2008年10月26日横浜松坂屋は今日閉店です。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 しっかし、この店、なんちゅうかほんちゅうか、ハマっこからしてみれば、いざ、閉店となると哀しくなるよな、悲しいんじゃないの、哀しいんだよ。

 年に1回か2回、行っても有隣堂(本店)に用があって、たまたま向かいにあるから、この店で崎陽軒のシュウマイ弁当くらいしか買わないんだけど。
「週刊ダイヤモンド」とかで毎年、流通特集があると必ずチェックしてんの。売上・利益・成長性とかいろんな視点で経営力が採点されてんの。で、いつもそれ見ては「またビリかよ〜」と苦笑するわけ。
 ところが、今年はなんとブービーでさ。「最後までぶっちぎりのビリでいさせてやれよ」なんてね。ダメ虎を応援する阪神ファンみたいに複雑なファン心理なの。

 よそ者から悪口言われたらアタマ来るけど、自分たちの間ではかなりめちゃくちゃ悪口言ってるみたいな。ダメだけど可愛いみたいな。ま、そんな感じ。

 144年だもんなあ。伊勢佐木町の栄枯盛衰を見てきた店だったななあ。
 あのね、知らないと思うけど、昔は伊勢佐木町と銀座が同格だったんだよ。集客だって張り合ってたの。ところが、どんどん抜かれて、いまじゃ地元のハマっこだって伊勢佐木町なんて行かなくなっちゃった。あそこ、もう日本人の街じゃないもん。

 ハマっこは松坂屋なんて言わないかんね。ずっと「野澤屋」だもんね。野澤屋呉服店なんだから。
 松坂屋と提携したって継子扱い。ま、デパートなんて思ってないしぃ。そこらへんのスーパーだしぃ。私ゃ2階より上、行ったことないしぃ。半世紀経つけど、最後の最後にはじめて屋上に行ったもんね。やっぱ、どうしようもなかったけど。

 関東大震災にも横浜大空襲にも生き残ったんだけど、あのバカ姉歯のおかげで建築法がいたずらに厳しくなってね。改築しようにも売上・利益がない。で、廃業。ここのオーナー、知り合いなんだけど、まっ仕方ないかなあ。街ごと沈没してるもんなあ。


アールデコ調の建物。横浜市歴史建築物に指定されてるの。けど耐震性がないのよ。

レトロでいい雰囲気なんだけどね。

昔の銀座松屋もこうでした。あれ、横浜松坂屋の真似っこ。

エレベーターなんだけど。このレトロさは昔、三井本店で見たのとどっこい。

「ゆず」来なかったなあ・・・期待してたんだけど、残念!
「有名な人、来ませんから」と広報の人が淋しくひと言。けどさ、ゆずは来んとあかんやろ。おまえら、横浜松坂屋に義理があるんとちゃうか? どんなに有名になっても、井戸を掘ってくれた人への義理はきちっと果たさんとあかんど。バカもんが!