2008年09月30日「半分総理」の所信表明演説

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ホントに世の中、「まさか」という坂があるんですなあ。
 まさかの「金融安定化法案(緊急経済安定化法案)」否決ですよ。これ、ニュース速報で流れたでしょ。
 賛成205・反対228。共和党が反対。民主党も100人近くが反対票。いくら下院は選挙の年だといってもねえ。たぶん、反対にまわった下院議員にしても「やっちまった。困ったなあ。オレ1人反対したって大勢に影響ない、と思ったんだよね」と内心、後悔してるはず。

 ダウ平均が777ドルも暴落するわけだ。金は暴騰でしょ。

 ただでさえ11月はヘッジファンドの決算期。でも、彼ら、すかんぴんで青息吐息。10月はダウ平均10000ドル割れると思ってたけど、もう間近。
 展開が早すぎるんだよ。どんどん加速してますな。日本も選挙なんてする余裕あんの? 完璧に米国発金融恐慌でっせ。♪とまらない、ハハーン♪ 永ちゃんでっせ。
 まあ後半部分、読んでね。

 さてさて、そうか、もう衆院選は始まってるんですな。いえね、麻生さんの所信表明演説ですよ。ありゃ、野党党首の代表質問ですわな。野党になったときの練習かと思いましたよ。まっ、参院では野党みたいなもんだしね。

 いよいよ選挙ですかね。麻生さんとしてはしたくないんだろうけど、議員さんはもう走っちゃってるからねえ。せざるをえませんな。
 けど、いつするか? 3日かな? ならば、それを見越してへんてこりんな所信表明演説したわけか。

「どうやら自公政権は過半数で維持できそうですよ」
「共産党が全区、候補者を立てるからですよ」

 これ、高名なエコノミスト氏の分析。ホンマかいな。たしか、あそこはコストパフォーマンスの関係で1区でしか候補者は立てないと決めてたはず。「蟹工船」が売れたから宗旨替えか?

 小沢民主党と公明党との関係が気になりますけどね。選挙ばかりはやってみないとわかりませんからねえ。


気取り屋で負けん気が強いタイプ。これが命とりになるのかな。

 そんなこと考えていると、ワシントンの某大学教授から電話。かつてニューヨークで政治の中枢にいた人。この1年、米国滞在。

 マケイン贔屓の私に対して、「オバマで決定」とのこと。そうかなあ。

「経済音痴のオバマに政策なんかなにもない。白人社会のエスタブリッシュ社会に入りたかったが入れなかった経験を持つ奥さんの意向を汲んで、白人に不利な政策が目白押しになる」
「そもそも、この1年、オバマを信任するかどうかのトライアル期間だった。軍人上がりのマケインははなから芽がない」
「財務長官ポールソンの評判は最悪。去年の9月からいまの状況はわかってた。お仲間はすべて売り抜けた。だからワシントンでもウォール街でも評判が悪い。彼だからこんなに手間取った。共和党政権にはもう任せられない、という風が吹いてる」
「学生時代、オバマに話をしてくれたのか2人だけ。1人が日系人。クリントンと違って日本人にはいい印象を持っている」

 日米ともに選挙の年。選挙によってガラリと変わる。あくまでも予想は予想。やってみなければわからないのが選挙。金融安定化法案の投票もそうでした。下院指導部が合意したのに否決。メンツ、潰されましたな。日本じゃ考えられない。これが民主主義? いやいや、たんなる議員のエゴイズム&ポピュリズム。
 ポールソンの評判が悪すぎます。「お仲間」だもの。盗人に追銭だから、市民は彼を信用してないのよ。
 こうなったら、財務長官職投げ出したらどやねん?