2008年04月14日アメリカはイライラしてるでしょうなぁ

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 G7が終了しましたね。G7ちゅうのは、グー7ちゃうよ。エド・はるみじゃないんだから。「7カ国財務相・中央銀行総裁会議」のことね。

 今回はワシントン。けどさ、G7て年2〜3回でしょ。2月にやったばかりだよ。しかも日本で。
 やっぱ、今週、アメリカでは金融機関の決算発表があるからね。数字はどうせ奈落の底。総売りでダウ暴落? その前にセイフティネットをなんとかしなくちゃ。
 「額賀大臣、わかってんだろうな。白川さんもおカネ出してちょ」という確認イベントだったんでしょうね。

 2月の時は「為替レートは経済ファンダンタルズを反映すべき」ということ(実は2007年10月の声明と同じ)。まっ人民元の相場を上げたいってことね。
 もう1つは金融市場の安定化ということ。これもサブプライム問題=証券化問題の危機克服についてですね。こちらがホントのテーマですな。

 で、今回はサブプライムの証券化がどこまで拡大してるかわかんない。
 わかんないけど、ベアースターンズみたいな金融機関はもう出たら困る。「なんとかしなくちゃ」というわけで、緊急に開いたってのが本音ですな。
 
 いろんなことが話し合われたみたいですな。時価評価会計を止めちゃう? ホント?

 ルールをころころ変えないで欲しいよね。野球やってるのに、「スローイン以外は手をつかってはいけません」といきなり言ってるようなもんじゃん?
 たしかにバブル崩壊の時、日本は会計制度を変えたけど。マーケットは逆に反応しちゃった。そんなに悪いのか・・・と。やめといたほうがいいよ。

 それと金融機関の監視強化。日本も金融庁が外資系金融機関を調査するのかね。外資の東京支店、日本法人は優良でしょ。がたがたなのは本体なんだから。

 けど、アメリカはイライラしてるでしょうな。福田さん、日銀総裁すら決められないんだから。いまや、副総裁すら決められないんでしょ。そのうち、理事すら決められなくなるよ。まっ、そのレベルはどうでもいいんですけどね。
 つまり、問題処理能力がそこまで落ちているという事実。衆参のネジレ現象が政治をモタモタさせているという印象。

 せっかちなアメリカ人はイライラするわな。いざという時、「ニッポン銀行」からお金が引き出せないもんね。とくにいま、アメリカは手形が落ちるかどうか切羽つまってるんだからさ。
 中東オイルマネーより頼りになるのは日本なのよ。1500兆円も持ってるんだからさ。 

 小泉さんが動き出したのも、ブッシュあたりから「オタクの福田さん、どうなってるの? こんな調子じゃ困るよ」と突っ込まれたからじゃないかな。で、アリバイ作りに重たい腰を持ち上げたって感じ?(本気でやる気は無し、と見ました)。

 アメリカに都合がいいのは、「自民党の暫定税率復活派(=道路族=抵抗勢力)+民主党の組合政治家+社民・共産」を除いた政治家で大連立を組むこと。

 5月解散。でも、負け勝負には担保がいる? 参院ではとっくに負けてるんだからさ、自民党はいまさら勝負にこだわってもしょうがないのよ。参院の民主優位は6〜12年間は変わらないんだからさ。
 いよいよ現実味を帯びてきましたね。