2008年10月20日半人前同士のコラボ。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 この日曜日は結婚式。私の? とんでもない。友人の。
 私のブログを作ってくれているSE会社の若き社長さんが超美人と華燭の典を挙げた、ということです。

 結婚かあ。懐かしいなあ。私もいまから25年前、「社会貢献」「人助け」の意味も込めて結婚したことがございましてね。それで悟ったことは・・・かのオスカー・ワイルドの言うが如くですよ。

 「判断力の欠如で結婚し、忍耐力の欠如で離婚し、記憶力・学習能力の欠如で再婚する」・・・これがあの「幸福の王子」を書いた作家の言うことなんでしょうか。まっ、いいか。目くじらを立てなくても(目くじらって食べられるのかな)。

 このカップルは賢明なお2人ですから、判断力も忍耐力も記憶力・学習能力もたっぷりあると思いますけどね。
 この非婚時代に、わざわざ結婚するなんてたいしたもんだと思うんですよね。私など、いまでも25年前、つくづく判断力がなかったなと後悔してるもん(幸い、家内は私のブログには関心がないので好きなことが書けます)。

 基本的に、結婚というのは「半人前同士」がすることだと思うのね。足らざることが多いからお互いに支え合わないと生きていけない。2人でようやく1人前・・・だから長続きするんだと思うのよ(ま、腐れ縁もあるけどさ)。
 傍観するところ、「どちらも支え合う必要がないな」という1人前ずつのカップルほど離婚してますもんね。

 だから、人間同士の組み合わせには半人前同士のほうがコラボすると巧くいくのよ。ギアがかみ合うでしょ。

 さて、これが企業同士となるとどうでしょうか? たとえばM&Aなんてものは相互補完。さらにはシナジー効果を狙っての企業行動だよね。
 提携したり合併、買収すると「winーwin」になるってことね。

 いま、GMとクライスラーが合併直前らしいですな。これ、典型的な半人前同士のコラボ。つうか、瀕死の病人同士の同病相憐れむ行動かな。
 なにしろ、現在、大暴れしている金融危機を考えると、自動車ローンの成立はせいぜい7割。となると、どんなに頑張って売ってもローン会社が門前払いしちゃうから売上は激減。おかげで工場の稼働率は最悪。作れば作るほど赤字になっちゃう。工場、閉めちゃったほうがまし。
 で、GMは流動性危機を迎えてるということですな。

 たまたま、クライスラーは117億ドルの持参金があると判明。こりゃ、相手が少々醜女であっても婿入りしたいと考えるのも無理はありませんな。

 まっ、巧く合併したところで根本的な問題はさらさら解決しないわけですけど、目先、これ、しないと大変なことになるっしょ。

 バブル崩壊後、単独では生き残れない日本の金融機関が合従連衡を繰り返しましたね。呉越同舟が呉越同衾になちゃった。まさか、三井と住友が仲良くM&Aするなんて想像もできなかったもんねえ。
 大合併して不良資産のリストラ。人の合理化。組織のスリム化。

 クライスラーの筆頭株主って、あのはげたかファンドで有名なサーベラスじゃなかったっけ? このファンド、たしかあおぞら銀行の筆頭株主でもあるよね。最近、株価が暴落してるあの新生銀行と合併なんて話はないわけじゃないと思うけど、どやろ?

 ところで、半人前国家の北朝鮮の行方が気になるところですな。