2008年08月24日「SEX AND THE CITY」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 駅のホームでよおやりますなあ。つまり、恋人同士の別れっちゅうわけ?
 私の前に立ってたカップルのことなのね。

 そりゃ、恋人同士なら不思議じゃないよ。けどさ、「このカップルが!」という2人だったのよ。
 男は意外と若いんだろうな、これでも。45歳くらいだろうね。髪は薄く、小太り。で、小柄なのよ。
 
 女? 自然保護団体の幹部みたいな。いるでしょ? 化粧っけのまったくない人。髪も艶がないちゅうか腰がないちゅうか。雨が降ってるのにカラカラに乾燥してるわけ。で、ロング。つうか、伸ばし放題。たぶん、全共闘時代の女闘志にこんなタイプがいたんじゃないかなあ。

 でだ、この2人が突然、キスし出したわけよ。横浜駅4番ホーム。午後4時29分。すぐ時間、チェックしたかんね、私ゃ。

 そりゃ、個人の自由ですよ。けどさ、やっぱ、やって絵になるカップルと、おいおいおい、遠慮しろよというカップルがあんでしょうが。

 正直、淫靡さしか感じなかったなあ。ああ、こういう男と女が狂うと怖いな。目覚めちゃったのね・・・つう感じかな?

 もしかして、この映画観た帰り? 完全に感情移入しちゃったわけね。

 実は、この作品についてはメルマガで書いてたのよ。05年3月24日なんだけど、ちょっと紹介しときますね。

・・・ロスの友人がはまってて、日本に来る時、DVD持ってきてくれたのよ。シリーズ7もあんの。いま、全米の30代のワーキングガールに大人気。
 この番組からメガヒットを飛ばした商品がたっぷりあるもの。
 たとえば、マノロ・ブラーニック。

 この靴、この前、バーニーズ・ニューヨーク(横浜)で見たらありました。ありました。番組で紹介されてたモデルはなんと35万円!
 けどね、これ、ニューヨークで正価400ドルくらいで売られてたヤツだぜ。船賃加算されてる? それとも航空便?
 どうもねぇ、日本人というか、日本のマーケットって舐められてるとしか言いようがないね。
 
 さてさて、で、もう1つは生き方というファッションね。
 マンハッタン住人の特殊な生態が赤裸々に描かれてるもの。とくにセックス描写。ソフトだけど、いろいろ紹介してくれてます。不倫から同性愛(男女とも)、おもちゃプレイSM、3P・・・もういろんなセックスが目白押し。
 こんな描写、普通の地上波では許されません。もち、98年にHBOという有料チャネルで放送されてたわけ。

 主人公のキャリーはセックスコラムを書いてるジャーナリスト。たくさんの男との一夜限りのアバンチュールを満喫するのはサマンサ。下半身デブのシャーロットは幸せな結婚に憧れつつも、ベッドではいまいち。女弁護士ミランダは男を見る目も厳しい。けど、セックスでは男の言いなり。
 こんなワーキングガールが中心となって恋愛やセックスに頑張っちゃうわけ!
 
 この女性たちの特徴は?
 自立した女ということ。男におねだりしたり、ご馳走してもらったりなにか買ってもらったり、お小遣いもらってウキウキご機嫌・・・という馬鹿さんじゃないってこと。つまり、オトナの女たち。そこにワーキングガールが共鳴したわけ・・・。

まあ、こんな具合なんだけど。

 映画では、最終回の4年後という設定ね。みな、四十路つうこと。サマンサは映画の最中に50歳の誕生日を迎えちゃう。
結婚したのは2人。で、キャリーが10年越しの恋を実らせて、いよいよ、ミスター・ビッグと結婚する、というわけ。
 ところが・・・なのだな。ご期待通りに、ここから一波乱、二波乱ありまっせ。キャリーとミランダを主軸にしてね。


 四十路に突入した4人に共通することは・・・成功ではなく幸福を求めてるということかな。
まあ、相変わらず、ファッションは華麗ですな。以前、紹介した「プラダを着た悪魔」よりも勉強になるね。
 評判はいろいろだけど、私ゃかなり面白かったね。いい映画です。