2008年05月09日「按摩と女」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 連日の地震で、さぞかし胡錦涛さんも肝を冷やしているのでは? チベットの祟りじゃあ・・・といっても無宗教の共産主義者はなんも感じないだろうね。

 この間、ロシアでは新しい大統領が就任し、プーチンはいよいよ首相として院政を敷き、オイル・ガス帝国を築くために着々。
 かたや、北朝鮮は息を凝らして様子見の模様。韓国のリーダーも変わっちゃった。さすがの朴念仁ブッシュもイスラエルから叩かれて北朝鮮の締め付けにかかってますな。「聞いてないよお」と金正日首領様はこぼしたいとこでしょう。
 そろそろ、仏の顔も3度だと思うよ。オバマに変わったら、どうなるか先が読めない。私ゃ、オバマはブッシュほどバカじゃないと思うよ。


松竹映画らしい作品ですな。「山のあなた〜徳市の恋〜」のオリジナルね。

 さて、草?剛さんで封切りですな。「あしたの風徳市の恋」。これも面白いと思う。でも、徳大寺信さんと高峰三枝子さんのDVD(清水宏監督)持ってんだよね。
 リメイクはリメイクなんだけど、脚本も風景もくりそにしたらしいね。

 「按摩と女」は主役はいるんだけど、一種、「仁義なき戦い」みたいな群像劇でね。登場人物1人1人にスポットライトが浴びることになってんの。

 謎の東京女が鄙びた宿にやってきます。そこは徳市・福市の仲良し按摩2人が毎夏に、稼ぎにやってくるとこ。
 道の途中で、徳市は車に乗った東京女と訳ありの男と子どもに気づくんだよね。
 「あの女はいい女だ」

 徳市の趣味は、健脚にものを言わせて「目明き」を追い越すこと。ところが、今回は学生の負けじと頑張ったものだから、抜かせなかった。
 そのかわり、ヘトヘトになって按摩を呼ぶ始末。

 東京女にも呼ばれるんだけどね。そのほんわかした雰囲気に一目惚れしちゃう。まっ、目が悪いから見えないんだけど。
 映画「レイ」でも、レイ・チャールズは女の手首から腕にかけて触って吟味しては、いい女かどうかを判断してたよね。なにかしら凄いセンサーがあるんですな。

 で、東京女の行くところ、お客の懐中物が消えてなくなる。
 そこで警察が宿を包囲するわけ。
 そのとき、徳市は東京女に説経するわけさ・・・けどね、実はね・・・あとは見てのお楽しみ。

 オリジナルは白黒。リメイクはカラー。佐分利信役は堤真一さん。
 佐分利信さん。若い若い。「華麗なる一族」の時のようなダミ声じゃないんで、かえって驚いちゃった。

 徳市の淡い恋。儚い恋。あっという間に消える泡沫のような恋。一夏の純愛?
 今時、珍しいほのぼのとした映画。リメイクを見てから見るか、オリジナルを見てから見るか・・・。