2007年11月27日「中国の危ない食品」 周勍著 講談社 1680円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 朝青龍、戻ってくるらしいね。以前、このサイトで「なし崩し的に引退。2度と戻らない」と断言しました。
 彼、日本の状況を知らされてないんとちゃうかな? 高砂って親方はちゃらんぽらんだからね。「みな、待ってるんだよ」なんておぺんちゃら言ってるんだろうなぁ。

 ホントはもう居場所がないことを伝えないといけませんな。
 日本人てのは飽きるの早いからねぇ。お笑い芸人だって、テツトモ、ゲッツ、残念!、ひろしです、フォー!・・・すべて飽きちゃって、いま、そんなこと関係ない!でしょ?

 帰ってくるかどうかが話題になってるだけいいのかもな。

 白鵬が活躍するいま、もう朝青龍はいらんのよ。土俵に上がっても、負けたら想像を絶する猛烈なバッシングを受けると思うよ。

 つまり、日本人が心の底で期待してることは、彼が赤っ恥をさらして再起不能になることなのよ。だから、帰ってこない方が身のためなの。
 しつこいようだけど、彼に帰ってきて欲しいのは高砂さんだけなのよ。

 さてと、少し前までテレビで連日、中国の遊園地でミッキーとかプーさんとか、キティちゃん、クレヨンしんちゃん、ドラえもん、ガンダム等々、いやというほどパクられた着ぐるみが登場してましたね。
「まったくちがうキャラクターだ」なんてガンとして違反を認めなかったけど、いざ、世界中に報道されたら即日撤収という逃げ足の早さ。
 どうせコピーするなら、「さすが!」と本家が脱帽するくらい完璧に真似すりゃいいの。「中国の製造技術もここまで来たか」とある意味感心されたと思うよ。けど、あのヘタさではねぇ。

『ハリー・ポッター』なんか発売前に偽物が出回っちゃう。しかも本物とは内容がちがう。中国人の想像力の素晴らしさでしょうな。

 海賊版は命に別状がないからいいけどさ。この国、世界中に健康を害する商品や食品、薬品をばらまいてるんだよね。ある意味、これってテロ?

「ウナギから合成抗菌剤」
「ウーロン茶葉から有機リン系殺虫剤」
「咳止めシロップで360人が死亡」
「ペットフードで大量死」
「土鍋からカドミウムと鉛」
「ジエチレングリコール入りの歯磨き粉」
「おもちゃの塗装に有毒鉛」・・・。

 ホルモン剤添加食品のおかげで性早熟児があらわれたり、喘息治療薬で真っ赤に変色させたブタ肉で中毒が起きたりね。
 ゾッとしたのは卵の黄身を鮮やかにする合成染料、髪の毛で作った醤油、下水溝のゴミ油から加工したサラダ油、発ガン性の古米・・・不衛生きわまりない食品のオンパレード。
 段ボール肉まんどころの話じゃないのよ。

 そういえば、横浜の小学校356行では給食の中国産キクラゲで基準値の2倍の残留農薬が検出されましたよね。

 けど、日本の食糧自給率は4割。東京なんて1%しかないんだよ。6割は外国からの輸入に頼ってるわけ。うち、中国産はアメリカに次いで2位。
 アメリカ人だって中国産食品の輸入が拡大してるけど、本音では食べたくない。けど、中国産無しではテーブルにはなにものらなかったりしてね。

 中国人だって中国産は食べたくない。お金持ちは日本産、食べてるもんね。伊勢丹なんか、貴金属売場と食品売場がめちゃ人気なんだよ。

 日本人も食生活に注意するなら、それなりにお金を遣わないといけないっちゃうことやね。
 もちろん、家庭で気をつけても、外食産業なんかどっぷり中国産だろうからね。そういえば、段ボール肉まん事件から中華街行ってないなぁ。潜在意識がなせるわざなのか、足を踏み入れなくなっちゃった。

 朝昼晩と、きちんと料理して家族にメシを食わせる。そんだけの家庭がどれだけあるか。つまり、中国食品の問題てのは、実は日本人の食育問題でもあるわけ。
 ゾッとする1冊だけど、必読の本じゃないかな。250円高。