2008年10月03日「容疑者xの献身」 東野圭吾著 文藝春秋 660円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

「白夜行」と比較するとお話にならないんだけど、それなりに面白い推理小説ではありますな。
 明日から映画が上映されるんで、まっ、読んでから観るか、観てから読むか・・・してみたら?
 
 殺人犯は母娘2人なんだけど、面白みは大学時代の知り合い2人。すなわち、数学と物理の天才同士が容疑者対警察側として対峙すること。「白夜行」のようなスリルもサスペンスも深みも人間ドラマもありませんけど、ストーリー展開が面白いですな。

 なんか誉めてんのか貶してるのかわからんけど、まっ、そんな感じ。

 容疑者xなんだけど、原作では40歳過ぎの風采の上がらない数学教師で太ってて柔道部の顧問で・・・という役が堤真一さん。私ゃ、ずっと芋洗坂係長をイメージして読んでたから少々ギャップを感じてしまうわなあ。
 で、物理の天才のほうは福山雅治さん。「あんちゃ〜ん」ですな。テレビの「ガリレオ」でお馴染みですな。つうか、この本も映画も「ガリレオ・特別版」と理解すべきでしょうな。

 余談だけど、福山さんのデビュー時の売出しコピー知ってる?
 笑うたでえ。「いなかもんばい!」だもんね。いや、失礼失礼。

 あまり詳しいストーリー展開は野暮なんでね。ここらへんで止めるけど。犯人、教えてる? いいのいいの。これ、すぐ判明することになってるから。
 ところで、柴咲コウさん、テレビに映画に対活躍してるけど、「白夜行」の主題歌「影」も歌ってるのね。出演はしてないけどさ。東野ドラマに柴咲コウあり・・・って感じ? いま、iPodで彼女のアルバム聞いてる毎日ですよ。300円高。