2007年06月05日「達人に訊け!」 ビートたけし他著 新潮社 1260円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 北野武さんではなく、ビートたけしさんの本ね。つうか、対談集ですな。

 武さんというのは、自分のブランドを使い分けてるところがいいですな。2つ名のあるヤツなんてろくなもんじゃうねぇんだけどね。

 「ハマの裕次郎」「ハマの舘ひろし」「ハマのオダワラジョー」といえば、もう、だれのことかおわかりですね? このように、2つ名のあるヤツにはとんでもないんでげすよ。

 さて、いろんな人と議論してますな。虫の達人・奥本大三郎さん、宇宙の達人・毛利衛さん、麻雀の達人・桜井章一さん、字幕の達人・戸田奈津子さん、数学の達人・藤原正彦さん、日本語の達人・北原保雄さん、寄生虫の達人・藤田紘一郎さん、香りの達人・中村祥二さん、競馬の達人・岡部幸雄さん、金型プレスの達人・岡野雅行さん・・・のご一統さん。

 で、いろいろ勉強できました。

 ロケットや飛行機なんて、昆虫や鳥が飛んでいたからこそ、「空を飛ぶ!」というアイデアが浮かんだわけね。もし、昆虫や鳥がいなければ、空を飛ぶという発想は浮かばなかったんじゃないかね。

 スペースシャトルの打ち上げでは、発射100メートルで時速100キロだって。で、重さが2000トンですよ。これはものすごいエネルギーじゃないと飛びませんよ。
 「中国の有人ロケットなんかケロシン。普通のガソリン。日本のロケットはH−?A型で水素」
 これ、技術力がダンチらしいね。

 宇宙では古い骨を壊す破骨細胞と骨芽細胞が活発化しちゃって、いい骨ができるらしいね。肩こりがなくなるんだって。宇宙では負荷がないから痛みのある人は即、治っちゃう。
 だから、病院よりも老人ホームのほうが儲かりやすいらしいよ。
 でも、いま、税金をだまし取ろうとするいかがわしい会社がごっそりこの手の介護ビジネスに進出してるからね。油断大敵だよ。

 火星には水があったらしいね。で、往復20ヵ月かかるらしい。だけど、火星に住むにはあと100年もあれば可能だって。もしかすると老人ホームとかできるのかな。
 すると、「姥捨て山」じゃなくて「姥捨て星」なんて言われたりしてね。
  
 まっ、トリビアでは学べないとんでもない雑学ばかり。いや、毒学というのはこのことだね。200円高。