10入り10曲、もち、「マック・ザ・ナイフ」は1位。グラミー新人賞と最優秀楽曲賞も受賞してます。
 こうなると、映画出演とかTV番組のホスト等の依頼もひっきりなし。エルビスもそうでしたよね。

 全篇これ音楽というご機嫌なDVDだから、仕事しながらでもOK。原稿書かずにずっと画面見てたってことがないからいいなぁ。

 けどさ、「ゲゲゲの鬼太郎」はどうしたんだろ? 目玉の親父のケータイストラップが欲しくて前売り券買ったけど、さすがの私も1時間もちませんでした。脚本がダメなんだろうねぇ。