2008年08月25日五輪閉幕!
カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」
北京ではテロもなく、なんとか無事にスポーツの祭典が終わりました。17日間、上海株価指数は下がる一方でしたけど、漢民族は得意の絶頂期にあったのではないでしょうか。
金メダル獲得数は中国がダントツ。ま、青天井で取り組んできた成果ですな。
それにしても、星野ジャパン。韓国、キューバ、アメリカのメダルチームに対して、5戦5敗。プロの集まりなんだから1勝くらいしないとさ。
Jリーグ人気が落ち始めたのは、ワールドカップで彼我の差を見せつけられてから。弱い競技には日本人はカネ払わんのよ。たぶん、プロ野球の視聴率はますます落ち込むと思いますよ。
敗因? チームがワークしてなかったから。
カレーか肉じゃがか、それともシチューなのかわからないまま、料理を出された感じ?
つまり、解け合ってなかったのよ。解け合うには時間がかかるわな。付け焼き刃じゃあかんわな。セ・パ両リーグの二選級の選手チームと戦ってあれだもの。
「ほんまに大丈夫かいな?」
星野さんがいちばん焦ってたんじゃないかな。だから、審判団といらぬ摩擦を起こして、10人目のプレイヤーを敵に回しちゃったのね。
3失策のG.G.佐藤選手。頑張れ!臥薪嘗胆、リベンジだ。
それにしても、G.G.佐藤選手。ポロポロよくエラーしてくれましたなあ。2失策の段階で外す予定が、「情の星野監督」が名誉回復を願って出場させたのがかえって仇。
でもね、私、この人、見てると辛いんですよ。対アメリカ戦での落球には、「あっ、やっちゃった」と40年前の自分を思い起こしてしまうんですね。
いまから40年前。ちょうど、いまと同じ夏休みに市主催の「少年野球大会」があったんですね。チームごとにばっちりユニフォームも決めた正式な大会なんですよ。
当時、5年生の私は3番・サード。最終回ですよ。なんでもないサードフライを落球して負けたんです。
ボールがあがってるときにショートの6年生が私に声を掛けたんです。
「頼んだぞ」「えっ? ショートがとる? そんなことないよな」
集中できない間にボールが落ちてくる。グラブに当たって転がる。歓声が上がる。落胆の声が上がる。これ、そうとうトラウマになっていたらしく、私の中ではいまだにストップモーションです。
翌年の夏休みも恒例の野球大会。さすがに出たいとは言いませんでした。ところが、監督がやってきて出ろというわけ。練習ではずっと8番・ライト。信用がなかったのね。
ところが、ゲーム直前に5番・セカンドにコンバート。結局、3回戦で負けちゃうんだけど、ホームラン3本、打率8割。エラーもなく、ようやく去年の雪辱を晴らしたというわけ。
ミスは少年野球でこれだけ後を引くわけ。まして、彼はプロですからね。しばし茨の道だと思う。アウェイのゲームじゃ、フライがあがるたびに「落とせ! 落とせ!」とヤジが飛ぶでしょうな。
しばし臥薪嘗胆。忍の一字で精進するしかないよ。
彼にとって残念なことは、野球は五輪の種目から外されちゃうこと。星野さんが監督に就任しない限り、来年のWBCには選出されそうもないこと。つまり、リベンジのチャンスがないわけさ。
ペナントレースの調子が良かっただけに、西武の渡辺監督も心配してると思う。たぶん、星野さんのことだから、彼にも渡辺監督にも謝罪してると思うよ。
勝てば官軍。負ければ賊軍。「賊軍の将」にはやらなくちゃいかん後始末がたくさん残ってるのよ。
さて、五輪を振り返って気づいたこと・・・それは実力を実力通りに100%発揮することの難しさ、ですな。
知人の卓球元2年連続世界チャンピオン新井教子さんから、こんなことを伺ったことがあります。
100%実力を発揮できるゲームなんて年に2〜3回あるかないか。そのときは神懸かり的で、相手がなにを考えているか、ピンポン球がどこに飛んでくるか、前もってわかるといいます。
けど、ほとんどのゲームはこちらも相手もせいぜい70%の力しか発揮できない。70%同士の戦いになります。だから、普段から70%の力でも勝てるレベルにしておかないといけない。
では、70%で勝てるようにするにはどうするか? 地力を高めるしかありません。つまり、練習でどこまで地力を高められるかにすべてかかってるわけです。
なるほどね。すべて7掛けになってしまうなら、元々の数字を高めるしかないわな。
いきなり本番で奇跡なんて起きません。大舞台で世界新記録や自己新記録を出したり、格上の相手を倒すケースもあります。けど、これは元々の数字が高いか、70%を限りなく100%に近づけられた賜なんですね。
勝つべくして勝つ人は、正味の力を損なわずに引き出すトレーニングをしているんです。
個人競技にしてそうです。まして、団体競技ともなれば70%という数字はさらに上下動します。100%発揮できる人もいれば50%しか発揮できない人もいます。穴を埋めてこそのチームプレイですものね。
チーム力を70%から限りなく100%に引き上げるにはどうするか?
それは適時、適材、適所で使えるかどうか、に尽きますね。
鉈で髭は剃れません。カミソリで薪は割れません。金を歩にしてくれるな、歩を成金として使ってほしい。これが70%を100%に近づける要諦です。
星野野球と女子ソフトボール。同じ野球というスポーツですけど、結果は明と暗とにくっきり分けました。監督、コーチ、選手、バックヤード・・・すべてにおいて適時、適材、適所で使われていたのかどうか。
反省材料は山ほどありそうですな。
金メダル獲得数は中国がダントツ。ま、青天井で取り組んできた成果ですな。
それにしても、星野ジャパン。韓国、キューバ、アメリカのメダルチームに対して、5戦5敗。プロの集まりなんだから1勝くらいしないとさ。
Jリーグ人気が落ち始めたのは、ワールドカップで彼我の差を見せつけられてから。弱い競技には日本人はカネ払わんのよ。たぶん、プロ野球の視聴率はますます落ち込むと思いますよ。
敗因? チームがワークしてなかったから。
カレーか肉じゃがか、それともシチューなのかわからないまま、料理を出された感じ?
つまり、解け合ってなかったのよ。解け合うには時間がかかるわな。付け焼き刃じゃあかんわな。セ・パ両リーグの二選級の選手チームと戦ってあれだもの。
「ほんまに大丈夫かいな?」
星野さんがいちばん焦ってたんじゃないかな。だから、審判団といらぬ摩擦を起こして、10人目のプレイヤーを敵に回しちゃったのね。
3失策のG.G.佐藤選手。頑張れ!臥薪嘗胆、リベンジだ。
それにしても、G.G.佐藤選手。ポロポロよくエラーしてくれましたなあ。2失策の段階で外す予定が、「情の星野監督」が名誉回復を願って出場させたのがかえって仇。
でもね、私、この人、見てると辛いんですよ。対アメリカ戦での落球には、「あっ、やっちゃった」と40年前の自分を思い起こしてしまうんですね。
いまから40年前。ちょうど、いまと同じ夏休みに市主催の「少年野球大会」があったんですね。チームごとにばっちりユニフォームも決めた正式な大会なんですよ。
当時、5年生の私は3番・サード。最終回ですよ。なんでもないサードフライを落球して負けたんです。
ボールがあがってるときにショートの6年生が私に声を掛けたんです。
「頼んだぞ」「えっ? ショートがとる? そんなことないよな」
集中できない間にボールが落ちてくる。グラブに当たって転がる。歓声が上がる。落胆の声が上がる。これ、そうとうトラウマになっていたらしく、私の中ではいまだにストップモーションです。
翌年の夏休みも恒例の野球大会。さすがに出たいとは言いませんでした。ところが、監督がやってきて出ろというわけ。練習ではずっと8番・ライト。信用がなかったのね。
ところが、ゲーム直前に5番・セカンドにコンバート。結局、3回戦で負けちゃうんだけど、ホームラン3本、打率8割。エラーもなく、ようやく去年の雪辱を晴らしたというわけ。
ミスは少年野球でこれだけ後を引くわけ。まして、彼はプロですからね。しばし茨の道だと思う。アウェイのゲームじゃ、フライがあがるたびに「落とせ! 落とせ!」とヤジが飛ぶでしょうな。
しばし臥薪嘗胆。忍の一字で精進するしかないよ。
彼にとって残念なことは、野球は五輪の種目から外されちゃうこと。星野さんが監督に就任しない限り、来年のWBCには選出されそうもないこと。つまり、リベンジのチャンスがないわけさ。
ペナントレースの調子が良かっただけに、西武の渡辺監督も心配してると思う。たぶん、星野さんのことだから、彼にも渡辺監督にも謝罪してると思うよ。
勝てば官軍。負ければ賊軍。「賊軍の将」にはやらなくちゃいかん後始末がたくさん残ってるのよ。
さて、五輪を振り返って気づいたこと・・・それは実力を実力通りに100%発揮することの難しさ、ですな。
知人の卓球元2年連続世界チャンピオン新井教子さんから、こんなことを伺ったことがあります。
100%実力を発揮できるゲームなんて年に2〜3回あるかないか。そのときは神懸かり的で、相手がなにを考えているか、ピンポン球がどこに飛んでくるか、前もってわかるといいます。
けど、ほとんどのゲームはこちらも相手もせいぜい70%の力しか発揮できない。70%同士の戦いになります。だから、普段から70%の力でも勝てるレベルにしておかないといけない。
では、70%で勝てるようにするにはどうするか? 地力を高めるしかありません。つまり、練習でどこまで地力を高められるかにすべてかかってるわけです。
なるほどね。すべて7掛けになってしまうなら、元々の数字を高めるしかないわな。
いきなり本番で奇跡なんて起きません。大舞台で世界新記録や自己新記録を出したり、格上の相手を倒すケースもあります。けど、これは元々の数字が高いか、70%を限りなく100%に近づけられた賜なんですね。
勝つべくして勝つ人は、正味の力を損なわずに引き出すトレーニングをしているんです。
個人競技にしてそうです。まして、団体競技ともなれば70%という数字はさらに上下動します。100%発揮できる人もいれば50%しか発揮できない人もいます。穴を埋めてこそのチームプレイですものね。
チーム力を70%から限りなく100%に引き上げるにはどうするか?
それは適時、適材、適所で使えるかどうか、に尽きますね。
鉈で髭は剃れません。カミソリで薪は割れません。金を歩にしてくれるな、歩を成金として使ってほしい。これが70%を100%に近づける要諦です。
星野野球と女子ソフトボール。同じ野球というスポーツですけど、結果は明と暗とにくっきり分けました。監督、コーチ、選手、バックヤード・・・すべてにおいて適時、適材、適所で使われていたのかどうか。
反省材料は山ほどありそうですな。