2008年09月28日「呪いの解き方」 川井春水著  三五館 1400円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

いま、売れに売れているようですよ。これ。タイトルが面白い。「呪い」とはよくつけたもんだよね。
 三五館という版元は、たしか、「アガスティアの葉」というベストセラーを出してなかったかな。

 著者の春水さんはよく知ってる霊能者。私、霊能者のプロデュースも少なくないんでね。15年くらい前からの知り合い。幼児期に何回か臨死体験してるのよね。で、カリフォルニアでずっとレストランのチェーン店をやってたけど、ある日突然、来日してそのまま。密教系の修験者として極めちゃったわけ。

 やっぱり政治家や経営者の信者さんが多いようですな。「総理になれすか?」「この事業いけますか?」みたいな不安があるからでしょうな。

 私がビックリしたのは、あるベンチャー起業家を連れていったときのこと。

「○○さん、あなたの会社、裏切り者がいるね」
「!?」
「最近、おかしな動きしてる人、いない?」
「いませんけど」
「いるはずなんだけどなあ」
 で、社員全員の写真を持ってきなさいとのこと。数日後、持っていくわけ。で、霊視すると・・・。
「ああ、この人だ」
「え〜っ! いま出向させて新事業任せてる男ですよ」
「調べてごらん」
 なんと、その男、関係先と新会社を設立して親会社とまったく同じビジネスモデルで商売する矢先だと判明。もちろん、男はクビ。関係先との契約も解除したことは言うまでもありません。

 そんな春水さんが今回書いたのは女子高生でも読めるほど易しい本。人間関係、恋愛などの「呪い」の解き方をアドバイスしてるわけ。

 呪い? そう、呪い。呪いってのは、自分のやりたいようにどうも進まない。困ったなあ・・・という状況のこと。な〜るほどねえ。そんな呪いならみな持ってるよね。
 こういう切り口、嫌いじゃありません。300円高。
 近々、キーマンネットワーク定例会か原理原則研究会で講演してもらおうかな。