2007年08月09日原爆記念日にこれからの日米関係を思う
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
今年も暑い夏がやってきました。長崎市民にとって今日は62年目の原爆記念日。8/6は広島の原爆記念日。
人類にとって、両日は「平和祈念の日」でもあります。
愚かな防衛大臣は、「原爆投下はしょうがなかった」とものわかりのいいことを言ってますが、これは完全にアメリカ側の言い分を代行しているに過ぎません。このボケ老人は日本国から歳費を頂くのではなく、アメリカ合衆国から広告宣伝費をもらえば良かったんです。
原爆は広島と長崎に投下されましたが、アメリカの計画ではほかに候補地として横浜、京都、新潟、小倉・・・が狙われていました。
小倉がガスで煙っていたので急遽、長崎に換えたとか。
この時のアメリカの大統領はハリー・トルーマンでした。
この人は、ルーズベルト大統領が突然亡くなってしまったために、期せずして就任してしまった人です。準備もなにもないというより、マンハッタン計画にすら預からず、つまり、だれにもなんの期待もされていなかった人物でした。
こういう人物が大統領であっていたことが、日本と日本人に最悪の事態を招いてしまったのでしょうな。
巡洋艦「オーガスタ」号の食堂で、彼は原爆投下の第一報を受け取りますが、この時、欣喜雀躍としていた、と言います。
12発もの原爆投下を命じた大統領。「ダーティ・ハリー」とはこいつのことか?
彼が原爆投下を命じた理由は3つあります。
1つは真珠湾攻撃のリベンジ、2つめにはアメリカ兵の犠牲を最小限に食い止めること、そして3つめは終戦後のヘゲモニー争いに勝つこと。まっ、対ソ連との勢力争いに勝つことですね。
とくに真珠湾攻撃の報復については、投下直後、アメリカ政府がはっきりと声明で述べています。
日本への原爆投下についてはアイゼンハワーもマッカーサーも大反対。共和党の大物議員は全員反対。
そこで彼は議会に諮るよりも先にスターリンに打ち明けてるんですね。そこで、ソ連は慌てて日ソ不可侵条約を破って対日参戦するわけです。
「早く戦争を終結させるためにはしょうがなかった」とする苦渋の決断は、後世の非難を避けるための「自伝用メッセージ」でしかありませんでした。
日本人は水に流す民族で、アメリカの宣伝工作に乗って、「しょうがないよ」と述べる大臣まで出てくる始末ですが、いまだ原爆症に苦しむ人がいることを忘れてはいけないのです。もちろん、日本人だけではありません。朝鮮人、中国人で被爆した人も少なくないでしょう。
彼らは日本政府に補償を求めていますが、これについてはアメリカ政府に求めることが筋だと思います。
原爆を問わず、いまのイラク攻撃同様、東京、横浜をはじめとして各都市の無辜の民を絨毯爆撃したのはアメリカです。ベトナム戦争と日本本土への無差別攻撃の違いは、枯れ葉剤があったかどうかの違いしかありません。
「外交の世界において正しい主張がいつも通るとはかぎらない。例えば、1945年8月の広島、長崎への原爆投下は、当時の戦時国際法に違反する無差別爆撃であるのみならず、日本がアメリカに対してあくまでも戦いを挑んでくるならば、日本人という民族を滅亡させても構わないというのが当時のアメリカ指導部の認識だったと筆者は考える。日本への原爆投下は、ナチス・ドイツによるユダヤ人抹殺政策と同根の極端な自民族中心主義がある。しかし、日本国家がいくら原爆投下に対する謝罪を求めてもアメリカ国家がそれに応じることはないであろう」と、佐藤優さんは直近のブログ(「フジサンケイビジネス」)で述べています。
原爆記念日が来るたびに、私たちは大国の本質を思い返す必要があります。ジャズとハンバーガーは賛成。けど、それとこれとを峻別して考える脳がなければ、あのボケ老人と同じ頭になってしまいます。
「テロ特措法」は簡単に延長成立させてはいけないのです。
さて、6月21日、アメリカのヒル国務次官補は日本を立っていきなり平壌空港に到着しました。日本政府がヒル訪朝を知ったのは、米空軍機が横田基地を離陸した後、ようやくライスから麻生大臣に電話が入るという始末です。
日本に隠してまで進めたい話とは? もちろん、それは核開発停止=寧辺の施設停止ですね。「拉致問題が進展しないかぎり、日本は動かない。だから、日本は外して合おう」という点で、北朝鮮とアメリカは利害が一致したのでしょう。
イラク、イラン問題で手一杯のブッシュにとって、北朝鮮問題まで抱え込む余裕はありません。外交上手の北朝鮮はそこを突いてきます。
で、得るものは「テロ支援国家指定解除」「経済援助」「米朝国交回復」でしょう。
いずれも日本には飲めないものばかり。というか、こんなのが成立したら安部内閣は即死でしょうね。
日本は厳しい立場ですが、アメリカにしたって、「テロ特措法」だけは日本政府になんとしても延長してもらいたいはず。
これ、民主党は反対ですから参院では否決必至。いずれにしても、安部内閣の進退はここに極まれりです。
安倍さんにしたら、「参院選で負けちゃったんでテロ特措法の延長は無理。ごめんね。ついでに、米軍基地問題も再燃するかも」とバックレちゃえばいいんです。
アメリカが日本外しを考えているなら、日本のサボタージュを決め込んでしまえばいいんです。この時、「選挙に負けた」という言い訳は利用しがいがありますよ。
北朝鮮は絶対に核武装を止めません。対抗して、韓国も核武装するかもしれません。ならば日本も・・・という議論がクローズアップされる時、いまの民主党は割れます。政界再編は、この時にすればいいんです。
憲法改正もこの時でいいんです。安倍さんはいつもタイミングが悪いんです。
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人類にとって、両日は「平和祈念の日」でもあります。
愚かな防衛大臣は、「原爆投下はしょうがなかった」とものわかりのいいことを言ってますが、これは完全にアメリカ側の言い分を代行しているに過ぎません。このボケ老人は日本国から歳費を頂くのではなく、アメリカ合衆国から広告宣伝費をもらえば良かったんです。
原爆は広島と長崎に投下されましたが、アメリカの計画ではほかに候補地として横浜、京都、新潟、小倉・・・が狙われていました。
小倉がガスで煙っていたので急遽、長崎に換えたとか。
この時のアメリカの大統領はハリー・トルーマンでした。
この人は、ルーズベルト大統領が突然亡くなってしまったために、期せずして就任してしまった人です。準備もなにもないというより、マンハッタン計画にすら預からず、つまり、だれにもなんの期待もされていなかった人物でした。
こういう人物が大統領であっていたことが、日本と日本人に最悪の事態を招いてしまったのでしょうな。
巡洋艦「オーガスタ」号の食堂で、彼は原爆投下の第一報を受け取りますが、この時、欣喜雀躍としていた、と言います。
12発もの原爆投下を命じた大統領。「ダーティ・ハリー」とはこいつのことか?
彼が原爆投下を命じた理由は3つあります。
1つは真珠湾攻撃のリベンジ、2つめにはアメリカ兵の犠牲を最小限に食い止めること、そして3つめは終戦後のヘゲモニー争いに勝つこと。まっ、対ソ連との勢力争いに勝つことですね。
とくに真珠湾攻撃の報復については、投下直後、アメリカ政府がはっきりと声明で述べています。
日本への原爆投下についてはアイゼンハワーもマッカーサーも大反対。共和党の大物議員は全員反対。
そこで彼は議会に諮るよりも先にスターリンに打ち明けてるんですね。そこで、ソ連は慌てて日ソ不可侵条約を破って対日参戦するわけです。
「早く戦争を終結させるためにはしょうがなかった」とする苦渋の決断は、後世の非難を避けるための「自伝用メッセージ」でしかありませんでした。
日本人は水に流す民族で、アメリカの宣伝工作に乗って、「しょうがないよ」と述べる大臣まで出てくる始末ですが、いまだ原爆症に苦しむ人がいることを忘れてはいけないのです。もちろん、日本人だけではありません。朝鮮人、中国人で被爆した人も少なくないでしょう。
彼らは日本政府に補償を求めていますが、これについてはアメリカ政府に求めることが筋だと思います。
原爆を問わず、いまのイラク攻撃同様、東京、横浜をはじめとして各都市の無辜の民を絨毯爆撃したのはアメリカです。ベトナム戦争と日本本土への無差別攻撃の違いは、枯れ葉剤があったかどうかの違いしかありません。
「外交の世界において正しい主張がいつも通るとはかぎらない。例えば、1945年8月の広島、長崎への原爆投下は、当時の戦時国際法に違反する無差別爆撃であるのみならず、日本がアメリカに対してあくまでも戦いを挑んでくるならば、日本人という民族を滅亡させても構わないというのが当時のアメリカ指導部の認識だったと筆者は考える。日本への原爆投下は、ナチス・ドイツによるユダヤ人抹殺政策と同根の極端な自民族中心主義がある。しかし、日本国家がいくら原爆投下に対する謝罪を求めてもアメリカ国家がそれに応じることはないであろう」と、佐藤優さんは直近のブログ(「フジサンケイビジネス」)で述べています。
原爆記念日が来るたびに、私たちは大国の本質を思い返す必要があります。ジャズとハンバーガーは賛成。けど、それとこれとを峻別して考える脳がなければ、あのボケ老人と同じ頭になってしまいます。
「テロ特措法」は簡単に延長成立させてはいけないのです。
さて、6月21日、アメリカのヒル国務次官補は日本を立っていきなり平壌空港に到着しました。日本政府がヒル訪朝を知ったのは、米空軍機が横田基地を離陸した後、ようやくライスから麻生大臣に電話が入るという始末です。
日本に隠してまで進めたい話とは? もちろん、それは核開発停止=寧辺の施設停止ですね。「拉致問題が進展しないかぎり、日本は動かない。だから、日本は外して合おう」という点で、北朝鮮とアメリカは利害が一致したのでしょう。
イラク、イラン問題で手一杯のブッシュにとって、北朝鮮問題まで抱え込む余裕はありません。外交上手の北朝鮮はそこを突いてきます。
で、得るものは「テロ支援国家指定解除」「経済援助」「米朝国交回復」でしょう。
いずれも日本には飲めないものばかり。というか、こんなのが成立したら安部内閣は即死でしょうね。
日本は厳しい立場ですが、アメリカにしたって、「テロ特措法」だけは日本政府になんとしても延長してもらいたいはず。
これ、民主党は反対ですから参院では否決必至。いずれにしても、安部内閣の進退はここに極まれりです。
安倍さんにしたら、「参院選で負けちゃったんでテロ特措法の延長は無理。ごめんね。ついでに、米軍基地問題も再燃するかも」とバックレちゃえばいいんです。
アメリカが日本外しを考えているなら、日本のサボタージュを決め込んでしまえばいいんです。この時、「選挙に負けた」という言い訳は利用しがいがありますよ。
北朝鮮は絶対に核武装を止めません。対抗して、韓国も核武装するかもしれません。ならば日本も・・・という議論がクローズアップされる時、いまの民主党は割れます。政界再編は、この時にすればいいんです。
憲法改正もこの時でいいんです。安倍さんはいつもタイミングが悪いんです。
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