2008年12月12日ビッグスリー崖っぷち

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 今日は朝からインタビューの連チャン。とくに連日15万人がアクセスしてくれる日経WEBのダントツ人気コラム「社長の愛した数式」。
 年内最後の更新が来週水曜日なんです。で、今回のテーマはホンダです。
 私、自動車メーカーではいちばん愛着のある会社です。労組の大会で講演したのは3〜4年前だったかな。原理原則研究会にも自動車メーカーからはホンダのみ。研究所のメンバーが1人参加してます。

 さて、今日は為替は1ドル80円台に突入。日経平均株価は484.68円と下落。原因はご存じの通り、米国ビッグスリー救済法案の廃案にあります。
 
 「こりゃ米国市民の消費はさらに冷え込むぞ」となりゃ、輸出産業はかなり厳しくなりますわな。
 で、株価ですけどホンダは前日比12.5%下落、トヨタは10.1%下落。パナソニックは5%下落てなとこでしたね。

 けど、この3社。かなり内容が違うんですよね。パナはここのところずっ下げてるわけ。で、一段と下げました。昨日たまたま上げたトヨタも下げた。けど、ホンダは4日連続上昇で30%くらい上げてからの調整局面てとこでしょ。

 いくら北米が冷え込むといっても、オバマさんは手をこまねいているわけじゃありません。また、車がなくなるわけじゃありません。
 ビッグスリーがビッグワンになりゃ、その分、トヨタ、ホンダはチャンス到来じゃないかな。

 それにしても、米国上院の判断は正解だったと思いますよ。冷静に考えれば救済する必要ないもの。売れない車、つくってどうすんのよ。
 ビッグスリーのケースは、金融危機のせいではなく、100%、経営責任です。株主代表訴訟ものですよ、これ。
 
 日本メーカーも時代の先取りをしないと生きていけません。ホンダがF1から撤退して従業員の雇用を守る。エコカー開発販売にスロットル全開。これは正解。

 トヨタとホンダの違いは、実はオートバイ部門があるかないか。いま、日本でも北米でもオートバイブームなのよ。やっぱり、ホンダは09年、いけるんとちゃうか・・・。