2007年10月21日原油100ドル超もありか？
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
いやぁ、参りましたなあ。ガソリンが高いこと。なんとリッター140円（レギュラー）。
この値段は私が学生時代、第2時オイルショック以来の高値ですよ。東京電力は1月から値上げとか。エネルギーが上がり、原料が上がれば、当然、加工品が上がるのは当たり前。典型的な「コストプッシュ・インフレ」になりますわな。
政府からしてみればインフレにしたいでしょうよ。こんだけ赤字抱えてますからね。瞬間的にハイパーインフレになったら、「それ！」って具合に赤字を償却できますもんね（まっ、日本経済は沈没しますわな）。
ガソリン高すぎまっせ。もう自動車は乗らない。徒歩に切り換えました。タクシーの初乗り710円（個人は700円？）なんて、あと10円出せばコロッケそばが2杯食べられるじゃありませんか。
てなわけで、ゴアの向こうを張って「1人エコ生活」をはじめました。
さて、「バレル100＄超えか？」という観測が出てますが、なるんでしょうな、きっと。けど、瞬間ですよ。あくまでも先物ですからね。投機場＝鉄火場だから、みんなが上がると思えば上がるんです。
けど、上がるものは下がる。8合目で引いてるプロがいますからね、ドカンと下がります。
なぜ上がるのか？ 2つの理由があります。
1つめはNYダウが不安定だもの。02年から暴騰で儲けてるオイルマネーもこのところサブプライムローン問題で行き場がないでしょ。溜めたドルもどんどん放出。ヘッジファンドも円キャリ解消（＝ドル先物の解消）となれば、当然、ドルの独歩安（FX投資家はかなりやられたはず。まっ、これからは楽しみだよね）だよね。
こうなりゃ円かユーロか資源（ランドも可）か・・・てなわけで、金銀銅、ニッケル、アルミ、鉄が暴騰（ランドも暴騰したでしょ）。
で、いま、金だけが残り、ほかは暴落。
2つめは、これもマーケットのせいね。マーケットはマーケットでも、実物のマーケット。小さいのよ、これが。
投機場なんてのはせいぜいメジャー（7シスターズ）でしょ。メジャーってのは昔は7つ。いまは合併して4つ。エクソン・モービル、シェブロン、ブリティッシュ・ペトロリアムス、ロイヤル・ダッチ・シェルの4シスターズなの。
実はこんだけでは産出量の1割＝埋蔵量の3％しかまかなえきれないの。実物はこんなにちっちゃいのに、投機場には莫大なマネーが集まっちゃう。こりゃヒートアップするときは天井知らずですよね。
アメリカなんて精製設備が足りなくて原油はあってもそっから先がダメ。日本企業にプラント作ってもらわないとにっちもさっちもいかない（で、前に述べたように31個も原発作ることにしちゃった）。
対するＯＰＥＣはというと、産油国のみが参加する談合組織だから、いままでは「言うこと聞かないと売ってあげないよ」と強気だったけど、もし、もう1個オイルマーケットが出てきたらそうも言ってられないよ。
いまやロシアが中心になって新7シスターズを作っちゃった。サウジアラムコ、ロシア・ガスプロム、中国・石油天然ガス集団、イラン・ＮＩＯＣ、ベネズエラ・ＰＤＶＳＡ、ブラジル・ペトロブラス、マレーシア・ペトロナスがそれ。
なんと産出量・埋蔵量ともに世界の3分の1を占めるというガリバー。メジャー、OPECもびっくりのスーパーマーケットができちゃった。
原油価格はどうせ暴落します。日本はメジャー（アメリカ）からロシアの談合組織にも入れてもらう。資源外交で足を掬われた田中角栄さんの時代とは違う。ロシアを上手に活用すること。オイルがいくら上がろうが、なら、こっちで買うからいいよと言える体質にしとくこと。
セプンイレブンが気に入らなきゃローソンで買えばいいんだよ。
中国は頭がいいから原油関係ではアメリカとロシアと上手にやっていくでしょう。日本もメジャー1本では危険。複々線化しとかないと。
問題？ アメリカべったりの政治家かな。
さてさて、問題はサブプライムローンなんですよ。やっぱり。
ヘッジファンドが身動きできないほど絡め取られてると思います。
これからサブプライムローンの実態が今以上に明るみになってきます。金融機関も10〜11月に損失を計上せざるを得ない。セイフティネット10兆円というレベルではとてもとても間に合わない。今後、さらに積み増しとなるでしょうな。
バンザイする金融機関も出てくるかもしれません。その時、ヘッジファンドは大変でしょうな。
「♪そんなこと関係ない！ ヘッジしてるから平気！」
いやいや、自己売買してるんじゃないの？ だって、これ、いちばん儲かるもの。この時、原油に投資されていたマネーも引き上げざるを得なくなります。
大負けしてる胴元（ヘッジファンド）にしてみれば、他の鉄火場で儲けたマネーをこちらに回さないと大変なことになっちゃうもんねぇ。オイルで儲けなきゃ。だから、上がるの。
でも、安心してていいの。バレル100ドル超えてもやってける産業と社会、国民は日本だけだからね。だって、ガソリン価格の45％は税金なんだよ。
最悪、時限的にガソリン税、棚上げしちゃえばいいんだよ。年末に還付税で戻せばいいんだよ。そしたら、リッター200円になったって、実質110円払えばいいだけじゃん。先物だし為替で相殺することだってできるし、そんなに慌てるこたあないんです。まだまだ全然大丈夫。
オイルの値を上げるより前に、根を上げますよ。山田君、座布団2枚！
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この値段は私が学生時代、第2時オイルショック以来の高値ですよ。東京電力は1月から値上げとか。エネルギーが上がり、原料が上がれば、当然、加工品が上がるのは当たり前。典型的な「コストプッシュ・インフレ」になりますわな。
政府からしてみればインフレにしたいでしょうよ。こんだけ赤字抱えてますからね。瞬間的にハイパーインフレになったら、「それ！」って具合に赤字を償却できますもんね（まっ、日本経済は沈没しますわな）。
ガソリン高すぎまっせ。もう自動車は乗らない。徒歩に切り換えました。タクシーの初乗り710円（個人は700円？）なんて、あと10円出せばコロッケそばが2杯食べられるじゃありませんか。
てなわけで、ゴアの向こうを張って「1人エコ生活」をはじめました。
さて、「バレル100＄超えか？」という観測が出てますが、なるんでしょうな、きっと。けど、瞬間ですよ。あくまでも先物ですからね。投機場＝鉄火場だから、みんなが上がると思えば上がるんです。
けど、上がるものは下がる。8合目で引いてるプロがいますからね、ドカンと下がります。
なぜ上がるのか？ 2つの理由があります。
1つめはNYダウが不安定だもの。02年から暴騰で儲けてるオイルマネーもこのところサブプライムローン問題で行き場がないでしょ。溜めたドルもどんどん放出。ヘッジファンドも円キャリ解消（＝ドル先物の解消）となれば、当然、ドルの独歩安（FX投資家はかなりやられたはず。まっ、これからは楽しみだよね）だよね。
こうなりゃ円かユーロか資源（ランドも可）か・・・てなわけで、金銀銅、ニッケル、アルミ、鉄が暴騰（ランドも暴騰したでしょ）。
で、いま、金だけが残り、ほかは暴落。
2つめは、これもマーケットのせいね。マーケットはマーケットでも、実物のマーケット。小さいのよ、これが。
投機場なんてのはせいぜいメジャー（7シスターズ）でしょ。メジャーってのは昔は7つ。いまは合併して4つ。エクソン・モービル、シェブロン、ブリティッシュ・ペトロリアムス、ロイヤル・ダッチ・シェルの4シスターズなの。
実はこんだけでは産出量の1割＝埋蔵量の3％しかまかなえきれないの。実物はこんなにちっちゃいのに、投機場には莫大なマネーが集まっちゃう。こりゃヒートアップするときは天井知らずですよね。
アメリカなんて精製設備が足りなくて原油はあってもそっから先がダメ。日本企業にプラント作ってもらわないとにっちもさっちもいかない（で、前に述べたように31個も原発作ることにしちゃった）。
対するＯＰＥＣはというと、産油国のみが参加する談合組織だから、いままでは「言うこと聞かないと売ってあげないよ」と強気だったけど、もし、もう1個オイルマーケットが出てきたらそうも言ってられないよ。
いまやロシアが中心になって新7シスターズを作っちゃった。サウジアラムコ、ロシア・ガスプロム、中国・石油天然ガス集団、イラン・ＮＩＯＣ、ベネズエラ・ＰＤＶＳＡ、ブラジル・ペトロブラス、マレーシア・ペトロナスがそれ。
なんと産出量・埋蔵量ともに世界の3分の1を占めるというガリバー。メジャー、OPECもびっくりのスーパーマーケットができちゃった。
原油価格はどうせ暴落します。日本はメジャー（アメリカ）からロシアの談合組織にも入れてもらう。資源外交で足を掬われた田中角栄さんの時代とは違う。ロシアを上手に活用すること。オイルがいくら上がろうが、なら、こっちで買うからいいよと言える体質にしとくこと。
セプンイレブンが気に入らなきゃローソンで買えばいいんだよ。
中国は頭がいいから原油関係ではアメリカとロシアと上手にやっていくでしょう。日本もメジャー1本では危険。複々線化しとかないと。
問題？ アメリカべったりの政治家かな。
さてさて、問題はサブプライムローンなんですよ。やっぱり。
ヘッジファンドが身動きできないほど絡め取られてると思います。
これからサブプライムローンの実態が今以上に明るみになってきます。金融機関も10〜11月に損失を計上せざるを得ない。セイフティネット10兆円というレベルではとてもとても間に合わない。今後、さらに積み増しとなるでしょうな。
バンザイする金融機関も出てくるかもしれません。その時、ヘッジファンドは大変でしょうな。
「♪そんなこと関係ない！ ヘッジしてるから平気！」
いやいや、自己売買してるんじゃないの？ だって、これ、いちばん儲かるもの。この時、原油に投資されていたマネーも引き上げざるを得なくなります。
大負けしてる胴元（ヘッジファンド）にしてみれば、他の鉄火場で儲けたマネーをこちらに回さないと大変なことになっちゃうもんねぇ。オイルで儲けなきゃ。だから、上がるの。
でも、安心してていいの。バレル100ドル超えてもやってける産業と社会、国民は日本だけだからね。だって、ガソリン価格の45％は税金なんだよ。
最悪、時限的にガソリン税、棚上げしちゃえばいいんだよ。年末に還付税で戻せばいいんだよ。そしたら、リッター200円になったって、実質110円払えばいいだけじゃん。先物だし為替で相殺することだってできるし、そんなに慌てるこたあないんです。まだまだ全然大丈夫。
オイルの値を上げるより前に、根を上げますよ。山田君、座布団2枚！
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