2007年08月26日「本日より時間外・退職金なし」 田中幾太郎著 光文社 1000円
いやぁ、マクドナルド、大変ですな。サラダマックとかメガマック、エビフィレオにマックフルーリーだっけ?
メニューもいろいろ開発したり、エビちゃん、CMに使ったりして売上アップに懸命ですよね。
で、直近の数字では売上もV字回復してきたようです。まっ、私はたんに24時間営業にシフトしたのが功を奏したんだと分析してますけどね。
マクドナルドといえば、価格破壊。価格破壊といえば、藤田田さん。
藤田田さんといえば、型破りの経営者として知られますね。
でも、その藤田田さんもいまはいません。晩年、持ち株をすべて放出してしまいましたからね。以来、日本マクドナルドは完全にアメリカの会社。
で、経営者も外資系のアップルコンピュータからスカウト。「マックがマックに」なんて洒落て紹介されたけど。いろいろ問題、抱えているようで、これからが正念場じょうね。
本書のタイトルは凄いですよ。なんつっても、「本日より時間外・退職金なし」ってんですから。
零細企業では、こんなこと、当たり前なんですけど。
藤田時代のマックは外食産業日本一で、彼自身、業界ナンバーワンの待遇にしたい、と宣言。一応、従業員からクレームがつくような待遇ではなかったと思います。
けど、アメリカの会社だかんね、いまや。デフレで価格破壊したおかげで、売上はどんどんダウンサイジング。
直営店が7割、フランチャイズが3割。フランチャイズは売上から一定のマージンをマックに上納しなきゃいけないから、100円マックがいくら流行ったって、売上が増えても利益が確保できなきゃ、店はやってけないわけよ。
直営店にしたって、利益が激減すれば切り詰められるとこから切り詰めようと懸命になるのは当たり前。
で、飛び出たのがこれ。時間外手当、退職金なし。
そこで、都合のいいように理論武装するわけ。店長は管理職!だから残業代なし・・・という論理ね。この勝負、経団連の思惑もあって、どうなるかわかりません。
本書にはマックだけじゃなくて、その他、経営側と労働側の一騎打ち、訴訟等々がどうだかこうだか、具体的にたくさん書かれてます。
一読すると、いま、60年代、70年代? 女工哀史か? 思わず、立ちくらみがしてしまいます。けど、これが現実であり、今後、底辺のホワイトカラーが直面する問題ばかり。サラリーマン社会でも、勝ち組と負け組とにすっぱり二分すると思います。
そう、他人事じゃないのよ。
丁寧なインタビュー、取材、それにわかりやすい文章で作られた力作だと思います。
ぜひご一読を・・・。300円高。
メニューもいろいろ開発したり、エビちゃん、CMに使ったりして売上アップに懸命ですよね。
で、直近の数字では売上もV字回復してきたようです。まっ、私はたんに24時間営業にシフトしたのが功を奏したんだと分析してますけどね。
マクドナルドといえば、価格破壊。価格破壊といえば、藤田田さん。
藤田田さんといえば、型破りの経営者として知られますね。
でも、その藤田田さんもいまはいません。晩年、持ち株をすべて放出してしまいましたからね。以来、日本マクドナルドは完全にアメリカの会社。
で、経営者も外資系のアップルコンピュータからスカウト。「マックがマックに」なんて洒落て紹介されたけど。いろいろ問題、抱えているようで、これからが正念場じょうね。
本書のタイトルは凄いですよ。なんつっても、「本日より時間外・退職金なし」ってんですから。
零細企業では、こんなこと、当たり前なんですけど。
藤田時代のマックは外食産業日本一で、彼自身、業界ナンバーワンの待遇にしたい、と宣言。一応、従業員からクレームがつくような待遇ではなかったと思います。
けど、アメリカの会社だかんね、いまや。デフレで価格破壊したおかげで、売上はどんどんダウンサイジング。
直営店が7割、フランチャイズが3割。フランチャイズは売上から一定のマージンをマックに上納しなきゃいけないから、100円マックがいくら流行ったって、売上が増えても利益が確保できなきゃ、店はやってけないわけよ。
直営店にしたって、利益が激減すれば切り詰められるとこから切り詰めようと懸命になるのは当たり前。
で、飛び出たのがこれ。時間外手当、退職金なし。
そこで、都合のいいように理論武装するわけ。店長は管理職!だから残業代なし・・・という論理ね。この勝負、経団連の思惑もあって、どうなるかわかりません。
本書にはマックだけじゃなくて、その他、経営側と労働側の一騎打ち、訴訟等々がどうだかこうだか、具体的にたくさん書かれてます。
一読すると、いま、60年代、70年代? 女工哀史か? 思わず、立ちくらみがしてしまいます。けど、これが現実であり、今後、底辺のホワイトカラーが直面する問題ばかり。サラリーマン社会でも、勝ち組と負け組とにすっぱり二分すると思います。
そう、他人事じゃないのよ。
丁寧なインタビュー、取材、それにわかりやすい文章で作られた力作だと思います。
ぜひご一読を・・・。300円高。