2008年09月29日金融安定化法案ようやく合意!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ようやく合意しましたなあ。「金融安定化法案」ですよ。7000億ドルにものぼる金融機関の不良資産を買い取る、ちゅう話ですがな。

 民主党が反対するならわかるんだけど、一部、共和党議員が反対するとはねえ。まあ選挙の年だからこんなこともありますかな。
 でもさ、反対して潰したら世界中から非難されるのは目に見えてます。「最後の最後は妥協する」。そんなつもりでお互い臨んだ交渉ごとですわなあ。

 これでようやく曇天に晴れ間が見えた? いえいえ、そんなことはありません。これで暴風雨の中少し雲間が見えたってことです。

 あのね、不良資産買い取りじゃあかんのよ。さすがのアメリカでも改革のスピードが遅れちゃう。遅れる間に地銀がドカドカやられちゃうねん。
 そうなると、もう1回、緊急つなぎ融資が必要になりますわな。つまり、結局、7000億ドルでは足りなくなる。見ててごらん、追加しますから。

 金融機関を救う目的は、市民生活&事業経営に被害が及ばないようにするためでしょ? 貸しはがし貸し渋りなんてされたらたまらんもんね。
 だから「買い取り」ではあかんねん。やっぱ日本方式のように金融機関に直接融資したり無理矢理増資せんとな。

 ところで、議会指導部が折れたのは、破綻させた経営者に対して市民が納得する断固たる態度で臨むことが最低条件だったでしょう。つまり、かつてのS&Lのように経営者がドカドカ逮捕されることになります。
 逮捕されるの嫌だから、最初のうちは不良資産隠すかもしれませんな。まあ往生際が悪い経営者も出てきますな。でも、ドカドカやられますな。
 
 セイフティネットをこんだけ用意しても、問題の住宅価格が上がらんと話にならんわな。いま、どないなってんねん?
 ケースシラー住宅指数は全米8カ所が上昇に転じてますな。つまり、これ、回復しつつあるってこと? 底だと思ったら買いますわな。ヘッジファンドの中にはとことん落ちたサブプライム債権を買いまくるところも出てきてるもん。

 アメリカの景気は良くなる? まあ、そんなに簡単にはいかんでしょ。年内もう1〜2回ドカンと下げ、ダウ平均は10000ドル切りますな。日経平均株価も10000円台まで落ちるかもしれませんな。けど、そこが底でしょう。チャンスですな。
 来年どうなるか? 鬼が笑いまっせ。けど、底をきっちり判断すればええ勝負できるんとちゃうか。 

 10月は選挙の年。テレビ討論でマケイン損しましたなあ。やばいですなあ。けど、マケインになってもらわな日本は困るねん。とっても困るねん。世界はオバマで織り込み済みですな。日本のCMでもオバマ使ってますな。ま、出演してるのは小浜さんらしいけど。