2008年06月20日原油高が技術魂を革新させる!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 原油高が続いてますなあ。とうとうリッター170円台でげすよ。
 私の車なんてガソリンがぶ飲みですからね。運転してるとどんどんメーターが減っていくのがわかります(いったいどうなってるんだ、この車)。

 ガソリン高騰の昨今はなるべく乗らないこと。どこに行くにもチャリか徒歩。横浜ーー東京くらいならチャリ? いえいえ、さすがにそこまでは。駅までチャリ。で、あとは電車。これがベスト。

 ロスとニューヨークに住んでる友人に聞くと、さすがに彼らも電車利用に切り替えてますな。ロスのヤツは、1台の車を何人かでシェアして通勤してるヤツらも増えてるとのこと。あんなに安い国でも、ガソリン高騰に悲鳴を上げてるんですからね。
「日本じゃ2リッターで3ドルだぜ」と言ったら、「アンビリーバブル」だって。

 たぶん、中東やロシアの連中を見る目は「いまに見てろ。ガソリン買ってやんないからな」と怒りに燃えているのでは? 原油急騰は車だけじゃなくてエネルギー全般に波及する問題だけに、市民生活を直撃してるわけですよ。

 こういう危機になると、日本人は強いですな。かつてオイルショックの時も1回目はトイレットペーパーの買い占めとかでパニックに陥りましたけど、2回目はどこ吹く風。全然平気。6年の間に原油高に対処できるように体質転換しちゃいましたもんね。

 今回も同じ・・・だと思うよ。

 ホンダが「FCXクラリティ」のリース販売を発表しましたねぇ。この夏からスタートだとか。一番乗りですな。トヨタ、日産はいろいろアナウンスしてたけど、ホンダはしばらく音無の構えだったもんね。

 燃料電池スタック「V Flow FCスタック」技術を核にしたもので、日米合わせた販売計画は年間数十台、3年間で200台程度。まだまだ少ないけど、「原油高対抗技術開発」ののろしを上げた功績は大きいと思う。
 

さすがにデザインもいいよな。

「V Flow FCスタック」は水素や空気を縦に流したり、流路を波形にしたりして、最高出力100kW。マイナス30℃でも始動OK。燃費はガソリン車2〜3倍、ハイブリッド車1.4倍だとか。
 早い話が、いままでのガソリンの半分から3分の1でいいってことよ。

 ということは、ガソリンがリッター300円になってもたいしたことない、ということね。でしょ? まあ、リッター300円つうことは、原油価格が1バレル400ドルくらいだろうから、まあ、そんな事態になったら産油国は超儲かってウハウハだろうけど、あとの反動が恐ろしくて自主規制すると思うな。

 けど、もう遅いんだ。GMやフォードだって、本格的に代替エネルギー開発に乗り出してるんだよ。海外じゃ原発がブームになってるじゃん。
 産油国は虎の尾を踏んじゃったね。

 ホンダだけじゃなくて、日産はNECと組んで電気自動車・ハイブリッド車に搭載するリチウムイオン電池を量産します。
 リチウムイオン電池てケータイにも使われてるとげ、充電すりゃ何度も使える二次電池のことね。09年1万3000台分、11年6万5000台分という本格的量産の開始。
 トヨタも松下とタイアップ。その他、世界中のメーカーが超省エネに走ってますからね。

 ネックは高価なことだけど、神奈川県は購入助成優遇制度を決定。自治体が税優遇等でバックアップしたら、あっという間にブームになりまっせ。

 この燃料電池、リチウム電池、水素電池等の代替エネルギーだすけど、今後、建機・重機や船などにもどんどん転用されるでしょうね。コマツはすでに転用済み。タンカーだって、太陽電池になるかも。

 住宅メーカーの積水ハウスやパナソニックも燃料電池と省エネ機器を標準装備したエコ住宅を販売してるもんね。ミサワホームは太陽光発電で知られてるし。
 生産した余剰電気は電力会社に売るわけ。で、夜間や雨の日など太陽が出てない時だけ電力会社から電気を買うわけ。
 
 時代はどんどん「No More Oil!」になってるわけ。産油国も近いうちに「アラビアンナイト」から「栄華物語」を読むようになると思うよ。