2007年07月01日「ダイ・ハード4.0」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 いよいよ、今日から2007年も後半戦に突入ですね。
 どうですか? 年初に計画したことは順調にできてますか?

 「水は方円の器に随う」の喩え通り、実は計画よりご縁優先で、計画してた仕事(遊び)よりその場その場で取捨選択してる、という人も少なくないでしょうね。

 参院選を前に、この1カ月間だけでも「事件」続出ですよ。農水大臣の自殺、年金問題、社保庁の迷走、肉偽装問題、コムスン問題、朝鮮総連ビル詐欺事件・・・これからもたくさん出てくると思いますよ。
 おかげで、北朝鮮がミサイル発射したってどこ吹く風。えっ、撃ったの? いつ? ホントぅ? てな感じ?
 日本人て熱しやすくて醒めやすい国民性なのね・・・と将軍様も呆れているのではないかなぁ。


「そっくりさん(あのひ弱そうなヤツ)」のおかげで、アップになる旅に思い出し笑いが止まらなくて困ったぜい。

 9.11同時多発テロ事件の時、最初に浮かんだのは・・・これで「ダイ・ハード」は終わったな、ということでした。大変申し訳ないんだけど、これが本音。
 だって、あれほど想像を絶するシナリオって考えつかないでしょ?!

 だもんで、シリーズ4の本作は、いわば、先を超された映画屋が、ポスト9.11事件のアメリカ政府、とくにサイバーテロをテーマに掲げて作った作品といってもいいわな。

 いきなり、カーアクションの連続。「今回はどんな事件が起きるの?」と考える余裕を観客に与えない。これ、正解。「事実は小説より奇なり」という事件の後には、こうやってディープインパクトを仕掛けることが効果的なのよ。
 
 しっかし、混んでましたな。大箱でもほぼ満席。やっぱ、人気ありますなぁ。

 サイバーテロがテーマだけど、日本の役所のソフトって2世代も3世代も遅れてるからねぇ(えっ、もっと?)。テロしようと思えば、こんなに簡単なネットワークはないかも。ハッキングなんて簡単なんじゃないの?
 あまりに古いソフトなんで、逆にアクセスできなかったりしてね。

 高度にサイバー社会になってるアメリカより、警察官が手旗信号で管制できるアナログ・ジャパンのほうが、いざという時には強いかも。

 このように、便利と不便というのはコインの裏表なんだよね。
 ネットワークですべてがつながるということは、実は1カ所ダメになったらすべてに影響が出てくるという脆いもんなんよ。「システム」というのはそういうことなんよ。

 昔、イギリスを代表する某高級4WD車に乗ってたんだけど、電気系統がしょっちゅうおかしくなる車でね。修理工場にもっていっても、どこが悪いか、テスターじゃわかんないわけ。で、「しばらく乗って様子を見てください」だって。
 まいったのは、大雨の時にルーフウィンドーが閉まらなくなった時ね。この時も原因がわかんなくて、傘さして運転したことあるもんね。
 やっぱ珍しいんだろうね。信号で停まるたびに、
 「どうしました?」
 「いえ、ちょっと・・・傘の調子、チェックしてるんです」
 「変わったご趣味ですね」
 もち、こんな車、すぐ乗り換えたよ。まっ、すべらない話ということで・・・ん、すべってる?